パンドラの箱を開けるとちむがいた

書くスピード早いですが、誤字脱字多し。

さようならベアスターンズ

2008-03-15 22:02:17 | Weblog
アメリカの名門投資銀行の一つ、ベアスターンズに実質的な公的資金が注入された。ようやくか・・・と思う。

FRBという、日銀みたいなところが主導になり、JPモルガンチェースに融資し、その金をベアスターンズに注入するというスキームだ。めでたしめでたし。
しかし、金融というのはゼロサムがつきものだから、これだけ、アメリカの害悪を世界にばら撒いて、色々な人たちの資産を下落させたり、家を奪ったりしているわけだから、それだけぼろもうけしている輩もいるわけだ。

まず、投資銀行の経営陣。これらは責任が見えやすいし、辞任すればよいのだか、問題なのは、そこでぼろもうけして、責任を取っていない従業員だ。こいつらは、会社の金=人の金で数億数十億と儲けて大金持ちになっていながら、何一つ責任を問われない。これはおかしい。

結論からいうと、最低儲けた金の半分程度は没収しないといけない。彼らは市場を使ってもうけて、あとは知りませんでは済まされない。いや済ましてはいけない。

サブプライムを借りてようやくマイホームを手に入れた人たちの家を取り上げておいて、(おそらく)自分達は大豪邸と別荘をもってるような生活をしているのはおかしい。まあ、もともと守銭奴の集まりのようなものだから、倫理に訴えても、なんとも思わないだろう。

当然、会社が倒産したり、損したりしても、経営陣と株主(とっても株券の範囲)しか責任がないのは百も承知だ。しかし、尋常でない給料を手にした彼ら従業員は、通常の以上の責任を求められるはずであるし、それだけの付加価値を提供したとするならば、その責任において給料を返すのは当然だろう。彼らは、いわば市場を騙して煽ったり続けた張本人なのだから。

最近は優秀な大学生がよくわからない外資コンサルや外資金融に流れて、日本の技術力が落ちてくるのではないかという話もあり、あまりの高給は問題があるようにも言われている。珍しく日経でもその問題と、本当に付加価値を生み出しているのか?という疑問を提示していた。
結論から言えば、生み出しているに違いないが、それに対する報酬が極端すぎる。そのため、従業員が個人で市場から多くの金をかすめ取ろうとして、市場がめちゃくちゃになる。ということではないだろうか。

これまでは、その守銭奴理論が、アメリカ流市場主義という隠れ蓑でもって正当化されてきたが、今回のサブプラム問題で、やっぱり守銭奴の理論ということが露呈してしまった。

また、高度な金融技術としきりに何も知らない日本の評論家がアメリカの金融技術の高度さを手放しに賞賛していたが、今回、高度な金融技術を駆使したはずのサブプライムが大崩壊したことについて、何も語らない。おそらくイメージで話していたのだろう。

アメリカの公的資金のさらなる注入と、経営陣、従業員も含めた資産の没収も含めて強行に実施してほしい。

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