1963年9月にはこんな曲が流行していました。
①大脱走マーチ ミッチ・ミラー楽団
②悲しき悪魔 エルヴィス・プレスリー
③禁じられた恋の島 エリオ・ブルーノ楽団
④悲しきカンガルー パット・ブーン
⑤サマー・ホリデー クリフ・リチャード
⑥ラッキー・リップス クリフ・リチャード
⑦ヘイ・ポーラ ポールとポーラ
⑧けんかでデート ポールとポーラ
⑨アイ・ウィル・フォロー・ヒム リトル・ペギー・マーチ
⑩ワン・ボーイ ジョニー・ソマーズ
⑩地下室のメロディー サウンド・トラック
⑩パフ ピーター、ポール&マリー
⑬夕焼けの戦場 ホルスト・フィッシャー
⑭女王蜂のテーマ オリジナル・サウンド・トラック
⑮太陽は傷だらけ サウンド・トラック
⑮サンライト・ツイスト ジャンニ・モランディ
(註・『夕焼けの戦場』のリンクはスクリーンランド・オーケストラです)
『大脱走マーチ』がベストワンを大疾走して、プレスリーでも止めることができませんでした。
また、今月は映画音楽を中心に新曲が目白押しです。
『ワン・ボーイ』は映画『バイバイバーディー』の挿入歌で映画に先行してジョニー・ソマーズで、ジャン・ギャバン
とアラン・ドロンが競演ということで話題になった『地下室のメロディー』はミシェル・マーニュ楽団のサントラ盤で、
映画『夕焼けの戦場』のインスパイア曲はホルスト・フィッシャーのトランペットで、18歳未満入場制限であった
イタリア映画『女王蜂』はオリジナル・サウンド・トラックで、さらにはマカロニ・ウエスタンのハシリともいわれる
『太陽は傷だらけ』と名曲が出揃い、すでにベストテン入りしていた『大脱走マーチ』、『禁じられた恋の島』、
『サマー・ホリデー』、『サンライト・ツイスト』と合わせて9曲の映画音楽がベストテンを賑わしました。
映画音楽以外では、日本のポップスファンの心をがっちりと掴んだクリフ・リチャードの『ラッキー・リップス』、
そしてポールとポーラの第3作目の『けんかでデート』がベストテン入りしました。
↓はクリフ・リチャードの『ラッキー・リップス』 YOUTUBEより
ベストテン入りはしませんでしたが、ブレンダ・リーの『愛の讃歌』、カスケーズの『悲しき北風』などもこの頃の
ヒット曲でした。
『愛の讃歌』は言わずと知れたエディット・ピアフの名曲で、これにジェフリー・パーソンズが英詩をつけて1954年に
ケイ・スターが唄ったもののリメイク版です。ラジオ関西の『電話リクエスト』では毎週のようにかかっていました。
↓はブレンダ・リーの『愛の讃歌』 YOUTUBEより