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60年代ポップス変遷史 1963年12月

2015-06-13 07:33:54 | 60年代ポップス変遷史

1963年12月にはこんな曲が流行していました。

北京の55日 ブラザーズ・フォー
愛しのラナ ヴェルヴェッツ
ワシントン広場の夜は更けて ヴィレッジ・ストンパーズ
バイ・バイ・バーディ アン・マーグレット
エデンの東 ヴィクター・ヤング楽団
ワン・ボーイ ジョニー・ソマーズ
ビーマイ・ベイビー ロネッツ
さよなら初恋 リトル・ペギー・マーチ
サンフランシスコの思い出 ブレンダ・リー
ボサノバ・ベビー エルヴィス・プレスリー
素敵なメモリー ジョニー・ソマーズ
プリンセス・プリンセス ジョニー・ティロットソン
ブルー・ベルベット ボビー・ヴィントン
ドミニク スール・スーリール
恋のパームスプリングス トロイ・ドナヒュー


映画の公開時期と重なってブラザーズ・フォーの『北京の55日』がベスト・ワンです。
そしてヴィレッジ・ストンパーズの『ワシントン広場の夜は更けて』が一躍3位に躍り出てきました。
演奏しているヴィレッジ・ストンパーズはこの年に編成された8人組のデキシー・スタイルによるバンドで
8人8種類の楽器を奏でていますが、軽快なバンジョーの響きが好評で突然の大ヒットとなりました。
しかし、このグループも後作が続かず、一発屋のまま1966年に解散してしまいました。
9位にブレンダ・リーの『サンフランシスコの思い出』が入ってきました。この曲は1953年にダグラス・クロスが
作詞しジョージ・C・コリーが作曲したもので今やポップスのスタンダードとして広く知られており、有名どころの
歌手たちがこぞってレコーディングを競いました。フランク・シナトラは『わが心のサンフランシスコ』、トニー・
ベネットは『霧のサンフランシスコ』、ジュリー・ロンドンは『想い出のサンフランシスコ』として発売されていますが
『今週のベストテン』に登場したのはブレンダ・リーでした。
今月の他の新曲としてはリトル・ペギー・マーチの『さよなら初恋』、ジョニー・ソマーズの『素敵なメモリー』、
スール・スーリールの『ドミニク』、トロイ・ドナヒューの映画主題歌『恋のパームスプリングス』がランクインです。
『素敵なメモリー』は日本語盤もリリースされていました。

↓はブレンダ・リーの『サンフランシスコの思い出』 YOUTUBEより



ベストテン入りはしませんでしたが、トリニ・ロペスの『天使のハンマー』、ピーター、ポール&マリーの
『風に吹かれて』などもこの頃のヒット曲でした。
『天使のハンマー』は後日にピーター、ポール&マリーもレコードをリリースしています。
『風に吹かれて』はボブ・デュランが日の目を見た初めての作品ですが、当時においてはポップスファンには
彼の存在すら認知されていませんでした。また『風に吹かれて』はあのマリー・ラフォレも吹き込んでいます。

↓はピーター、ポール&マリーの『風に吹かれて』 YOUTUBEより





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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
オンリー・ザ・ロンリーさんへ (CHOCHIN)
2015-06-14 03:17:55
コメントありがとうございます。
本当に見事なハーモニーですね。
ハモることすらできない国民的アイドルグループに
爪の垢を煎じて飲ませてあげましょう。

キントリの『花はどこへ行った』が翌春にベストテン入り、
本格的なフォーク・ブームの到来となりました。
ブラフォー、キントリ、PPM…名曲揃いでした。
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こんにちは (オンリー・ザ・ロンリー)
2015-06-13 10:59:02
ピーター、ポール&マリーの『風に吹かれて』、綺麗にハモっていますね。ブラフォー、キングストン・トリオ、そしてPPM好きでした。
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