主税日記 - 藤本主税公式ブログ

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山形戦

2013年04月21日 | Weblog
今日は雪という悪条件の中、集中の難しい試合だったと思う。だが、それは全く同じ条件でもあるし、何の言い訳にもならないので、結果…負けた事は事実なわけで、3連敗を重く受け止めなければいけない。

結果も良くなかったが、内容も同じく良くはなかった。

一番気になったのは「バランス」で、攻撃も守備も自分勝手に動く選手が多く、攻守共に90分を通して修正できなかった。

攻撃と守備は表裏一体、良い攻撃ができている時は、ボールを奪われて守備に切り替わっても、本来必要な場所に必然に選手が配置されているので大崩れしない。逆に良い守備ができている時は、ボールを奪った瞬間に、効果的なカウンターをし掛けられる。

今日の試合で多かったのは、攻撃のバランスが悪く、動き過ぎて片方に寄り過ぎるので、サイドチェンジができなかった。

例えば、中盤のサイドの選手が中央を超えて逆サイドまで移動することで、ボランチにボールが渡った時に、中盤のサイドの選手を経由してサイドバックを上がらすというパターンが生じなかった。結局同サイドに突入して奪われることになり、尚且つ、ボールを失った瞬間に同サイドに前線の選手が寄っているので、逆サイドに展開された時に誰も居ないという現象が起きる。そうなると、ラインを下げざるを得なくなり、高い位置で奪い返すことができない。

あと気になったのは、プレーの選択が消極的だったこと。遊びのパス(ゆっくりな縦パス)を通して相手を揺さぶったり、わざと食いつかせたりという余裕がなかった。映像は立体的に見えるので分かりやすいが、実際にプレーしている選手は平面で見ているので、スペースを見つけることは当然難しい。しかし、チームが機能している時はそれが見えている。そう、できるはず!なんだけど、今日の試合では相手との距離が5mでもプレッシャーに感じているように見えた。良い時なら相手との距離が3mでもパスを通せて、ボールも受けられるのに…と。

後半から中盤をひし形に替えてトライしたが、好転したようには感じなかった。

ハヤトの仕掛けやファビオの体を張ったプレーなど、90分間走り続けるファイトは、今のチームに必要な要素なのかもしれない。でも、そのプラスαとして必要なのは、頑張る質(動き方、プレーの質)を上げる事!そこを理解してやって欲しい。

チームを分析して、個人を分析して、とにかく「今」やれる事をやるしかない。上位との差はもちろん気になる。リーグ戦はポイントを争っているのだから当然のこと。でも、足元を見つめ、自分達の成長に目を向けることを怠ったら、この先何も得ることはできない。

俺自身も怪我で出られず、こんなに悔しくて歯痒いことはない。チームの誰より昇格への気持ちは強いと思っている。だからこそ、チームに対する分析・評価も厳しくなるし、目を背けることを絶対にしたくない。プレーしていなくても、試合に出た選手たちと同じように悔やんだり喜んだりしたい。そうしないと、自分自身が復帰へのモチベーションを保つことができない。

厳しい批判も当然受け止める。ロアッソ熊本を愛する人たちが、愛のある叱咤激励を送ってくれることは、自分達への愛の証だし、深く受け止め、自分達を奮い立たすパワーに変えたい。

1試合でも早い復帰を目指し、明日のリハビリも頑張りたい。