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旅の友・ポップス編 (200) 『パペーテの夜明け』

2017-08-26 13:10:07 | 旅の友・ポップス編

『パペーテの夜明け』 サウンド・トラック
”Sunrise At Papeete” Sound-track 【YOUTUBEより】


1957制作、イタリアのフォルコ・クイリチ監督によるドキュメンタリー映画『最後の楽園』の主題歌です。
映画は南太平洋ポリネシアのタヒチやニューヘブリディーズ諸島の自然や風習を四話にまとめて紹介しています。
主題歌の『パペーテの夜明け』はフランチェスコ・ラヴァニーノが現地の民族音楽をアレンジしたもので、サントラ盤の
演奏もラヴァニーノ楽団が担っています。

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旅の友・ポップス編 (199) 『夜霧に泣くブルース』

2017-08-25 13:48:13 | 旅の友・ポップス編

『夜霧に泣くブルース』 スタン・アップルバウム楽団
”Karin's Theme” Stan Applebaum Orchestra And Chorus 【YOUTUBEより】


この曲についての詳細はまったく分かりませんが、1963年の2月ごろにラジオ番組の東芝ヒット・パレードの
ベストテンに登場したときに惚れてしまった一曲でした。この曲ならばやがてはメジャー・ヒットになって他の洋楽
番組でも取り上げられるだろうと思っていたのですが、残念ながら見事な空振りに終わり東芝ヒット・パレードで
数回聞いただけで消えてしまったために半世紀以上聞くことすらできませんでした。
何とかもう一度聞いてみたいと思っていたところ、ようやくYOUTUBEにUPされているのを見つけました。
半世紀ぶりにしみじみと聞いてみましたが、私の薄れた果てた記憶にちょっと重ならないような部分もあります。
もう少しヴァリエーションがあったと思っていたのですが、意外と単調でした。

演奏しているスタン・アップルバウム楽団につきましても資料がありませんが、主にロックンロールのバックバンド
であったらしく、ポール・アンカ、コニー・フランシス、ブライアン・ハイランドなどの伴奏をしていたようです。
ジョニー・ソマーズの『内気なジョニー』、ニール・セダカの『カレンダー・ガール』のバックもこの楽団でした。

曲のタイトルは映画の主題歌を思わせる”Karin's Theme”となっていますが映画主題歌ではありません。
スタン・アップルバウムの1962年にリリースされたLP盤 "Hollywood's Bad But Beautiful Girls" の一曲で
このアルバムには Sandy、Stella 、Laura など女性の名前にまつわる曲が収録されています。
ただ、シングル盤とLP盤ではなぜか演奏スタイルが違うようです。


旅の友・ポップス編 (198) 『明日なき十代』

2017-08-24 11:30:09 | 旅の友・ポップス編

『明日なき十代』 アムラム=バーロー楽団
”The Young Savages” Amram Barrow sextet 【YOUTUBEより】


1961年制作のジョン・フランケンハイマー監督による同名のアメリカ映画の主題歌です。
作曲はジャズ畑のデヴィッド・アムラムで、彼とジョージ・バーローを中心にしたセクテットが演奏しています。
ハーモニカとギターをメーンにした秀逸な主題歌は話題を集めたものの大きなヒットには至りませんでしたが
ラジオ大阪の【今週のヒットレコード】において、1961年11月第4週から翌年1月第1週にかけての7週連続で
ベストテン入りを果たしています。(最高5位)
映画は、荒んだ少年犯罪とそれを裁く検事の苦悩を描いた社会派ドラマなのですが、ハリウッド映画にありがちな
これ見よがし的な劇構成による「正義の押し売り」は私の好みではありません。

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2013-11-23 ポップス・ベストテン 1961年11月 その4

映画音楽史やポップス・ベストテンなどの記事を書いていた頃にはアムラム=バーロー楽団の動画が
見当たらなかったのですが、ごく最近にUPされています。
私の好みの一曲でもありますのでUPいただいた方に御礼を申し上げます。


旅の友・ポップス編 (197) 『帰ってくれたら嬉しいわ』

2017-08-23 12:11:02 | 旅の友・ポップス編

『帰ってくれたら嬉しいわ』 ヘレン・メリル
”You'd Be So Nice To Come Home To” Helen Merrill 【YOUTUBEより】


1942年にコール・ポーターが映画"Something to shout about"のために作詞・作曲した挿入歌です。
映画ではジャネット・ブレアとドン・アメチーが唄っていましたが日本では公開されておりません。
これを1943年にダイナ・ショアが唄いアメリカ全土で大ヒット、さらに1954年にはクインシー・ジョーンズの編曲による
ヘレン・メリル盤がリヴァイヴァル・ヒットしています。
ヘレン・メリルのハスキーな歌声は「ニューヨークのため息」と絶賛されました。

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旅の友・ポップス編 (196) 『闘うジョー』

2017-08-22 14:11:46 | 旅の友・ポップス編

『闘うジョー』 イヴ・モンタン
”Battling Joe” Yves Montand 【YOUTUBEより】


1945年にイヴ・モンタンが唄ったボクシング・チャンピオンの盛衰をテーマした珍しいシャンソンです。
貧乏育ちの男がチャンピオンの座に上り詰めたが、試合で強烈なパンチを目に受けて失明して落ちぶれるという
ボクシング映画にありがちな盛衰ストーリーを唄っています。
1945年のイヴ・モンタンといえば、まだ駆け出しの頃で、エデット・ピアフによって見出されて彼女の主演映画
『光なき星』(日本未公開)の端役をもらったものの評判はかなり悪かったようです。
翌1946年に運よく『夜の門』の主役を得て主題歌の『枯葉』が静かなヒットとなり、『恐怖の報酬』によって
国際的にもに認められ、やがて「シャンソンの帝王」、「世界の恋人」へと上り詰めていきました。

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