「でも、私、今でも結構幸せだと思っているのよ。」
としばらくして涙がおさまると、白雪は言いました。
「もっともっとよ。白雪さん、あなた、これからもっともっと幸せになれるのよ。」
「ええ?そうなの?リリーさん?」
「もちろんよ。でも、あなたはずい分今まで長い間辛抱してきたから、我慢をするクセがついてしまっているの。だから、それを少し変える必要があるわ。思い当たることがあるでしょ?」
そう言えば、と白雪は今までのことを思い出しました。
子供の頃から、白雪の母親は、白雪が何か好きなことをしたい、という度に、何かにつけその邪魔をしました。
幼い頃、綺麗な衣装や優雅なしぐさにあこがれ、バレエを習いたい、と言うと、「うちにはそんなお金はないよ」と言われ、その代わりに無理やりピアノを習わされたのでした。
小人さんたちと仲良く外でボール遊びをしていたときも、「将来稼いでもらわないといけないんだから、そのための勉強が先なんだよ。」と言われ、厳しくボール遊びを禁じられました。ああ、あの時はとっても辛くて、一日中うちでシクシク一人泣いていたっけ。そんな白雪を母親は、泣き止むまで冷たく放っておいたのでした。
大人になって舞踏会に行くためのダンスを習っていたとき、白雪はとっても幸せで、世の中にこんなに楽しいことがあるのかと思ったものでした。しかしそのときも、母親はそんな下らないことはやめるよう、何度も何度も憎らしげに言うのでした。
そして最後には、若者と一緒になろうとしていた白雪を鬼のような形相で追いかけてきて、何年もの間邪魔したのです。
思い出せばきりがありません。
いつも、白雪が楽しそうにしたり、幸せになろうとすると、母親が追いかけてきてそれを阻むのでした。
そしてそれを白雪は、人生ってそんなものなんだわ、と思って受け入れていたのでした。
「そうそう。」
リリーは白雪の心の中を見透かしているかのように言いました。
「だからね、白雪さんは、知らず知らずのうちに自分が幸せになろうとすると、邪魔が入る、と思うようになってしまっているのよ。それからね、そういう環境が普通だと思っているフシがあるから、そういう環境が自分の居場所だって、勘違いしちゃうのね。」
ああ、そうなのね、と白雪は思いました。
ああ、それで、若者と一緒になる前にしていた仕事で辛い環境におかれたときにも、それが私に与えられた場所なんだわ、しかたがないってあきらめて、長い間我慢をしてしまったのね。
「そういうことね。」
と言って、魔法使いのリリーはニッコリ笑いました。
(つづく...)
としばらくして涙がおさまると、白雪は言いました。
「もっともっとよ。白雪さん、あなた、これからもっともっと幸せになれるのよ。」
「ええ?そうなの?リリーさん?」
「もちろんよ。でも、あなたはずい分今まで長い間辛抱してきたから、我慢をするクセがついてしまっているの。だから、それを少し変える必要があるわ。思い当たることがあるでしょ?」
そう言えば、と白雪は今までのことを思い出しました。
子供の頃から、白雪の母親は、白雪が何か好きなことをしたい、という度に、何かにつけその邪魔をしました。
幼い頃、綺麗な衣装や優雅なしぐさにあこがれ、バレエを習いたい、と言うと、「うちにはそんなお金はないよ」と言われ、その代わりに無理やりピアノを習わされたのでした。
小人さんたちと仲良く外でボール遊びをしていたときも、「将来稼いでもらわないといけないんだから、そのための勉強が先なんだよ。」と言われ、厳しくボール遊びを禁じられました。ああ、あの時はとっても辛くて、一日中うちでシクシク一人泣いていたっけ。そんな白雪を母親は、泣き止むまで冷たく放っておいたのでした。
大人になって舞踏会に行くためのダンスを習っていたとき、白雪はとっても幸せで、世の中にこんなに楽しいことがあるのかと思ったものでした。しかしそのときも、母親はそんな下らないことはやめるよう、何度も何度も憎らしげに言うのでした。
そして最後には、若者と一緒になろうとしていた白雪を鬼のような形相で追いかけてきて、何年もの間邪魔したのです。
思い出せばきりがありません。
いつも、白雪が楽しそうにしたり、幸せになろうとすると、母親が追いかけてきてそれを阻むのでした。
そしてそれを白雪は、人生ってそんなものなんだわ、と思って受け入れていたのでした。
「そうそう。」
リリーは白雪の心の中を見透かしているかのように言いました。
「だからね、白雪さんは、知らず知らずのうちに自分が幸せになろうとすると、邪魔が入る、と思うようになってしまっているのよ。それからね、そういう環境が普通だと思っているフシがあるから、そういう環境が自分の居場所だって、勘違いしちゃうのね。」
ああ、そうなのね、と白雪は思いました。
ああ、それで、若者と一緒になる前にしていた仕事で辛い環境におかれたときにも、それが私に与えられた場所なんだわ、しかたがないってあきらめて、長い間我慢をしてしまったのね。
「そういうことね。」
と言って、魔法使いのリリーはニッコリ笑いました。
(つづく...)
母からの 刷り込み だと 気がつくこと
これが 魔法つまり呪いがとける!
と いうことだと 最近やっと気がつきました
ちえぞうです
心配という名の干渉 これも魔法
ところで、このリリーさんとは、どんなお方なのでしょう???
>ちえぞうさん
ホント、おっしゃる通りだと思います。
母親から毎日毎日ネガティブな言葉を浴びせかけられたら、子供にとってそれはおまじないとか呪いも同様で、そしてそれは悲しいかな、大人になってからもずっとその子供の人生に影響を与えてしまうんですよね。
でも、それに気がつけば大丈夫
少しの努力を続けていくと、魔法はとけていくものらしいです
>ひろこ
そうね~。長い間の魔法だったわね~~。
もう、とけただろう、とけただろうと思っていたのに、まだまだだったわね~。ははは
リリーさんはね、魔法使いなのよ~~。
詳しくは機会があったらそのときゆっくりね
コメントどうもありがと~
そんなこと言わずに、どんどん声かけてやってちょうだいな~。nabeさんからのコメント嬉しいからね
今はいろいろあったけど、結局学生時代の頃の元気な自分がまたちょっとずつ戻ってきてる
名古屋出張か~、頑張ってるのね~~。
またコメント、お待ちしておりま~す