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港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


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『4月5日』その2

2019-04-04 14:40:42 | 明日は誰の日

【誕生日】

☆スペンサー・トレイシー Spencer Tracy (1900.4.05~1967.6.10)



トーキー初期から1960年代にかけて演技派として活躍したハリウッドの重鎮的な俳優です。
アイリッシュ系の家庭の子としてミルウォーキーで生まれ、弁護士を志した大学時代に弁論部で熱弁をふるううちに演劇に
興味を持ちアメリカン・アカデミー・オブ・ドラマティック・アーツに入って演技を学び役者の道を進みました。1923年に
ブロードウェイの舞台に立ち『The Last Mile』(第三独房地獄の待合室)での演技が高評価を得ました。この間に数本の
短編作品に出演してMGMなど四社のスクリーン・テストを受けましたが、独特の容貌によって不採用になっています。
しかし、『The Last Mile』を見たジョン・フォードに拾われて1930年に『河上の別荘』の主役級として映画デビューを
果たしました。その後『激怒』『桑港』『我は海の子』『少年の町』などによってその個性的な風貌で人気を博して
1940年にはハリウッドのマネー・メーキングのトップになるほどの売れっ子になりました。
1940~60年代初めにかけて多くの作品に出演しましたが、1963年以降は健康上の理由で活動を休止し、四年の空白後に
撮った『招かれざる客』のクランク・アップ直後に心臓発作で倒れ、終生の陰の伴侶となるキャサリン・ヘプバーンに
看取られて永遠の眠りにつきました。
その風貌からは温厚な性格と見られがちだったのですが、気の荒い一面も持ち合わせていてトラブルも多く撮影現場では
監督たちとの衝突も多く、出演が決まっていた1955年の『必死の逃亡者』ではハンフリー・ボガートと俳優順列テロップで
どちらが先かでひと悶着を起こし出演を拒否してウイリアム・ワイラー監督を困らせたり、1956年『悪人への貢物』では
ロバトー・ワイズ監督と衝突してクビを言い渡されたりと陰ではかなりの問題児でもあったようです。

【主要出演作品】
1930年『河上の別荘』Up The River

1936年『激怒』Fury
1936年『桑港』San Francisco
1937年『我は海の子』Captains Courageous
1938年『少年の町』Boys Town

1939年『スタンレー探検記』Stanley and Livingstone
1940年『北西への道』Northwest Passage
1941年『ジキル博士とハイド氏』Dr. Jekyll and Mr. Hyde

1942年『女性No.1』Woman of the Year
1947年『大草原』The Sea of Grass
1950年『花嫁の父』Father of the Bride
1951年『可愛い配当』Father's Little Dividend
1955年『日本人の勲章』Bad Day at Black Rock
1956年『山』The Mountain
1958年『老人と海』The Old Man and the Sea

1961年『ニュールンベルグ裁判』Judgment at Nuremberg

1962年『西部開拓史』How the West Was Won
1963年『おかしなおかしなおかしな世界』It's a Mad Mad Mad Mad World
1967年『招かれざる客』Guess Who's Coming to Dinner



☆ウォルター・ヒューストン Walter Huston (1883.4.05~1950.4.07)



深い味のあるアメリカの性格俳優、ジョン・ヒューストン監督の父親でもあります。
カナダのトロント生まれで、18歳でトロントで初舞台を踏み、22歳の1905年にブロードウェイで認められるようになり、
1929年にパラマウントと契約し『新聞記者』で映画デビューを果たしました。その後『北海の漁火』『孔雀夫人』などで
好演が認められて傍役として貴重な存在となりました。
1941年には『マルタの鷹』、1948年には『黄金』で息子のジョン・ヒューストン監督と親子コンビの活躍となり、今後の
コンビ活動が期待されたのですが、1950年に大動脈瘤でこの世を去りました。

【主要出演作品】
1929年『新聞記者』 Gentlemen of the Press
1929年『ヴァージニアン』The Virginian
1931年『北海の漁火』A House Divided
1932年『街の野獣』The Beast of the City
1932年『雨』Rain
1937年『孔雀夫人』Dodsworth
1941年『マルタの鷹』The Maltese Falcon
1941年『悪魔の金』All That Money Can Buy
1943年『ならず者』The Outlaw
1946年『呪われた城』Dragonwyck
1948年『黄金』The Treasure of the Sierra Madre

1950年『復讐の荒野』The Furies

また、俳優のほかに歌手として1938年には『セプテンバー・ソング』をレコーディング、1951年の映画『旅愁』において
主人公の二人がナポリ見物の途中に立ち寄った店の蓄音機からウォルター・ヒューストンの歌声が流れていました。
↓は映画『旅愁』からウォルター・ヒューストンの『セプテンバー・ソング』【YOUTUBEより】



【ご命日】

★ジーン・ビットニー Gene Pitney (1940.2.17~2006.4.05)



典型的なロックンロール『ルイジアナ・ママ』の大ヒットで有名なシンガー・ソング・ライター。
主な歌唱曲として『ルイジアナ・ママ』『リバティバランスを射った男』『恋の二分の一』などがある。
詳細は当ブログの『2月17日』をご参照ください。


★チャールトン・ヘストン Charlton Heston (1923.10.04~2008.4.05)



歴史劇で人気を得たハリウッド俳優で、公民権運動の一方で全米ライフル協会会長をも務めた。
主な出演作品に『十戒』『ベン・ハー』『エル・シド』『北京の55日』『猿の惑星』などがある。


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