港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


献立は…  
シネマ・ポップス…ときどきイラスト

「エル・エスピアンテ」 (機関車) El espiante

2015-05-27 23:51:27 | アルゼンチンタンゴ

連続してタンゴの四大描写曲の二曲を紹介しました。
そのうちの一曲『夜明け』は当ブログの『アルゼンチン独立記念日』(2014.7.9付)にてすでに紹介済みなので
今回は最後の一曲『機関車』をUPすることにします。

この曲は1914年に若きオスワルド・フレセドが作曲したもので、邦題は『機関車』となっていますが、原題の
"Espiante" とは犯罪用語で「盗み、かっぱらいをして逃亡する」という意味だそうです。つまり、盗みを働いて
汽車で逃亡する…といったイメージなのでしょうか。当時の荒んだブエノスアイレスの場末にたむろっていた
ルンファルド(隠語で職業犯罪者)を意識したタイトルになっています。


↓はオスワルド・フレセド楽団の『機関車』 YOUTUBEより



一応、これでタンゴの四大描写曲は終了ですが、「四大」には入らなかった描写曲も数多くありました。そのうちの
一曲、1915年にフランシスコ・カナロが作曲した「エル・ポジート」 (ひよこ) El Pollito を紹介しておきます。

↓はフランシスコ・カナロ楽団の『ひよこ』 YOUTUBEより