久しぶりにアルゼンチン・タンゴ記事です。
台風の季節が来ないうちにこの曲を取り上げてみます。
El Huracan は日本では『台風』と訳され、「花火」「機関車」「夜明け」と共にタンゴの四大描写曲として親しまれています。
作曲はエドガルド・ドナートと実弟のオスヴァルド・ドナートとの合作で、これにノーロ・ロペスが詩をつけて 1932年に
発表されました。ほとんどの場合、演奏が主で唄われることは珍しいのですが幸いにしてYOUTUBEにUPされていましたので
紹介しておきます。
歌詞の内容は以下のようです。
花咲く四月の昼下がり
年経て茂ったわが庭の
手しおにかけたバラの木は
一夜の嵐にうちひしがれ
あれから咲かぬバラの花
花の香りもおくらずに
庭は淋しく荒れ果てた
恋も希望も幻も
楽しかるべきわか春も
嵐と共に消え去った
アルゼンチンは日本の真裏にあたりますので四月が台風の季節なのでしょう。
↓はエドガルド・ドナート楽団の『台風』 YOUTUBEより
ついでに、歯切れの良い演奏を
↓はファン・ダリエンソ楽団の『台風』 YOUTUBEより