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北の国から(関東編)

笑いのためなら女房も泣かす。
昭和生まれ古くささがスルメのような味を出す。
将来は自給自足の生活を目指す。

シマノ ’17 バルケッタ 301HG メンテナンス

2019年05月19日 23時59分59秒 | タックル・仕掛け
皆様、こんにちわ。 毎週毎週釣りにばっかし行ってる場合じゃないんで
すよ。 釣るだけならお前何者? 殿様か? って言われそうですが準備
釣行計画、移動、実釣り、釣行後の片付け、魚の処理、食べる 後片付け
それから重要なタックルメンテナンス。 釣行後に水洗いで塩抜きと給油
は毎回行っていますが、年に一度は分解メンテを行った方がいいですね。
って事で購入し約2年が経過したシマノ ’17バルケッタ301HGをオーバー
フォールしてみることにしました。 落としてどうする? ホールって穴?



1.ハンドル部分解

ハンドル固定のナットを止めている小ネジを外し、キャップを取ってナット
を外します。 逆ねじになってるので右回しですよ。 間違えないようにね。



スタードラグの下にスプリングが入っているのでハンドル固定ナットを緩め
ハンドルを外す時はハンドル本体を押さえて飛び出さないように注意です。



バネとスタードラグ固定ナットを外します。 写真には写っていませんがナ
ットの下にスタードラグスペーサーがあります。 これは裏表があるので
外す時に必ず確認してください。 ナット側に摺動面(灰色)が正です。
ドライブギア座金です。 向きがあるので注意しましょう。  この座金の
張力でドラグが調整できるようになっています。 写真で判るかな?



メカニカルブレーキノブです。 くるくる回すと外れます。 スプリングは
無くしたり変形しないように外すかノブを緩めるだけにした方が良いかも?



取り外した部品は順番に並べておきます。 写真を撮っておくのも手です。



2.本体開腹 

本体Aのネジ3本とフレーム裏側にあるネジを外します。 これで開腹OK。



フレームを押さえ本体Aを軽く動かし、パコっと外します。 ドライブギア、
クラッチ部が確認でいます。 海水浸入でもっと錆ているかと思ったら非常
に綺麗な状態ですね。 ノーメンテだと塩噛みでクラッチが切れなくなった
りハンドルが回らなくなったり重くなったりします。 致命傷なさそうです。



上の写真と違いが判らないって? ドラグ音出しラチェットが確認できると
思います。 このドライブギアにある(上部)音出しピンとスプリングは小
さくて無くしやすいので確実に取り外し管理した方が良いと思います。



ドライブギアの様子 ドラグワッシャーのグリス量が多いですね。 全然錆
てないし超綺麗です。 あまり使ってないんでこんなもんかね?



裏側の座金(カーボンワッシャー)の様子です。 こちらも錆てないし摩耗
など皆無です。 ドラグ作動させた記憶ないしな・・・ こちらもグリス多め



本体Aを外した図です。 順番に向きなど確認して並べます。



本体Aの裏側の様子 クラッチヨークバネがこっち側に付いてました。



3.クラッチ部分解

ドライブギアを外した図です。 ドライブギアを固定している固定板のネジ
2本を外し、ドライブギア軸を取り外します。 シャフト下に樹脂でできた
ブッシュがありますが、これはベアリングに改造される方も居ますよね。



ドライブギア軸、ピニオンギア、クラッチヨークを外した図 クラッチヨー
クは上下、取り付けの向きがあるので間違えないように写真を撮るかメモ
しておいた方が賢明です。 私も他モデルで何回痛い目をみたことか・・・



クラッチ部の様子 手でクラッチ部を動かすと構造が良く判ります。 バネ
やクラッチ爪を飛ばさないように注意して取り扱った方が良いです。



クラッチ部のパーツを取り外した図 グリス量が多いような気がしますが
全然錆てないし超綺麗です。 今回はスプールのメンテ行わずオイルを
給油するのみとしました。 
分解したパーツ、本体に付着している古いグリスを綺麗に落とし、洗浄ス
プレーで洗い、新しいグリスを塗って分解と逆の手順で組み立てます。



4.組み立て

シマノのメンテナンス用専用グリス ①SHIP DG06 各ギア、ウォーム
シャフト 各種ハンドル、各種ベアリング用と ②ACE-0 DG01 カーボ
ンドラグワッシャー用 のグリスを準備します。
各部の摺動面につけ過ぎないようにして、また海水の浸入した際に防錆し
たい部分にグリスを塗って組付けます。 ドラグワッシャーは洗浄した
後乾燥させ、ほんの少しだけACE-01を塗布して指先で満遍なく広げます。
絶対に塗り過ぎないようにしないとドラグがズルズルに滑ってしまいます。
他機種でドラグが1㎏しかかからなくなった過去の苦い経験があります。



完璧です。 本体Aを合わせスタードラグ、ハンドルを取り付けメンテナ
ンス終了です! 所要時間  のらりくらりの作業で約2時間



最後に本体に付いた余分な脂分をふき取って、ドラグを締めて聞き具合と
ドラグ音が鳴るか確認して完了となります。 カウンターユニットメンテ
電池交換も簡単にできるのでメンテ性は良いと思います。



5.おまけ MAXドラグ値チェック

シマノのHP、カタログにMAXドラグ値が記載されていますが、基本的に
ドラグが動きだす最高荷重の設計値が記載されています。 講釈垂れる
気はありませんが、スプールに巻き取ってある糸の量、すなわちスプール
の外径でドラグ値が変化します。 カタログ値のドラグMAX値とはスプー
ルの径最小の値で計算されていると思われます。 その証拠に新品で買
ってきたリールにフルにラインを巻きドラグ値を測定するとカタログ値に
は到底及ばない低い値でドラグが滑り始めます。
しかし、このバルケッタどうでしょ? シマノのリールでは極稀に見る高い
値を記録しました。 な、な、な、何とカタログ値と同じ4.5㎏!
こんな事があって良いのでしょうか? 話は変わりますが、過去にドラグ
値が上がらないためスタードラグを力任せにグイグイ締めこんでスタード
ラグナットとドライブギア軸のネジを破壊させて事があります。 皆さん
もドラグ部のグリスアップとドラグの締め込み過ぎには注意しましょう・・・



更におまけで私が結束したFGノットがどの位で切れるか強度テストして
みました。 ラインはヨツアミ G-SOUL スーパージグマンX8 30lb約13.6㎏
ショックリーダーはダイワ シーバスモアザン フロロ7号25lb 11.3㎏  
ラインはやや毛羽だってきたので結び変える前の傷んだ状態です。 手
を切らないように専用の棒に巻いてドラグチェッカーを装着しゆっくり引
っ張ると・・・  バッチッ! PEとフロロの結び目から切れました!
記録は9㎏! ドラグをライン強度の1/3位に設定しておけば全く問題な
いレベルでした。 皆様の参考になれば幸いです。



リールの分解メンテナンスは自己責任でお願いします。 この記事を見て
メンテした後に破損、不具合など発生しても当方では一切責任は終えませ
んおで悪しからず・・・ 
そして今日も夜な夜な時は過ぎていくのでした・・・ 
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