広告代理店はイヌと同じだ!【表】

現役広告営業マンの日乗
~表題は某社宣伝部長の金言から(3/19参照)~

大不況と言われる新年を迎えて

2009-01-04 20:55:46 | 広告業界
私たち広告会社の主食は、言うまでもなく「広告」です。


広告を出すのはクライアントの宣伝部です。



「だから、営業は、宣伝部にガッチリ食い込んでればOK」


と、思っているとエライ目に遭う。


われわれ広告会社にとって

そういう時代は

実はとっくに終わってます。



宣伝部に予算が割り振られるのは最後の最後。

そこで両手のひらを上に向けて

仕事(=お金)が落ちて来るのを待っているだけでは

ダメなのです。

現実に

こういう広告会社が、淘汰され始めているのだと思います。

何しろ、お金を出すクライアントがヤバいのだから、

状況はシャレになりません。

既得権で生きていくことは不可能と思うべきなのです。




だから、

これからの広告会社は、

クライアントにビジネスチャンスを提供することが

できないといけない。


クライアントが0からビジネスを生み出すお手伝いをして

商品企画などの最上流から、

地道に積み上げて最終的に宣伝や販促の仕事までをいただく。

運任せでなく自力で生き残ることを考えるなら

サクセスする道は、コレしかありません。



反対に

他の代理店にコレをやられると

最下流でいくら待っていても

自分の所には仕事は落ちて来なくなります。

(実際にD通など大手がやっているのがこの方式で

中小広告会社はそれで青息吐息になっています)

今、危機に陥り始めている会社は

けっして「不況だから」という理由ばかりではないのです。



世襲のクライアントばかりで

しかも同じアプローチを続ける会社は、

これからはますますヤバくなります。

既得権を守って暮らしている広告会社の未来は暗い。




新しい視点を持って

アプローチのポイントをより上流に向けていく必要があります。

そして今あるクライアントの既得権がなくなっても問題ないように、

新規を今まで以上に積極的に獲得していく必要があります。



こうして自分たちのビジネスを変えようとおもったら、

自分は日々何をやらないといけないのか、

自分の立場なら、誰に対してアプローチしなくてはいけないのか、

自ずと見えてきます。

経営者は経営者で、

現場は現場で、

自分の仕事のあり方を見直した方がいい。




とネガティブなことばかりを書きましたが、

不況は中小広告会社にとって悪いことばかりではありません。



不況は広告会社間の戦いに戦国時代を生み出します。



ここまでクライアント自体に危機信号がともり始めると

今までの付き合いもヘッタクレもなくなります。

逆に

クライアントにチャンスを提供できるアイデアが生み出せれば

大逆転の可能性は今まで以上に出てくるというワケです。

つまり

中小広告会社にとっては千載一遇のチャンスでもあるのです。




これからの広告会社は、ますます知恵を売る商売になってきます。



アイデアを出すのは一人の人間です。

これからの勝負の帰趨を決めるのは、

会社の看板だけではなく一人ひとりの人間力だと思います。



ご同輩、お互い頑張りましょう。












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※The reason why the title is“広告代理店はイヌと同じだ”
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