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ロアッソ熊本 藤本主税の素顔がわかる公式ブログ!

自論 組織について編

2012年04月10日 | Weblog
早速、KAZMAさんから頂いたお題「組織について」自分なりに思うことを書いてみようと思います。

まず、組織って言葉はよく使いますが、実際分かり易く言えばどう意味かなぁとWikipediaで調べてみました。

>共通の目標を有し、目標達成のために協働を行う、何らかの手段で統制された複数の人々の行為やコミュニケーションによって構成されるシステムのことである。

余計分からなくなった・・・かな(笑)

自分が思うに、一人ではなく、バラエティに富んだ人たち、それぞれに特徴を持った人たちが集まって、コミュニケーションを取って、同じ目標に向かって進んでいくってことかなと。

ロアッソ熊本でいうと、池谷さんをはじめ会社の方達が居て、監督・スタッフ、選手、ファン・サポーターというそれぞれの立場がある。(ファン・サポーターに関してはまた今度書きます)

まずはじめに外せない大事なことは、みんなが同じ目標、ベクトル(J1昇格)に向かってブレずにいること。そして、それぞれが仕事に責任を持ち、お互いを尊重し合うこと。そしてもう一つ、お互いを批判し合わないことが重要だと思う。

選手で言えば、グラウンドで全力でプレーする。目の前の試合に向けて最高の準備をして、お客さんを喜ばせる内容・結果になるように最大限努力する。その中には、選手間の競争があり、監督・スタッフとのコミュニケーション、選手同士でのコミュニケーションが絶対不可欠で、それは批判し合うことではなく、建設的なものでないといけない。

会社のもつ様々な問題ってあると思う。今で言えば債務超過や観客数の問題などなど。でも、僕たちの仕事はグラウンド内であって、外の部分は会社の人たちに任せるべきだと思う。役割分担としてね。もちろんイベントへの参加、ファン・サポーターの皆さんへのサービスなどはあるけれど、基本的には自分たちが抱え込む問題ではない。俺が一番嫌なのは、会社への批判などを周りの人たちや、人づてに聞くこと。それが本当なのかどうかも分からないし、「誰それが×××言ってた」とか、「ロアッソって×××なところがあるよね」・・・みたいな事を聞いても、良い気持ちになんてならないよね。それだったら聞かなきゃ良かったって思うし、聞いたら聞いたでやっぱり身内のことなんで気になる。これが一番嫌~な気持ち、想いになるよね。

グラウンド内での問題は分かる。自分たちで解決できるし、それが与えられた責任でもあるからね。増してや、会社のこと、チームのことを内部で批判し合うなんてことは論外。自分たちには会社の中身は分からないし、会社の人たちもサッカーの中身に関しては客観的には分かる部分があっても、本質は分からないと思う。それなら、お互いがお互いの仕事を尊重し合い、自分たちの仕事を全うするように努力することが一番。俺は会社の人たちが、全力でロアッソの為に働いてくれていると信じてる。地味な作業、いつも笑顔で対応してくれる姿を見て、有難いなぁって感じる。会社の人たちも、いつも頑張ってね!って声を掛けてくれるし、チームが勝てば凄い喜んでくれて、負けると凄い落ち込んでくれる。この関係が一番理想的で、今のロアッソにはそれを感じることが出来る。

話が前後したけど、グラウンド内の話で、選手にも特徴があって、システムや組み合わせってすごく大切なこと。ボールテクニックが得意な人、運動量が多い人、体を張れる人、人を生かせる人、人に使われるのが上手な人、それぞれに長所と短所があり、それを生かし補える関係を組み合わせることも組織としての重要な位置づけだと思う。

試合中でも、試合の流れを読んだり、その状況に応じてチームを導く、いわゆるベテラン的な存在というのも必要(自分がその立場なので書いてて変な感じですが・・・)で、試合を90分間コントロールしていく為には必要なものだと感じる。あとは、ジョーカーと言われる途中から出てきて流れを変えられる選手。これは凄く重要で、その選手の一種の特徴ではあるんだけど、やっぱり選手はスタートから行きたいと思っているのが当然なので、その選手の扱いというのも、チームとしては大事にしていかないといけない。

いろいろ書いたけど、自分が大宮で過ごしていた7年間を思い返すと、どんな時も立ち戻る場所(リセットするもの)があり、それを補うお互いのコミュニケーションというものが常にあったなと思う。大宮でいえば”守備”がその一つなんだけど、攻撃がどうのこうの上手くいかないときも、それじゃまずはしっかり守備を立て直そうとか、バラバラになりそうになったら、ベテラン組で集まって食事会を開いたりして、意見交換の中で感じたことをみんなに伝えたり、監督に直接伝えたりということが定期的にあった。

はじめの組織についてWikipediaで調べた難しい解釈の最後にあるけど、やっぱり組織を上手くコントロールしていくためにはコミュニケーションは不可欠だと思う。お互いが思っていることを伝え合う、違っていたら帳尻を合わす、納得いくまで話し合う、この作業が、ズレてしまったベクトルを修正する一番の要素になると思う。

これはサッカーに限らず、どの仕事、どの組織にも当てはまる基本。言い難いことも時にあるし、勇気のいることだけど、それを通り越すと必ず良い成果が得られると信じてる。

チーム状況が悪くなると、仲良しグループで固まって、他人やチームの批判を言い合ってしまうもの。そのちょっとした小さなヒビが、大きくなって悪い方へとベクトルを向けてしまう。

大宮時代に、シーズン途中に監督交代ということになり、内部でゴタゴタになっていた時期があった。そこで自分がみんなに伝えたのは「言い訳するのはやめよう。責任は自分たちにある。色々と(チームに対して、会社に対して)言いたいことはあるかもしれないけど、シーズンが終わるまで封印しよう」と。若い選手はまだしも、こういった苦しい状況になればなるほど、中心となる人たち、ベテランの人たちが発する一言が、チームに与える影響は大きいので、特に注意が必要かもしれない。一番やってはいけないのは、若い選手の前で会社やチームの批判をすること。これを見た若い選手たちは、会社やチームに対して先入観を持って接するようになり、良い方向に行くはずがない。

コミュニケーションと言えども、建設的で、良い内容のものでなければ、それはそれで間違った方向へ行ってしまうことがあるので気をつけなければいけない。

そもそも論で言うと、お互いがお互いを尊重して、リスペクトし合っていれば、批判し合うこともないはず。当たり前のことだけどね。

最後にもう一度書きます。

みんなが同じ目標(ベクトル)に向かって進み、それぞれが自分の役割・責任を全うしてリスペクトし合うこと、思ったことをぶつけ合ってコミュニケーションを欠かさないこと、これが組織を上手くコントロールする為に必要なことなんだと思う。


結果は必ず付いてくる。今回自分でこれを書いていて、改めて組織をコントロールする難しさを感じた。組織を形成するためにはバラエティに富んだ人材が必要だけれど、みんながみんな優等生ではないし、色々なタイプの人間がいる。それを一つにまとめて同じ方向へ進んでいくことは、出来れば大きな力となり、出来なければ崩壊も早いと思う。

選手の中ではキャプテンとしてチームをまとめる立場にいるから、またグラウンドに戻ったときに、チームが良い方向へ一緒に進んでいくことが出来るように、全力で努力していきたいと思う。

以上


何度も書き直し修正しました。。。

伝わったかな・・・。

サッカーの戦術はスラスラ書けるけど、これ書くのに3時間以上掛かりました"^_^"

面白いテーマでした。


chikara