どの国も欧米っぽくなってくワケじゃねぇんだぞ 飯田泰之先生の見解
米国・欧米型vsファーウェイ型、世界経済圏は分断されるか
https://youtu.be/6USLdKqhO98
飯田浩司のOK!CozyUp令和元年5月23日放送分より
07:40位~
半導体設計大手「アーム」がファーウェイとの取引を停止 アメリカのファーウェイに対する禁輸措置を受けて、イギリスの半導体設計大手アームホールディングスが22日、ファーウェイとの取引を停止すると従業員に通達したとイギリスBBCが報じました。
日本企業でもパナソニックが自社で措置の対象となる製品について、ファーウェイとの取引を中止する事を決め、社内に通達していると。このBBCの報道は日本では夜中ですが、大きくね。
朝刊各紙はチョッと間に合ってない状態だと思うんですけど、これ非常に大きな決断だと思います。と言いますのも、これ迄執られてきた金融措置であったり、又はそれに対応したスマホの発売延期とか停止っていうのは、どちらかというと、需要側。
つまりはファーウェイ製品を例えば日本国内で、例えばアメリカ国内で使わなくなるという話。これも大きいんですが、一方で、このアームについては、そのスマートフォンの中にある半導体の設計に関して供給しなくなる。
これ迄は、ファーウェイ側から見ると、需要を抑えられる対策だったのが、今度は供給に影響が大きい対策になってきた訳なんですよね。で、実際、ファーウェイのスマートフォンですと、ハイシリコンという中国系の会社が主に半導体供給しているんですけれども、この設計の部分でどの位アームの影響があるのかというのは、チョッとこれから見極めていかなければならない所だと思います。
只ですね、これに一連の米国の措置に対応して、ファーウェイの方は、例えばOSのアンドロイド使えなくなると。だから独自規格に切り替えていくと。これ迄は海外製と言いますか、中国以外の半導体も使っていたのを、もっと今迄以上に、例えばハイシリコンを中心とした中国系の企業の半導体を使っていく。
これって、世界経済で見ると、つまりは米系とか欧米系の半導体技術とOSを使っていく、そういうグループと、これが何処迄受け入れられるか分からないですけれども、ファーウェイOSみたいなモノで動いていく、この2つのネットワーク環境というものが世界に並存すると。
そうすると各国どっちを選ぶんだと。欧米、そして日本はですね、米国・欧米型の規格によって行かざるを得ないと思うんですけれども。
途上国、例えば東南アジアであったり、南アジア、そしてアフリカは、アンドロイドから、このファーウェイOSみたいなモノに何処迄切り替えていくのか。
完全にファーウェイ側に乗っかる国がボツボツ出始めると、世界の経済圏が2つに割れるっていう事になるんですよね。
これBBCの報道等を見ていると、未だ外伝系が強いですけど、スマホの話もそうだけども、このチップというモノが例えばサーバーの技術等にも使われていると。
で、クラウド・コンピューティングのサービスを実はファーウェイもやっていて、そこの部分にも、このアームの半導体が使われているから、そこら辺の要するにデジタル関係全体が2つの陣営に分かれていくって事?
そうですね。そしてですね、中国経済の大きな問題はもしかしたら、中国が中進国の罠…まぁ、中位のレベルの罠と呼ぶんですけど、国が発展途上国から豊かになっていった時に、例えば所得が非常に不平等だとか。金持ちは、ガンガン稼いで海外の製品を買うと。ベンツに乗ってロレックス買うみたいな。すごいベタですけども。庶民はお金が無いので、たいした物を買えないっていう2極分化が起きると、その国の経済って、そこで止まるんですよね。
あ~あ、海外のモノを買うって事は、その分流出してしまうって事になるから。
そうですね。ですから在る意味、海外で稼いで海外で使うんですから、国内関係無いじゃないか。これ南米が嵌った罠なんですね。
一方で、日本の場合は、そこで所得、まぁ、1億総中流なんて言われた時代も有りましたけれども、海外製品を買う程、特に高級品を買う程ではないんだけれども、国内の商品を沢山買うっていう消費者が生まれて、国内経済が。
今回の一連の禁輸措置で、様々な技術っていう事は儲かる部分っていうのを中国は内製化していかなきゃいけない。これはもう自主的な選択ではなくて、国内生産を強制されたワケですよね。
これがどっちに転ぶかは、正直分からないと思っています。寧ろ中国国内で、中産階級を育てる機会になるかもしれない。
なる程…これ、そうすると昔有った関与政策っていうのが、アメリカ有ったじゃないですか。中産階級が育つ位に経済が発展してくれば、その人たちが政治の自由も求める様になるんだと。どうですか、そっちに行きますかねぇ?
それは行かないと思います。これはですね、全く考え方っていうのを誤っていて、そういった民主主義的な価値観というの自体がそれ程重視されないと。例えばこれはですねぇ…典型的なのがシンガポールかもしれないですけど。
経済は経済、政治は政治で勝手のどうぞっていう方向に進む可能性も充分有るんですね。ですからチョッと…欧米のインテリ、その亜種である日本のインテリにも有りがちなんですけれども、世界が何か単線的な発展段階みたいなのがあるかの様に言うんですけれども。
どの国も欧米っぽくなってくワケじゃねぇんだぞと。それをチョッと意識した方がイイですよね。
米国・欧米型vsファーウェイ型、世界経済圏は分断されるか
https://youtu.be/6USLdKqhO98
飯田浩司のOK!CozyUp令和元年5月23日放送分より
07:40位~
半導体設計大手「アーム」がファーウェイとの取引を停止 アメリカのファーウェイに対する禁輸措置を受けて、イギリスの半導体設計大手アームホールディングスが22日、ファーウェイとの取引を停止すると従業員に通達したとイギリスBBCが報じました。
日本企業でもパナソニックが自社で措置の対象となる製品について、ファーウェイとの取引を中止する事を決め、社内に通達していると。このBBCの報道は日本では夜中ですが、大きくね。
朝刊各紙はチョッと間に合ってない状態だと思うんですけど、これ非常に大きな決断だと思います。と言いますのも、これ迄執られてきた金融措置であったり、又はそれに対応したスマホの発売延期とか停止っていうのは、どちらかというと、需要側。
つまりはファーウェイ製品を例えば日本国内で、例えばアメリカ国内で使わなくなるという話。これも大きいんですが、一方で、このアームについては、そのスマートフォンの中にある半導体の設計に関して供給しなくなる。
これ迄は、ファーウェイ側から見ると、需要を抑えられる対策だったのが、今度は供給に影響が大きい対策になってきた訳なんですよね。で、実際、ファーウェイのスマートフォンですと、ハイシリコンという中国系の会社が主に半導体供給しているんですけれども、この設計の部分でどの位アームの影響があるのかというのは、チョッとこれから見極めていかなければならない所だと思います。
只ですね、これに一連の米国の措置に対応して、ファーウェイの方は、例えばOSのアンドロイド使えなくなると。だから独自規格に切り替えていくと。これ迄は海外製と言いますか、中国以外の半導体も使っていたのを、もっと今迄以上に、例えばハイシリコンを中心とした中国系の企業の半導体を使っていく。
これって、世界経済で見ると、つまりは米系とか欧米系の半導体技術とOSを使っていく、そういうグループと、これが何処迄受け入れられるか分からないですけれども、ファーウェイOSみたいなモノで動いていく、この2つのネットワーク環境というものが世界に並存すると。
そうすると各国どっちを選ぶんだと。欧米、そして日本はですね、米国・欧米型の規格によって行かざるを得ないと思うんですけれども。
途上国、例えば東南アジアであったり、南アジア、そしてアフリカは、アンドロイドから、このファーウェイOSみたいなモノに何処迄切り替えていくのか。
完全にファーウェイ側に乗っかる国がボツボツ出始めると、世界の経済圏が2つに割れるっていう事になるんですよね。
これBBCの報道等を見ていると、未だ外伝系が強いですけど、スマホの話もそうだけども、このチップというモノが例えばサーバーの技術等にも使われていると。
で、クラウド・コンピューティングのサービスを実はファーウェイもやっていて、そこの部分にも、このアームの半導体が使われているから、そこら辺の要するにデジタル関係全体が2つの陣営に分かれていくって事?
そうですね。そしてですね、中国経済の大きな問題はもしかしたら、中国が中進国の罠…まぁ、中位のレベルの罠と呼ぶんですけど、国が発展途上国から豊かになっていった時に、例えば所得が非常に不平等だとか。金持ちは、ガンガン稼いで海外の製品を買うと。ベンツに乗ってロレックス買うみたいな。すごいベタですけども。庶民はお金が無いので、たいした物を買えないっていう2極分化が起きると、その国の経済って、そこで止まるんですよね。
あ~あ、海外のモノを買うって事は、その分流出してしまうって事になるから。
そうですね。ですから在る意味、海外で稼いで海外で使うんですから、国内関係無いじゃないか。これ南米が嵌った罠なんですね。
一方で、日本の場合は、そこで所得、まぁ、1億総中流なんて言われた時代も有りましたけれども、海外製品を買う程、特に高級品を買う程ではないんだけれども、国内の商品を沢山買うっていう消費者が生まれて、国内経済が。
今回の一連の禁輸措置で、様々な技術っていう事は儲かる部分っていうのを中国は内製化していかなきゃいけない。これはもう自主的な選択ではなくて、国内生産を強制されたワケですよね。
これがどっちに転ぶかは、正直分からないと思っています。寧ろ中国国内で、中産階級を育てる機会になるかもしれない。
なる程…これ、そうすると昔有った関与政策っていうのが、アメリカ有ったじゃないですか。中産階級が育つ位に経済が発展してくれば、その人たちが政治の自由も求める様になるんだと。どうですか、そっちに行きますかねぇ?
それは行かないと思います。これはですね、全く考え方っていうのを誤っていて、そういった民主主義的な価値観というの自体がそれ程重視されないと。例えばこれはですねぇ…典型的なのがシンガポールかもしれないですけど。
経済は経済、政治は政治で勝手のどうぞっていう方向に進む可能性も充分有るんですね。ですからチョッと…欧米のインテリ、その亜種である日本のインテリにも有りがちなんですけれども、世界が何か単線的な発展段階みたいなのがあるかの様に言うんですけれども。
どの国も欧米っぽくなってくワケじゃねぇんだぞと。それをチョッと意識した方がイイですよね。