『イタリア式離婚狂想曲』 Divorzio all'italiana (伊) 1962年制作
監督 ピエトロ・ジェルミ
音楽 カルロ・ルスティケッリ
主演 フェルディナンド … マルチェロ・マストロヤンニ
アンジェラ … ステファニア・サンドレッリ
ロザリア … ダニエラ・ロッカ
カルメロ … レオポルド・トリエステ
主題歌 『だまって愛して』 ( Canto d'amore ) 演奏・サウンドトラック
離婚が許されないイタリアで刑法を悪用して妻を殺し、新しい妻を迎えるという痛烈な風刺のきいた喜劇作品。
シシリーの没落貴族フェルディナンドは妻のロザリアの存在が鬱陶しくてロザリアが何度も死ぬ妄想にかられる。
その上、若いアンジェラと愛し合うようにった。しかしイタリアでは離婚が認められていないのでフェルディナンドは
ある計画を練った。不貞した妻を殺害しても刑が極端に軽いという法律を悪用することであった。フェルディナンド
の作戦通りに、不貞をそそのかされた妻は元彼のカルメロと駆け落ちをした。フェルディナンドは罪を少しでも軽く
するために悲劇の主人公の演技をしながら妻を射殺し晴れてアンジェラと結ばれるが…
主題歌の『だまって愛して』はカルロ・ルスティケッリの作曲によるもので、サウンドトラックも彼の楽団の演奏と
ピノ・フェルラーラの歌唱によるものです。映画ではこの曲と挿入曲の『イタリア式離婚行進曲』が交錯するよう
にして、オープニングやエンディングのほか全編に使われていました。
レコードとしてはカルロ・ルスティケッリ楽団の演奏、ピノ・フェルラーラの歌唱やフィルム・シンフォニック楽団の
演奏もリリースされました。
↓はカルロ・ルスティケッリの『だまって愛して』 YOUTUBEより
↓はカルロ・ルスティケッリの『イタリア式離婚行進曲』 YOUTUBEより
劇場内ではフェルディナンドの癖であるチッという‘舌打ち’がするたびに あちこちで笑い声が起きていました。