静と動の趣味日記

以前習った押し花作品やエコクラフトバックなどを掲載。運動不足解消に始めた卓球の事や旅先の事を気ままに書いています。

菊人形と智恵子抄のふるさと

2008年11月26日 | Weblog

先日、一度は見たいと思っていた、二本松の菊人形を見に行って来ました。
今年のテーマが大河ドラマの「篤姫」でしたので、いろいろな場面が所狭しと展示されていましたが、開催期間も終盤だったので、混んでいなくて、ゆっくり見ることが出来ました。

着物などに使われている菊は根を水ごけで包んで、使っているようですが、期間中、何度か取り換えるらしく、管理も大変だろうと思って見て回りました。


まだ、紅葉も残っていて、菊と紅葉のコントラストも素敵でした。



菊人形を堪能してから、「ここまで来たのだから、他に見どころはないかしら?」とナビ画面を見ると近くに「智恵子記念館」があったので、寄ってみました。
高村光太郎の「智恵子抄」に詩われた智恵子の生家と小さな記念館がありました。
記念館の中には、智恵子が病室で作った「紙絵」の写真などが展示されていました。
「紙絵」とは千代紙で花や果物などを切り抜いて、表現したもので、菊人形展の期間だけ、実物5点が特別展示されていました。


智恵子の生家(長沼酒造)



記念館から1kmの高台に「智恵子の杜公園」があり、展望台や詩碑の丘、彫刻の丘などがありました。


デザインが素敵な展望台の登り口



智恵子抄の「あどけない話」の章に出てくる、

「智恵子は東京に空が無いといふ、
ほんとの空が見たいといふ。・・・・・
智恵子は遠くを見ながら言ふ。
阿多多羅山《あたたらやま》の山の上に
毎日出てゐる青い空が
智恵子のほんとの空だといふ。
あどけない空の話である。」

展望台に登って、阿武隈川や安達の町並を見てから、下に降りて行くと「ここからほんとの空をみて」とあったので、上を覗くと下のような真っ青な空が見えました。


こんな感じに見えた青空


次に「樹下の二人」の章に出てくる

「あれが阿多多羅山《あたたらやま》、
あの光るのが阿武隈川。・・・・・」

の一節が刻まれた詩碑を見て、帰途につきました。


「樹下の二人」の詩碑


二本松というと菊人形が有名ですが、こんな文学的名所があった事を知り、さんは、「菊人形より、こちらの方が良いかも、来て良かったね」と言っていました。

もし、お近くに行かれた時には、寄ってみるのも良いかと思いま~す。