静と動の趣味日記

以前習った押し花作品やエコクラフトバックなどを掲載。運動不足解消に始めた卓球の事や旅先の事を気ままに書いています。

青森の恐山宿坊体験

2007年08月23日 | Weblog

夏休みを利用して、家族と義母で青森にお墓参りに行きました。
渋滞で8時間ほど掛かって、三沢の近くにある、古牧温泉に到着、青森の伝統芸能を見ながらの夕食コースも、なかなか良かったです。

次の日に、お墓参りをして、親類宅に寄り、その足で、恐山に向い、七戸町から2時間ぐらいで着きました。
恐山に宿坊がある事をインターネットで知り、一度ぐらいは体験しても良いと思い、予約をしておきました。
入山受付で500円の入山料を払ってから、宿坊へ。
5年前に建て替えたという宿坊の中は、400人も泊まれ、部屋やお風呂も、広くて綺麗でちょっとした旅館より立派でした。(でもテレビはありませんよ

夕食までは時間があったので、恐山の中を散策する事にしました。 


本尊安置地蔵殿



硫黄噴き出る岩山


地蔵殿から裏山の方へ上がって行くと、あちらこちらから硫黄が噴き出している、こんな感じの岩山が続いていて、所々にお堂などがあったり、本当に赤い色の「血の池地獄」「賽の河原」「極楽浜」「賭博地獄」など、最短距離でも40分ぐらい掛りました。
また、参道の脇には参拝者が自由に入れる小さな温泉「薬師の湯」「小滝の湯」「冷抜の湯」があり、宿坊の裏に「花染の湯」と4つの温泉がありました。
でも、外から簡単に覗かれるので、入っている人はいませんでしたね。
夜になれば、参拝者がいなくなるので、宿坊から入りに行くこともできるそうです。


血の池地獄


賽の河原


夕食は6時からで、お坊さんのお話があり、次に「食事の五観」というのを、みんなで唱えてから、いただきます。
「食事の五観」には、お米は八十八回の苦労を重ねて出来たもので、感謝し、嫌いなものでも残さず、命の維持の為、よりよき人間として生きるために食事をいただくのだという意味の事が書いてありました。
精進料理の中に「ふき味噌」があったので、息子は絶対、残しているだろうと思って、隣を見ると、全部きれいに食べていた。
「ふき味噌、食べたの?」と訊くと「味噌汁で流し込んだ!」との事、息子をちょっと見直した瞬間でした。(親バカですね
夕食に使ったお箸は部屋に持ち帰り、また、朝食の時に使い、お持ち帰りくださいとの事でした。

夕食の後、希望者には「写経」体験ができると言うので、テレビもないし、時間もたっぷりあったので、一式いただいて、書いてみました。
写経の最後には、誰の供養の為に書いたのかと言う事と、自分の願い事を書きます。
初めての体験で、ちょっとだけ、無の境地になれました。
書き上がったものを、朝フロントに提出して置くと、それを朝のおつとめの時に、祈願していただけるそうです。


写経


翌朝、6時半から、長い、長い渡り廊下を歩いて、地蔵殿に行き、皆さんと一緒に、朝のおつとめ、また本堂に移り、おつとめをしてから、朝食をいただきました。


長い渡り廊下


宿坊ではなく、普通の旅館が良かったのにと言っていた、息子でしたが、良い経験が出来たのではないかと思っています。
もちろん、私も、とても貴重な体験をする事ができ、暑い暑~い!夏の思い出になりました。



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18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
懐かしい (田吾作)
2007-08-24 02:09:16
chimamanonさん、ありがとう。
鮮明に思い出しました。
田吾作が行ったころは宿坊はありませんでしたが、そのほかは鮮明に思い出しました。
当時はデジカメがなく、フィルムに撮ってきたのですが枚数が少なくて、chimamanonさんの写真で甦りました。

写真と文章が一致していて、とても感銘をうけました。
あらためてお礼を言います、ありがとう。
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良い経験を (ゆきひめ)
2007-08-24 06:22:41
お久しぶりです。
ご家族で恐山の宿坊体験とは、良い企画でしたね。
田吾作さんがおっしゃるように、chimamanonさんの写真付き解説で
良く内容が分かりました。観光旅行もいいけど、一度くらいは
こうして、自分を見つめることができる体験もいいですね。
心身ともに充実した旅行でしたね。きっと息子さんも時折思い出されて
これからの人生に生かしていくこととおもいますよ。
私はまだ言ったことがないのでが、時間も出来たことですし、
一度自分を見直すためにも行ってみたいです。
chimamanonさんのブログで、暑さもほっと一息です。
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待ってました~ (piasusonia)
2007-08-24 11:56:28
 まだかまだか、、と待ってました。
家族でご先祖様のお墓参りですか。お疲れ様でした。
私のとんぼ返りと違いゆとりのあるスケジュールですね。遠くまで何時間もかけて行ったんですものね。
素晴らしい経験をしてすがすがしい気持ちになり家族の絆を深めたたびでしたね。きっと暑さも忘れたひと時だったでしょうね。
 写真、説明文がとても素敵で私も一緒に行った気分になりました。でも血の池地獄の写真は怖~い!
また次回楽しみにしていま~す。
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私も待ってました! (ayuming♪)
2007-08-24 12:17:29
宿坊のきれいさに、とても驚きましたピッカピカですねぇ

さっそく、chimamanonさんが恐山の宿坊に泊まったことを、父に話したいと思います。

おつとめ、お疲れ様でございました。
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私も思い出しました (沙羅)
2007-08-24 12:23:23
ご無沙汰していました。
お墓参り、お疲れさまでした。
数年前、北海道への帰省の途中に恐山へ寄った事があります。
でも、chimamanonさんとは違い、旅の途中に立ち寄っただけでしたので、お陰さまで思い出が少しずつ蘇ってきました。
恐山では、独特な不思議な空気が漂っているような印象を受けたものです。
写経や精進料理など、普段はなかなか出来ない経験をされて、貴重な時を過ごされたのですね。息子さんにも印象に残る素晴らしい経験になったことでしょう。

chimamanonさんの記事を読んで、もう一度行きたくなりました。今度はゆっくりと過ごしてみたいな~
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お待ちしてました (eiko6215)
2007-08-24 14:47:27
残暑が厳しいですね。
ようやくの更新皆さんと同じくお待ちしてました。
ご家族でで青森まで~~~
若いって良い事ですね。お疲れ様でした。恐山一度は行きたいと話しに出るのですが、まだ機会がなくて行ってません。
お墓参りをして又素晴らしい経験をした家族の夏休みでしたね。
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私も行きました (芝桜)
2007-08-24 17:51:00
平成15年6月 主人と【ぶらり旅】下北半島を目指
ジバング¥12000の3泊4日乗り放題を利用して宿も
きめず レンタカーをチャターし(七戸町)恐山に行きました、独特な雰囲気に何度も手を合わせ回った記憶があります。宿坊は予約をしないとだめでしょう、
息子さんにもこの経験がプラスになることでしょう。
ましてお祖母さまとご一諸 良い想い出になります。
*青森駅*から竜飛岬*青函トンネル*弘前城*13湖*
十和田湖**夢中でしたが本当にいい想い出を残して
下さいました、感謝してます。
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田吾作さんへ (chimamanon)
2007-08-24 23:39:25
まあ、田吾作さんにお礼を言われるなんて、光栄で~す。
恐山に宿坊がある事はあまり知られていないようですが、この新しい建物が出来る前は、古い宿坊で、宿泊費も半額ぐらいだったようですよ。
田吾作さんの思い出の1ページをめくる、お手伝いが出来て良かったです。

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ゆきひめさんへ (chimamanon)
2007-08-25 00:01:21
コメントありがとうございます。
猛暑と旅の疲れ、仕事などで、ちょっとバテぎみで、久々の更新になってしまいました。
何も考える事なく漠然と過ごしている毎日、ゆきひめさんがおっしゃるように、ちょっとだけでも、考える時間が持てたのは良かったで~す。
ゆきひめさんは自分を見つめ直す、必要はないでしょうが、一度は経験されても良いかも知れません。
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コメントありがとう! (chimamanon)
2007-08-25 00:22:05
piasusoniaさんへ

piasusoniaさんも暑い中、お参りに行かれたそうで、お互いに大変でしたね。
折角、青森まで行ったのですから、下北半島を一周したかったのですが、残念ながら、恐山だけになってしまいました。
「血の池地獄」は名前は怖いですが、池の中の水は透明で、周りの石が赤い色になっているだけですので、それほど怖い感じではありませんでしたよ。
安心してくださ~い。

ayumingさんへ
お待たせしました~!
そうなの、宿坊もお堂に行く、長~い渡り廊下も綺麗ででした。
ayumingさんもこの話をきっかけに、お父さんと二人旅なんてどうかしら
きっと素敵な思いでになりますよ
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