『だまって愛して』 カルロ・ルスティケッリ楽団
”Canto D'amore” Carlo Rustichelli 【YOUTUBEより】
1962年制作、ピエトロ・ジェルミ監督によるイタリア映画『イタリア式離婚狂想曲』の主題歌です。
監督のピエトロ・ジェルミは『越境者』『街は自衛する』などの作品でイタリアン・リアリズム作家として世に
出ましたが、その後もリアリズム手法で小市民の生活をきめ細かく描いた『鉄道員』『わらの男』『刑事』など
どこか人懐こい作風で独自の世界を作り上げましたが、『イタリア式離婚狂想曲』では一転してコメディに
挑戦しています。
厳格なカトリックのお膝元のイタリアでは法律で離婚は許されぬところ、刑法を悪用して妻を殺し、新しい妻を
迎えるという痛烈な風刺のきいた作品でイタリアでは大喝采を浴びました。
(ラスト・シーンはちょっとやりすぎですね)
主題歌の『だまって愛して』は盟友でもあるカルロ・ルスティケッリの作曲によるもので、劇中で繰り返し使われた
『イタリア式離婚行進曲』も同様です。
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この映画がきっかけになったかどうかはわかりませんが、数年後の1970年には離婚が認められるように
法律が改正されています。
私はフィルム・シンフォニック楽団の「黙って愛して」のシングル盤を持っています。(「二十歳の恋」のB面です。)
いかにもカルロ・ルスティケリという、彼の作品に共通する美しい叙情的な曲が、この映画にも使われていましたね。(「祖国は誰のものぞ」というダイナミックな曲などもありましたが。)
その昔々、題名は忘れましたが、藤山寛美さんと稲垣美穂子さん主演のテレビドラマで、この「黙って愛して」が使われていました。
寛美さんは稲垣さんに、この曲をバックに「黙って愛して」暗示し、惚れられるという、彼としてはめずらしい美味しい役をやっていました(^^)。
余談で、しかも記憶があいまいでしたら、すみません(^^;)。
アップ、ありがとうございました。
元気していますか?。
またしても以心伝心!。
「ラスト・シーンはちょっとやりすぎ
ですね」を今月30日にアップするので
タイマーセットをして
スタンバイしているのです(笑)。
『二十歳の恋』のレコードとはうらやましいです。
私の音源はテープをデジタルしたものなんです。
『祖国は誰のものぞ』は高校生の時に観ました。
重厚な交響曲をも思わせる雰囲気でした。
近日に取り上げようと思っています。
日本のテレビドラマでも洋楽を使うこともたまに見受けられるようですね。
サスペンスのバックにビリー・ヴォーンの『白い夜霧のブルース』が使われていたこともありました。
ご指摘のようにドラマの場面状況に合っていれば良いのですけれど
その曲が『だまって愛して』だと知らない人には
これを使った意味が通じなかったことでしょうね。
コメントありがとうございました。
なんとかやっていますが、最近は何をするにしても
体力と気力がついていきません。
せめて気力だけでもと思うのですがその気が失せることがシバシバです。
そちらは予約投稿できるのですね。
以心伝心の記事、楽しみに待っています。
コメントありがとうございました。