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城の恨みはどこまでも・・・

2006年05月23日 | お城(岐阜)

掲示板に大桑城(岐阜県山県市)に関するエピソードを書いてたら、またあれこれ思い出してしまった。

昨年3月、巡城組メンバーで大桑城へ行く予定をしていた。私はあまり歴史小説も読んでおらず、城仲間の中では滅茶苦茶歴史に疎い。そんな私が初めて読んだ歴史小説が司馬遼太郎の「国盗り物語」で、すごくハマってしまった。もともと信長ファンの私は、これは面白い!と一気に読み終えたものだ。それに出てきた大桑城は、歴史に疎い私がそれなりに歴史を知り、土岐頼芸が鷹をどういう気分で描いていたんだろう?と興味津々で、どんな所かすごく行ってみたかったお城だった。

巡城組は、私がメンバーの日程調整をし、行くお城によって集合場所や時間を連絡している。大桑城も段取りをして、すごく楽しみにしていた。
そして、その週の土曜日に大桑城へ行く水曜日に、メンバーの一人・Bさんが仕事で名古屋方面へ来たついでに我が家の方に来た。そして、城の資料を見せて欲しいというので、我が家の近くのお店で会う事にした。Bさんは仕事中でも、私は仕事が終わって帰宅してからの外出である。そんな時間なので、いつも一人で夕飯食べてるBさんに気を遣い一緒に食事もする事にした。

食事しながらお城話をして2時間程で別れたが、別れ際に歯がすごく痛いとBさんは言い出した。虫歯?って聞きながら、正露丸詰めて今日は寝て、早めに歯医者へ行ったほうが良いよと話していた。

翌日の木曜日、何故か急に私は熱が出てすごくだるかった。どうしたんだ?特に何もしていないのに風邪ひくなんて、と思うも、どんどん体が重苦しくなり結局寝込んでしまった。
そのまた翌日の金曜日。明日が大桑城だというのに熱が下がらず、夕方にこの状態で山城は無理と諦め、泣く泣くTさんにメールした。「体調悪いから明日は行けそうにないです。お二人で行って来て下さい」と。そうしたらTさんから「3人で行く約束していたから、また他の日に3人で行きましょう」と返事が来た。内心、大桑城は熊も出るし結構登る山城だから一人じゃ無理なので、日にちを変更してくれたらいいのになぁと思っていただけに、良かった~と思い、「ありがとう」と返事した。
その後、Bさんに「風邪で熱があるから明日は行けません。ごめんなさい」とメールした。暫く経ってからBさんから「じゃ、二人で行ってきます」との返事。あれ?Tさんは3人で行ける時にってメールくれてたけど・・・と思っていたら、Tさんから「Bさんから二人で行こうって誘われてしまったので、明日行くことになりました」とメールが。。。

もうこの時点で、かなりBさんにムカムカしてたけど、更に怒れるような事を後からBさんに言われた。「この間、歯が痛いって言ってたの、風邪だったわ。あの後、家に帰ったら熱が出てきたんで、薬飲んですぐに寝たよ。だから、ちえぞーさんが急に風邪ひいたのって俺のが移ったんじゃないか?」エーッ!Bさんのせいで風邪が移って私は寝込んだって言うのに、悪びれる様子も無くそんな事言ってくるわ、大桑城へは3人で一緒にと言ってくれたTさんを強引に誘って二人で行ってしまうわ、どういう人だ!もう、とても仲間とは思えない酷い仕打ちだわ。と、怒り爆発!

その後、Bさんは言い訳ばっかで悪い事をしたとはこれっぽっちも思っていない様子。あまりの怒りとショックで、暫く大桑城を思っては泣いてばかりいた。そして「二人とも行っちゃったから私一人で行ってくるわ」と言ったら、それを聞きつけたTさんが「真剣に危ないから一人で行っちゃいかん」と言い、結局私が行くと言っていた日に着いてきてくれた。
Tさんは普段は淡々とした雰囲気だけど、実はすごく優しいんだなぁ。それに比べ、Bさんは普段は面倒見るのが好きで優しそうな雰囲気なのに、実際は仲間より城をとって知らん顔してめっちゃ冷たい人だーと思ってしまった。

その後も、大桑城を思い出しては私がBさんがどういう人か分かったとか文句を言いながら、裏切られた気持ちがいっぱいで急に泣いたりしていたので、仕方ないと思ったのか、Bさんは今度他の山城に連れてったるでと言い出した。でも、私がそこそこ歴史を知っていて、ずっと行きたいって思ってる山城なんて特に思い浮かばない。「代替となる程の城は他には無いもん」とか言っていたけど、時が経つと共に、段々どっかお城へ連れてってくれたら許してあげようという気になり、西濃の山城に連れてってと言っておいた。

それから、かれこれ何ヶ月経つだろうか。未だに連れて行ってもらえていない。しかも、私が滅茶苦茶体調悪かったのに、車出し係りだったため、当日朝急に行けないと言い出せず、無理して車出して、ずっと車の中で寝ていた甲賀の城巡りも「また今度連れてったるで~」と言ってくれてから、かれこれ何年経つんだろう。未だに連れて行ってもらえない。やっぱ営業マンは口先だけだから、信じちゃアカンなぁ、所詮そういう人なんだと思うのだった。

それにしても、1年以上経っても恨み続ける私もそこまで城に執念燃やしているのなら、仲間と一緒に行く約束をしておきながら、その仲間が自分のせいで来られなくなっても、何の迷いもなく、サッサと放って城へ行くBさんもそれだけ城へかける執念が強いってことだわね。巡城組メンバーは要するにそこまで城にとりつかれている人の集まりってことかしら?そういう意味では、同じような人が揃ったからこそ、これだけ一緒に城巡りしているのかも?ただ、城の恨みは恐ろしい。大桑城に関しては、未だに思い出すと怒れてきちゃうんだから。