”Crazy Love” Paul Anka
『ダイアナ』『君はわが運命』と立て続けにヒットを飛ばしたポール・アンカの実質第三弾です。こちらも『君はわが運命』と
同様のロッカ・バラードですが全米15位とあまり伸びませんでした。
しかし日本ではポール・アンカ旋風が巻き起こっており、『君はわが運命』『ダイアナ』に次いでこの『クレイジー・ラヴ』が
急上昇、ポール・アンカがベスト・スリーを独占する異常事態になります。
1958年6月29日付の「ユア・ヒット・パレード」では
①君はわが運命
②ダイアナ
③クレイジー・ラヴ
④エテン東
⑤ロマンスの鐘は鳴る
となっており、ポール・アンカがベスト5に4曲もランクされています。
Crazy love crazy love
Crazy love it's just a crazy love
I love you so but I still know
It's a crazy love
Crazy love it's just a crazy love
What must I do to get through to you?
Oh my crazy love
↓はポール・アンカの『クレイジー・ラヴ』 YOUTUBEより
参考までに日本における1958年の年間ベスト・テンは次のようになっていました。
【今週のベスト・テン】
①真夜中のブルース ベルト・ケンプフェルト楽団
②河は呼んでる サウンド・トラック
③君はわが運命 ポール・アンカ
④ダイアナ ポール・アンカ
⑤月影の渚 アンソニー・パーキンス
⑥クワイ河マーチ ミッチ・ミラー楽団
⑦浪路はるかに ビリー・ヴォーン楽団
⑧鉄道員 サウンド・トラック
⑨思い出の指輪 エルヴィス・プレスリー
⑩パトリシア ペレス・プラード楽団
(クレイジー・ラヴは⑯位でした)
【ユア・ヒット・パレード】
①エデンの東 ヴィクター・ヤング楽団
②ダイアナ ポール・アンカ
③君はわが運命 ポール・アンカ
④真夜中のブルース ベルト・ケンプフェルト楽団
⑤月影の渚 アンソニー・パーキンス
⑥クワイ河マーチ ミッチ・ミラー楽団
⑦河は呼んでる サウンド・トラック
⑧クレイジー・ラヴ ポール・アンカ
⑨思い出の指輪 エルヴィス・プレスリー
⑩シャル・ウイ・ダンス サウンド・トラック
いずれにしましても1958年はポール・アンカ旋風が吹き荒れた証明でもあります。
ポール・アンカの『クレイジー・ラヴ』のB面に収められていたのが『ロマンスの鐘は鳴る』で、全米でも『クレイジー・ラヴ』
と同時にチャートにのって全米では18位を記録しています。
こちらは、このブログの【続・60年代ポップス変遷史】の『落穂ひろい』にて取り上げましたので省略いたします。