5月5日

みんな自分のやり方で、勝手に一人でやっていた。互いに心を通じさせることなく。丁寧に芝居を整理していく。

5月4日

長く同じ作品をやっていると、次第に俳優自身の生理になってしまう。役のではなく。だから、自分は自然で、前よりも楽で、いい感じに思えるのだが、ドラマはつぶれてしまっている。自分が楽になった時は、用心用心。

5月3日

楕円の書き方を教えてほしいとの大道具からの要請。楕円は二つの中心を持っているので、二つの点を糸で結んで、その糸に鉛筆を添わせて、ぐるっと回すと出来る。
夜は、他のカンパニーの作品のメンバー入替え稽古。新メンバーは台詞があっぷあっぷで、前からのメンバーは自分に近いところで楽に芝居をしていた。
帰ってきて、セザールのアクション映画をみてしまったあ。ああ…

5月2日

雨が降っていた。稽古場は道具作りのために使えないので、居間でゆっくり筋トレなど…遠慮しながらやっているので、時間がかかって。
この頃、必ず何かを捨てることにしている。すっきりしていって気持ちがいい。死ぬ時には、必要最小限の身の回りのものと、メモリーチップがひとつ。

5月1日

子ども向けの芝居を見た。
何度か眠たくなった。劇がこちらを引っ張ってくれないのだ。小学生たちもよく見ていたが、ボクが睡魔に教われるところではざわついていた。同じ気分だったのだろう。