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北九州戦

2012年09月03日 | Weblog
九州ダービー北九州戦、アウェイでの戦いは苦しいものとなった。とにかく終わった時の、疲労感と屈辱感、逆に"やり切った感"は感じれなかった。もっとこうしていれば良かった、あの時何でああいう風にできなかったのか、もっとやれたのにという気持ちが強く、様々な問題を、試合中に選手間で解決することができなかった。それが本当に悔しい。

書きたいことは山ほどあって、自分なりに感じたことを書きたいとは思うが、見方によっては様々な捉え方になると思うので、言葉を選びながら書きたいと思う。決してネガティブな更新ではないので、それを理解して読んで欲しい。

正直、完敗だった。試合前は互角の戦いができると思っていたので、この内容・結果を受け入れるのは相当辛い。

まずは前半、立ち上がりから北九州のボールポゼッションに守備が混乱した。コンパクトに!というミーティングの通りにはいかず、選手間に距離を感じた。相手のFW2人とトップ下の1人への対応に意識が強すぎて、他の選手へのアプローチが後手後手を踏んでしまった。特にサイドでの守備は、前半の45分間完全に機能しなかった。自分はもっと前(高い位置)に出たい、次の攻撃の準備をしながらの守備をしたいと思っているが、ディフェンダー(特にセンターバック)は相手の前線の選手が怖いのでなかなかラインをあげれない。カバーリングの選手をいつもそばに置いておきたいと思うので、サイドバックを高い位置へ出したくない。そうなると、自然と自分達攻撃側の選手も下がらざるを得ない。それは何を意味しているのかと言うと、ゴールを守る守備ではあるが、ボールを奪って攻撃へ繋げる守備ではなかったということになる。極端に言うと。。。

だからといって、自分本意に何も考えずに前へ前へ出て行っていたら相手の思う壷で、背後を狙われてしまう危険がある。試合中、何度もサイドバックの蔵川と意見交換したが、ゆっくり話す時間があるわけではないので、どうしても後ろの選手の意見を尊重することになり、ひとまずはこのまま我慢だという結論に達した。これは当然の流れでもあるし、話した結果、それと決まればやり切るのがルール。そうじゃないと各々が勝手なことをやって、チームは全く機能しなくなる。

混乱したままではあったが、とにかく中央を締めて、外へ追い出し、中で起点を作らせないように気を付けた。それでも後手後手の時間は続き、セカンドボールを相手のボランチにことごとく拾われて、自由に仕事をさせてしまった。相手のボランチへのアプローチを誰がいくのか、後ろでのシワ寄せがその辺りに出てきて、前線は移動距離の長い守備に追われることになった。

そのまま悪いなりに前半を0で抑えていれば、アウェイでの試合運びとしては納得のできる前半になっていたが、失点してしまったので、メンタル的にも打撃の大きな1点だった。

攻撃のことを話ししたいけど、やはり良い守備があってこそ、良い攻撃に繋がるので、あれだけ中盤、FWが下がった中で、さぁ攻撃だと言っても、なかなか簡単ではない。体力の消耗が半端なかった。

後半に入り、多少北九州も攻め疲れたのか、出足が熊本の方が良くなり、やっと互角か、それ以上の試合運びができるようになった。自分のヘディングシュートなど、決定機もあったが決めきれず、あの時間帯に追い付いておきたかったと、あとあと後悔することになった。

やはり、相手の前線の3人はアクティブで個人技があり、スピードもある。後半に失点を重ねてしまったことは悔やまれるが、あれだけスペースを与えてしまったら、危険なプレーをされるのは仕方が無い。そう考えると、前半のディフェンダーの選手達の慎重になる気持ちも理解できる。やはりチーム(グループ)で守らなければ、個では対応がキツくなってしまう。

結果的にどうしたら良かったのか?試合後、何度も選手と話をしたし、あーだこーだとディスカッションしたが、明確にはまだ答えは出ていない。ここまで混乱した試合もなかなかないので、俺としてはホントに深いゲームだったなとも思う。もちろん、答えはこれです!なんていう簡単なものでもない。それぞれの言い分があり、今のチーム状況で求められる最大限のものを模索していかなければ行けない。俺が思う、攻撃を考えた守備をしたくても、今のチーム状況では難しいのかもしれない。まずはゴールを死守する守り方でやるべきなのかもしれない。

ただ、良い攻撃をするためには、必ず良い守備が絶対条件であり、と考えると、攻撃と守備は繋がっているし、切っても切り離せない関係であると思う。選手たちがどこを目指すのか、失敗してもトライして、トライして、もっと良いチームに!というモチベーションで臨むことができるのか、その『志』が重要だと思う。

この試合で学ぶことはたくさんある。チームとしてだけではなく、個人としてもしっかりと分析して、チームに落とし込んでいきたい。

九州ダービーでの情けない内容、結果に失望させてしまい、ホントに申し訳ない。たくさんファン・サポーターのみんなが足を運んでくれたのに。。。

本当に大きな声援ありがとうございました!また次も顔晴るので、引き続き、応援宜しくお願いします。

サッカーはホントに奥が深いです。。。