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映画音楽史(69) 『ヘッドライト』 1956年公開

2014-03-06 00:59:57 | 映画音楽



『ヘッドライト』 Des Gens Sans Importance (仏) 1956制作
監督 アンリ・ヴェルヌイユ
音楽 ジョセフ・コズマ
主演 ジャン・ヴィアール … ジャン・ギャバン
    クロチルド … フランソワーズ・アルヌール
主題歌 『ヘッドライト』 ( Des Gens Sans Importance ) 演奏・サウンドトラック盤

セルジュ・グルッサールの悲劇『重要でない人たち』を、情感溢れるタッチで描いた珠玉の名作。
初老のジャンはしがない定期便トラックの運転手で、妻娘との関係は冷え切っている。
ジャンはクリスマスの夜にボルドーの常宿で新顔の可憐な給仕クロチルドと出会い恋に堕ちる。
しかし、ジャンは雇い主と諍いを起こして失業し、定期的に立ち寄っていた宿にも行けなくなってしまう。
音沙汰の亡くなったクロチルドはパリのジャンのもとを訪ねたが、ジャンが失業しているのを知り、
妊娠していることを告げずにヤミ医師の堕胎手術を受ける。そんなとき ジャンの仕事が見つかり
ジャンは家畜運搬の長距離トラックにクロチルドを乗せて新しい生活に旅立とうと決心した。
トラックは濃霧が立ち込め風雨の強まる夜道をひた走るが…

主題歌の『ヘッドライト』はジョセフ・コズマの作曲の哀調を帯びた楽曲で、
もの悲しい詩情映像との相乗効果で見る人の心に強く沁み渡りました。
レコードとしてはサウンドトラック盤がヒットしましたが、オリンピアオーケストラの演奏も秀逸でした。

↓は 『ヘッドライト』のサウンドトラック盤  YOUTUBEより