1963年8月にはこんな曲が流行していました。
①大脱走マーチ ミッチ・ミラー楽団
②禁じられた恋の島 エリオ・ブルーノ楽団
③ヘイ・ポーラ ポールとポーラ
④サマー・ホリデー クリフ・リチャード
⑤アイ・ウィル・フォロー・ヒム リトル・ペギー・マーチ
⑥悲しき雨音 カスケーズ
⑦サンライト・ツイスト ジャンニ・モランディ
⑧悲しきカンガルー パット・ブーン
⑧パフ ピーター、ポール&マリー
⑩悲しき悪魔 エルヴィス・プレスリー
⑪キューティ・パイ ジョニー・ティロットソン
⑫暑い夏をふっとばせ ナット・キング・コール
⑫サーフィンUSA ビーチボーイズ
映画の影響もあって『大脱走マーチ』と『禁じられた恋の島』が上位を占めました。
以前にも書きましたが、アル・スティルマンが歌詞をつけたミッチ・ミラー盤の『大脱走マーチ』は
浮気男のダレ言を並べただけで何とも締まらない歌になっていますね。
今月の新曲としてはパット・ブーンの『悲しきカンガルー』、エルヴィス・プレスリーの『悲しき悪魔』、
キング・コールの『暑い夏をふっとばせ』、ビーチボーイズの『サーフィンUSA』がランクインしました。
『悲しきカンガルー』はロルフ・ハリスとの競合でしたがパット・ブーン盤でヒットチャートを駆け上がりました。
しかし、このパット・ブーンもこれ以降鳴かず飛ばずとなり彼の最後のヒット曲となってしまいました。
また、ビーチ・ボーイズの『サーフィンUSA』は全米3位のヒットでしたがこの当時の日本のポップス界では
まったく受け入れられず、たった一度だけベステン10位にランクされただけでした。
↓はエルヴィス・プレスリーの『悲しき悪魔』 YOUTUBEより
ベストテン入りはしませんでしたが、レスリー・ゴーアの『涙のバースデーパーティ』、スーザン・シンガーの
『悲しきハート』、ジミー・フォンタのイタリア映画『太陽の下の18歳』の主題歌などもこの頃のヒット曲でした。
レスリー・ゴーアはクィンシー・ジョーンズの秘蔵っ子として『涙のバースデーパーティ』で全米No.1に輝いたものの
日本ではパッとせず、残念ながらベストテンに顔を出すことはありませんでした。
スーザン・シンガーはヘレン・シャピロの従妹なので声質もよく似ていますね。
↓はレスリー・ゴーアの『涙のバースデーパーティ』 YOUTUBEより