港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


献立は…  
シネマ・ポップス…ときどきイラスト

映画音楽史(333) 『オーケストラの少女』 1938年公開

2015-01-11 16:09:03 | 映画音楽



『オーケストラの少女』  100 Men and a Girl (米) 1937年制作
監督 ヘンリー・コスター
音楽 チャールズ・プレヴィン
主演 パトリシア・カードウェル … ディアナ・ダービン
    ジョン・カードウェル … アドルフ・マンジュウ
    ジョン・フロスト … ユージン・ポーレット
    ミセス・フロスト … アリス・ブラデイ
    ストコフスキー … レオポルド・ストコフスキー
主題歌 『オーケストラの少女』 ( It's Raining Sunbeams ) 唄・ディアナ・ダービン

ホームドラマに本格的なクラシックを取り入れ、フィラデルフィア管弦楽団の指揮者ストコフスキーを招いて制作された音楽映画。
失業中のジョンはストコフスキーの楽団に入って音楽家としてカムバックを果たしたいのだが取り合ってもらえない。娘のバシーは
何とかして父の復活を願う。ジョンは失業楽士を100人集めてオーケストラを編成するが肝心のスポンサーにも支援してもらえない。
思い余ったバシーはストコフスキーの楽屋に無断で潜り込み透き通るような美声でストコフスキーの心を揺さぶる。それが縁でパシー
はストコフスキーに認められてジョンの楽団を紹介することができた。ついにストコフスキーはジョンの楽団の演奏会の指揮を取り、
バシーも笑顔で椿姫の乾杯の歌を唄う。

主題歌の『オーケストラの少女』はサム・コスロウ作詞、フレデリック・ホランダー作曲によるものです。また、この作品には多くの
クラシックが使用されています。冒頭のチャイコフスキーの交響曲第5番、モーツアルトの『踊れ喜べ幸いなる魂よ』第3楽章より
「ハレルヤ」、リストのハンガリア狂詩曲第2番、ベルリオーズの『ファウストの劫罰』〈ラコツィ行進曲〉、ワーグナーの『ローエングリン』
第3幕への前奏曲、そしてヴェルディの『椿姫』〈乾杯の歌〉とクラシックファンにはたまらない名曲揃いでした。

↓はディアナ・ダービンの『オーケストラの少女』 YOUTUBEより