先日、一度は見たいと思っていた、二本松の菊人形を見に行って来ました。
今年のテーマが大河ドラマの「篤姫」でしたので、いろいろな場面が所狭しと展示されていましたが、開催期間も終盤だったので、混んでいなくて、ゆっくり見ることが出来ました。
着物などに使われている菊は根を水ごけで包んで、使っているようですが、期間中、何度か取り換えるらしく、管理も大変だろうと思って見て回りました。
まだ、紅葉も残っていて、菊と紅葉のコントラストも素敵でした。
菊人形を堪能してから、「ここまで来たのだから、他に見どころはないかしら?」とナビ画面を見ると近くに「智恵子記念館」があったので、寄ってみました。
高村光太郎の「智恵子抄」に詩われた智恵子の生家と小さな記念館がありました。
記念館の中には、智恵子が病室で作った「紙絵」の写真などが展示されていました。
「紙絵」とは千代紙で花や果物などを切り抜いて、表現したもので、菊人形展の期間だけ、実物5点が特別展示されていました。
智恵子の生家(長沼酒造)
記念館から1kmの高台に「智恵子の杜公園」があり、展望台や詩碑の丘、彫刻の丘などがありました。
デザインが素敵な展望台の登り口
智恵子抄の「あどけない話」の章に出てくる、
「智恵子は東京に空が無いといふ、
ほんとの空が見たいといふ。・・・・・
智恵子は遠くを見ながら言ふ。
阿多多羅山《あたたらやま》の山の上に
毎日出てゐる青い空が
智恵子のほんとの空だといふ。
あどけない空の話である。」
展望台に登って、阿武隈川や安達の町並を見てから、下に降りて行くと「ここからほんとの空をみて」とあったので、上を覗くと下のような真っ青な空が見えました。
こんな感じに見えた青空
次に「樹下の二人」の章に出てくる
「あれが阿多多羅山《あたたらやま》、
あの光るのが阿武隈川。・・・・・」
の一節が刻まれた詩碑を見て、帰途につきました。
「樹下の二人」の詩碑
二本松というと菊人形が有名ですが、こんな文学的名所があった事を知り、さんは、「菊人形より、こちらの方が良いかも、来て良かったね」と言っていました。
もし、お近くに行かれた時には、寄ってみるのも良いかと思いま~す。