本日は晴天なり

誰しも人生「毎日が晴天なり」とは行かないものです。「本日は晴天なり。明日はわからないけどね」という気持ちを込めました。

秋になって

2008年09月30日 17時16分35秒 | Weblog
ようやく酷暑の夏も過ぎ、ホッと一息のこの頃であります。

前回のブログでは最近怒っていたことについて触れましたが、それは私の生活のほんの一部分であって、おおむねは元気なんですよ。

夏の間は暑さが体にキツくって、頭は廻らないし、体はダルいし、で「あ~~、もういい加減にしてちょうだい~!!」と天気に悪態をついていたのですが、最近は涼しくなってきたし、健康になるためにいろいろなことをしているせいか、ようやく頭もスッキリ、ヤル気も体力も出てきました

それにね、ここだけの話しなんですけど、なんだか最近はちょっとしたことなんですけど、不思議なことが時々起こるんですよ。
身近な人と話していて、「こうなったらいいな」と思うと私が言葉にしていないのに相手が自分からそれをやると言ってくれたり、誰かが何かを言いかけて、「そういう言葉は聞きたくないわ」と思うと相手がそれを途中で言うのをやめたり...(念のため言っときますが、脅しのオーラは出していませんからね..)

お友達と久しぶりに会いたいなあ、どうしてるかな~、メールしようかな~と思っていると次の日にその人からメールが来たり。

ええ~~~、ウソ!でもラクチンで嬉しい
おかげでなんだか快適に過ごしております。

ちょっとずつそんなことが重なると、少しずつヤル気も出てきて。

預言カフェで言われた、「時が動くときです」というのは、こういうことなのかな~、とボンヤリ思ったりして。

物事がスムーズに動く、ということはこんなにもストレスがなくってエンパワーされることなんだな~、と気がつきます。

少しヨクバリになってきたのでこの間は大胆にも、「視力が良くなりたいわ~」な~んて思っていたら、いつも受け取っている健康関係のメルマガの記事が「視力回復法」について!
最近はそれを試してみようと思い、朝起きると、首を回す運動をしてから30分くらいの散歩をしています。

ここ何年も朝は体がダルくてとても散歩どころではなかったので、私としては画期的な行動なんですけどね!

ワタシ流散歩アレンジは、途中人のいない時に、「ありがとうございます、感謝します、ありがとうございます、感謝します」と何回か言うこと。
マジメになって真剣に言ったりはしませんが、軽い気持ちで楽しく言います。以前ブログにも書いたことのある、五日市剛さんのオススメ言葉の実践です。

そうすると、今日はちょっと気分がすぐれないかな~、と思うときでも、なんとなく気持ちが晴れてくるのでフシギです。

調子が出てくると、「視力が良くなりました~、ありがとうございました~」
「収入が入ってきました~、ありがとうございました~」
と、願望を言ってみたりして。

願いが叶うかどうかは.... あはは、また後日ご報告します。

そんなこんなで、結構ゴキゲンな秋の始まりであります。

怒りとトラとウマ

2008年09月28日 14時24分14秒 | 心についてのあれこれ
最近はおおむね快調な毎日なのでありますが、怒っていることが一つありました。
そのことが機嫌のいい日でも何度か頭をよぎって、その度にムッとしていたのであります。
それは私が心から大事に思っていることを、身近な友人にけなされたからでありました。しかも、その友人(男)は、「だから、あの人たちに比べたら、僕たちはダメなんだよ、ダメなんだよ」と言って、ダメダメのカテゴリーに自分だけじゃなく私を一緒に引きずり込もうとしたのでありました。

どうしてそんなに他人を神様扱いして、自分をこきおろすのよ、それに自分だけじゃなく、どうして私まで引きずり込むんだ、このアンポンタン!!!

とハッキリは言いませんでしたがそれに近いことをメールで書いて、その友人との関係はほぼ終了しました。

終了したはずだったのですが、彼の言ったことが頭をかすめる度に、どうしても腹が立って腹が立ってしょうがなかったのであります。

最近勉強している心理学の授業によると、「怒りの下にはトラウマが隠れていることが多いので、怒りが出てくるとラッキー」なんだそうであります。

毎日怒りが出てくるたびに、頭の中でその(元)友人をアリのように小さくして大きなトンカチで叩きのめすイメージングをしていた私ですが、今日は少し余裕があったので、「怒りの下のトラウマ」についてちょっと考えていました。

私は自分が好きなことをやっていて、それを母親から認められたことがありません。どんなに私が楽しそうに幸せそうにしていても、それを良かったね、すごいね、と喜んでもらったことがほとんどありません。
それどころか、自分の好きなことを続けていくためには、常に母親と闘わなくてはいけませんでした。
だから、自分が本当に好きでやっていることをけなされたりするとものスゴイ怒りが湧いてくるのは、きっと母親との葛藤の記憶が無意識に出てくるからなのでしょう。

でも、もちろん私だけじゃありません。その(元)友人も自分の過去の記憶から行動したんでしょう。きっと彼は子供の頃に、お前はダメなんだお前はダメなんだ、才能がないんだ、という言葉を何度も言われたのでしょう。そしてその記憶を、他人の私との間で繰り返したんだと思われます。心理学的には、「トラウマの再現化」というらしいのですが。

その友人はそのトラウマに囚われたまま、このまま行くのかも知れません。
そのことに気がつかなければ、トラウマは放置されたまま、人は同じことを繰り返して生きていきます。

でも、私は幸いにも智恵を授かって気付くチャンスを与えられました。
怒りは味わい切れば、あっという間に回復するんだそうです。
ちょっとゴウマンに聞こえたとしても、ちょっとくらい他人と衝突したとしても、今は自分の心を守ることが一番大事と思っています。

トラウマを乗り越えて自分の自尊心を取り戻し、喜びながら、生き生きと輝きながら、進んでいきたい、と思っているのです。

毒入りリンゴと娘 その5

2008年09月22日 13時53分57秒 | Weblog
さっそく娘は魔法使いのリリーに教えてもらった通り、治療師のところに行ってみることにしました。
「チャイニーズ・ミルク・ヴェッチ」と書かれた木の看板の下がったドアの前で呼び鈴をならすと、出てきたのは穏やかで淡々とした雰囲気の、優しそうな女性でした。
「こんにちは。」
白雪は言いました。
「白雪と言います。リリーさんからの紹介で来たんです。」

「はい。それじゃ、どうぞ中へ。」

そこは、白雪がこれまで行ったどの治療院のやり方とも違った、ちょっと風変わりな治療院でした。

白雪がベッドに横になると、まずその女性が「はい、指で輪っかを作って。そうそう。これで体に聞いて色々調べてみますからね。....はい、なるほど、なるほど。」
「う~ん、肝臓と腎臓が悪いみたいですねえ。」
「そうですか。」

それは、以前白雪が行った他のいくつかの治療院でも言われたことでした。
でも、白雪には特に肝臓と腎臓が悪くなるような心当たりがなかったので、どうしてなのかしら、とずっと不思議に思っていたのでした。

「あなたの体には、ヨモギとセンタイ(セミのぬけ殻)が合うみたいなのでね、それを煎じて毎日飲んでくださいね。」
「はい、じゃ、これから治療しますね」

と言って女性は淡々と治療を始めました。

「本当に良くなるのかしら?」
と治療が終わった後、少しいぶかしく思いながらも、白雪はしばらくその治療院に通ってみることにしました。

何回目かの治療のとき、白雪は魔法使いのリリーに教えられた通り、村の図書館で借りた薬の辞典を持って行きました。

「あの.... 指の輪っかの検査で、これを調べてもらいたいんですけど。今までどんな薬を飲んだことがあるのか知りたいんです。」

女性はいつものように淡々と、「ああ、いいですよ。じゃ、順番に調べますね。」
と言って薬の辞典をめくりながらひとつひとつ調べてくれました。

「これと、これと、これと、これですね。」

その中には、白雪が今までに飲んだ覚えが全くない、頭の薬や血圧を下げる薬や、睡眠薬などの強い薬がたくさんありました。
これって私が子供の頃、お母様が飲んでいらした薬じゃあないの。
ああやっぱり.... リリーさんの言った通りだわ...

「でもその中でも今も体に影響があるのは1種類で、それのせいで肝臓、腎臓、心臓、首、頭に異常があるみたいですね。」
「じゃ、これからは、この間のヨモギとセンタイに加えて、コリアンダーシードも一緒に煎じて飲んで下さい。それと、プロポリスも良さそうですね。これらはみんな、体内の毒を排出するのに効き目がありますからね。」

と、治療師の女性はどこまでも淡々と言うのでした。

「はい、分かりました。」

治療が終わった後、白雪は今まで重かった頭が軽くなってスッキリしているのを感じたのでした。
「あら、頭が軽い...」
そして不思議と気持ちも軽くなっているのを感じました。

(つづく....)

インナーチャイルド現る(?)

2008年09月12日 11時40分47秒 | Weblog
今朝はまたなんだか変な夢を見ました

私は夢の中でなぜだか子供なんですが、子供なのに、運転免許も持っていないのに、カーレース用の車で路上にいきなり出され、どこだかの目標地点に行くべく運転しなければならない状況に置かれてあせっている、というのが一つ。

もう一つは、やはり私は子供で、すごーく高い高層ビルの上に登ってなぜだか窓の外側からレポーター役をしなければならなくて、落ちる~、落ちる~早く中に入れてくれ~って思ってるのが一つ。

何なのかしら~この夢は。

2,3日前、インナーチャイルドの話しが出ているから観るといいわよって勧められたブルース・ウィリスの「キッド」という映画のDVDを見たせいかな~。
私の中のインナーチャイルドが出てきたのかしら~。
それにしても、夢でもなんだかさんざんな目に遭ってたわね~、キミ、お疲れさん

毒入りリンゴと娘 その4

2008年09月10日 19時22分08秒 | Weblog
「でも、私、今でも結構幸せだと思っているのよ。」

としばらくして涙がおさまると、白雪は言いました。

「もっともっとよ。白雪さん、あなた、これからもっともっと幸せになれるのよ。」

「ええ?そうなの?リリーさん?」

「もちろんよ。でも、あなたはずい分今まで長い間辛抱してきたから、我慢をするクセがついてしまっているの。だから、それを少し変える必要があるわ。思い当たることがあるでしょ?」

そう言えば、と白雪は今までのことを思い出しました。

子供の頃から、白雪の母親は、白雪が何か好きなことをしたい、という度に、何かにつけその邪魔をしました。
幼い頃、綺麗な衣装や優雅なしぐさにあこがれ、バレエを習いたい、と言うと、「うちにはそんなお金はないよ」と言われ、その代わりに無理やりピアノを習わされたのでした。
小人さんたちと仲良く外でボール遊びをしていたときも、「将来稼いでもらわないといけないんだから、そのための勉強が先なんだよ。」と言われ、厳しくボール遊びを禁じられました。ああ、あの時はとっても辛くて、一日中うちでシクシク一人泣いていたっけ。そんな白雪を母親は、泣き止むまで冷たく放っておいたのでした。
大人になって舞踏会に行くためのダンスを習っていたとき、白雪はとっても幸せで、世の中にこんなに楽しいことがあるのかと思ったものでした。しかしそのときも、母親はそんな下らないことはやめるよう、何度も何度も憎らしげに言うのでした。

そして最後には、若者と一緒になろうとしていた白雪を鬼のような形相で追いかけてきて、何年もの間邪魔したのです。

思い出せばきりがありません。

いつも、白雪が楽しそうにしたり、幸せになろうとすると、母親が追いかけてきてそれを阻むのでした。
そしてそれを白雪は、人生ってそんなものなんだわ、と思って受け入れていたのでした。

「そうそう。」

リリーは白雪の心の中を見透かしているかのように言いました。

「だからね、白雪さんは、知らず知らずのうちに自分が幸せになろうとすると、邪魔が入る、と思うようになってしまっているのよ。それからね、そういう環境が普通だと思っているフシがあるから、そういう環境が自分の居場所だって、勘違いしちゃうのね。」

ああ、そうなのね、と白雪は思いました。
ああ、それで、若者と一緒になる前にしていた仕事で辛い環境におかれたときにも、それが私に与えられた場所なんだわ、しかたがないってあきらめて、長い間我慢をしてしまったのね。

「そういうことね。」

と言って、魔法使いのリリーはニッコリ笑いました。

(つづく...)

毒入りリンゴと娘 その3

2008年09月08日 02時19分40秒 | Weblog
「でも、いったい何のために?何のために、お母さまは私にそんなことをしたの?」白雪はリリーに尋ねました。

「そうねえ、あなたのおかあさんはかなり疑い深い心を持った人のようね。だから、なんでと言われても、まともな心を持つ人には理解できないと思うけれど、強いて言えば、娘を使った実験、というところかしらねえ。自分がもらった薬で娘がどうなるか様子を見て、薬の実験をしていたんじゃないかしら」

「まあ、なんてことなんでしょう!!!」

「白雪さん、子供に大人向けの量の劇薬を飲ませたら、それはとっても体に毒なのよ。あなた、もう少しで死ぬところだったわ。それを何年にも渡っていろんな薬を飲まされていたのだから、あなたの体にいろいろ影響が出ても全く不思議じゃあないわ。でも、大丈夫。心配しないで。私が良くなる方法をいろいろ教えてあげるわ。それに、とっても腕のいい治療をしてくれる人も知っているから、そこに行って治療してもらうといいわ。少しずつだけど絶対良くなるわ。そうしたら、今よりもずっと健康になれるから、大丈夫よ」

「リリーさん、どうもありがとう。」

「白雪さん、あなた、今まで十分親孝行してきたわ。本人は知らないながら、母親のための毒味に協力までしたんだもの。本当はあなたの母親のやったことは牢屋に入れられてもおかしくないことだけどね。
もう、いくらなんでも、十分じゃない?あなた、あの母親のことは忘れて、幸せにおなりなさいな。」

「そうね、リリーさん、本当にそうね、私も今本当にそう思うわ。」

白雪は涙をこぼし、心からそう言いました。

(つづく....)

毒入りリンゴと娘 その2

2008年09月05日 18時59分22秒 | Weblog
白雪はそれまでしていた仕事を辞め、若者と幸せに暮らしていたのですが、白雪は自分の体と心がとても疲れているのを感じていました。
それから白雪は毎日眠り続けました。
ふと気がついてみると、なんと4年の月日が経っていました。
若者は白雪が眠っている間、心配しながら見守っていました。

白雪は起きてもまだ体力が回復していないのを感じましたが、それでも少し元気を取り戻し、両親がどうしているか気になって、両親のいる家にときどき帰ってみることにしました。

母親は白雪が帰ってきたのを喜んで手料理を作ってもてなしました。
白雪は思いました。「お母様は私が眠っている間に変わられたんだわ。少し変な人だけれど、お母様なりに私を愛してくれているのよ。もうお歳をとられて来たし、これからは仲良くやって行きたいわ。」

白雪はそれからもときどき季節の食べ物などを携えて両親の家を訪ねていましたが、あるとき、白雪の母親は白雪にふとこう言いました。
「お前が子供のときに私が心の病を患った時期があっただろ。そのときお前の父親は薬師に、「強い薬を作って飲ませるようにして下さい」と言ったんだ。私は陰でそれを聞いていた。
そんなものを飲むものかと私は思ってね。お前に飲ませてみたんだよ。リンゴにまぜてね。そうしたら、案の状、お前は次の日の朝、「お母様、私なんだかフラフラします」と言いながら起きてきたよ。やっぱりだ。薬師なんか、信用できないもんだね。」

白雪は驚いて叫びました。「ええっ?お母さま?子供の私にその薬を飲ませたんですか?なんてひどいことを!!」
すると白雪の母親はすごい剣幕で答えました。
「何言ってるんだい、当たり前のことだよ!!」
白雪はさらなる驚きのあまり、返す言葉もありませんでした。

白雪は信じられませんでした。どんなに辛く当たられても、心の奥では母親は自分を愛してくれているのだと自分に言い聞かせ、信じてきたのでした。
でも、さすがに白雪の母親がうっかり漏らした言葉は、それを根底から覆すようなものでした。

白雪はショックを受けて、魔法使いのリリーのところへ行きました。
リリーは以前、白雪が森の中を歩いていて魔術をあやつる虎の妖術にかけられ、あやうく命を落としそうになったときに助けてくれた魔法使いの娘でした。それ以来、二人は友達になったのでした。
白雪がリリーに母親から聞いたことを話すと、リリーは水晶の玉を見ながら言いました。「白雪さん、あなたのお母さんがあなたに薬を盛ったのは、それ一回だけではないみたいだわ。子供の頃から何度も、何種類もの白い粉を、リンゴや食べ物にまぜて、あなたに食べさせていたみたい。心当たりがない?」
そう言えば、と白雪は思い出しました。子供の頃、眠くて眠くて仕方がなかったことがある。どうがんばって思い出そうと思っても、記憶がない時期がある。でもそれは、若い時期によくありがちなことだと思っていた。
大人になってからも、人よりも無理のきかない体で疲れやすかったこと。
いつもどうしても物事を思い出せないときがあって、なぜなの?私って頭が悪いのかしら?と悲しく思っていたこと。
この4年間、精も根も尽き果て、死んだように眠っていたこと。
でも、それは心が疲れているせいだからなんだわ、とずっと思っていた。
ああ、まさか、もしやそれは全部、あの母親が食べ物に薬を入れていたせいなの?

「そのようね。」
魔法使いのリリーはメガネをキラッと光らせ、白雪の目を見すえながらクールに言いました。

(つづく)

毒入りリンゴと娘 その1

2008年09月05日 12時46分10秒 | Weblog
あるところに白雪という名前の娘がおりました。
その娘は実の父と母と一緒に粗末な小屋で3人で暮らしておりました。

母は白雪の実の母でありましたが、子供の頃から白雪に何かと辛く当たりました。その母はいつも、「ああ、私は不幸だ、私は不幸だ。こんなに貧乏な小屋で暮らさなくてはならないなんて。それもこれもみんなお前の父親がふがいないせいだよ。そしてお前はその父親の血を引いてるんだ。」「お前は大きくなったら私たちのために働いて大きなお城を建てるんだよ。そして私たちが歳をとったら私たちの面倒を見て暮らすんだよ」と言うのが口癖でした。
白雪は子供心にもそんな無体な、と思い、父が何か言ってくれるのを期待しましたが、父親は目をそむけたままいつも何も言ってはくれませんでした。
白雪の母の親戚たちも、誰一人として白雪をかばってくれる者はおりませんでした。
頼れる大人も兄弟も誰一人なく、白雪は孤独でした。
それでも白雪は、どんな仕打ちを受けても、自分を生んで育ててくれる母に恩返しをしなければならないのが世の中の決まりというものなのだろうと思い、母の指図や愚痴にも毎日耐えながら暮らしておりました。それに、いつも白雪の母は言うのでした。「私がお前に辛く当たるのはね、お前のためを思ってこそのことなんだよ」と。

白雪は大人になると、母親の言うとおり一生懸命働きました。
そして母のために家具を買ったり、母の身の回りのものを買ったり、貧乏な家を助けるためにできるだけのことをしました。
それでも白雪の稼ぐお金では、母が要求するような大きなお城を建てることは到底無理でした。すると母親は今度は白雪に、「私が不幸なのはお前のせいだよ。ああ、私はなんて不幸な母親なんだろう」と嘆くようになりました。

白雪はそのうちだんだん疲れてくるようになりました。
いくら一生懸命働いても親孝行をしても、母親はちっとも満足せず、それどころかいつまでも白雪を責め続けました。
白雪は自分の年頃の幸せそうな娘達を横目で見ながら、ああ、いつか私も幸せになりたい、と思いました。

ある日、白雪は一人の若者と舞踏会で出遭いました。
そしてその若者と白雪はすぐ恋に落ちました。
白雪は若者と幸せになりたい、と強く思いました。
しかし、案の定、白雪の母親が反対しました。
「あたしの白雪をどこに連れて行こうって言うんだい。これから私の老後の面倒を見てもらうのに、いなくなられちゃ困るんだよ。お前なんかに連れて行かせるもんか!」

白雪は意を決して自分の幸せのために母親と闘おうと思いました。母親と父親と住んでいた小屋を思い切って飛び出し、一人で住む家を見つけました。
若者も自分と一緒に闘ってくれるに違いない、と思いました。
しかし、実はその若者には、自分の勇気と力を外に出すことができないという魔法がかけられていました。
そうして若者は白雪の元を去って行かざるを得ませんでした。

白雪は泣きました。私はこうやって母親が死ぬまで母親の奴隷のように生きていかなければならないのかしら。私がいつか幸せになれる日は来るのかしら。
その間も、母親の白雪に対する嫌がらせは毎日続きました。

そうしているうちに、白雪は病気になってしまいました。
幸い大事にはいたりませんでしたが、白雪は自分が心身ともに疲れているのを感じました。

白雪が病気になったと知って、若者が再び白雪の元に戻ってきました。
そして何くれとなく面倒を見てくれるようになりました。
白雪と離れている間、若者は自分にかけられた魔法を解く修行をしていたのでした。
とうとう白雪は若者と一緒になることにしました。
母親はあらゆる手を使ってそれを妨害しようとしましたが、白雪の決意は固く、それを覆すのは困難でした。

若者と一緒になって、白雪はしばらく幸せに暮らしました。

(つづく)

SATC最高!

2008年09月03日 01時11分16秒 | 洋画・海外ドラマ
とうとう観に行ってきました!
待ちに待った「Sex and the City」劇場版
ずっとテレビシリーズの大ファンで、映画になると聞いてから、公開になる日を楽しみにしていました。
あまりに楽しみだったので、SATC("Sex and the City"の略称)がファッション誌の"VOGUE"とコラボしたプレミアムチケットまで購入してしまったほど!私って普段はあんまりそういうのに飛びつくタイプじゃないんですけど、何て言ったって、SATCですもの。この場合は特別です。

初めはせっかくの"Sex and the City"ですから、ぜひ日本のNY(?)、六本木ヒルズで鑑賞したい、と思ったのですが、電話で空席状況を問い合わせると、「夜の回までずっと満席です」との答え。
そうか、やっぱり私と同じ考えの女性が大勢いるらしい...

それならば、地元の隣の駅のワーナーマイカルの映画館に平日の夜行けば、きっと空いているに違いない。
そして夕べレイトショーにパートナー殿と行ってきました。予想は大当たり!
私の住んでる地域は家族連れが多いので、大人向け、しかも主要なターゲットは30代の働いている女性向けであろうこの映画に平日の夜観に来るような人はほとんどいず、観客は私たちの他に若いカップルが数組と女性が何人か。

お決まりのポップコーンとドリンクを買い込み、ゆったりと座席に座ってワクワクしながら映画を観ました。

上映の間は思いっきり涙を流し、笑い、ファッションの美しさと会話の妙などなどを堪能しました。

以前も私のブログでSATCについて触れたことがありますが、SATCをご存知ない方のために少し説明しますと、テレビシリーズは、NYに住むキャリアもお金もある美貌の4人の30代独身女性(キャリー、サマンサ、シャーロット、ミランダ)のお話しでした。
女性の歴史史上初めて望むものは自分の力で何でも手に入る地位を獲得して自由の都市NYに住む4人は、それぞれファッションや恋愛やsexを謳歌しているのですが、時にはトラブルや30代独身女性としての悩みもあり、でもそれも女同士の友情を支えに乗り越えて行きます。

そしてSATCの見所の一つは、4人の女同士の開けっぴろげな会話です。保守的な考え方の人々はつい顔をしかめてしまいそうなくらい率直な彼女達の会話は、でもやっぱり女の本音をよく表現していて、いつの間にかうん、うん、そうなんだよね、と納得しながらうなずいてしまいます。
しかも言葉の選び方にもセンスとユーモアと自由な雰囲気が溢れ、4人の頭の良さをうかがわせます。

テレビドラマは主人公のキャリーが長い間すったもんだした交際相手であるミスター・ビッグとのハッピーエンドにより3年(?4年かな?)ほど前に幕を閉じましたが、映画はそれから3年後の4人の様子を描いています。
テレビドラマはアメリカだけでなく世界的にもヒットし、SATCの熱狂的なファンがたくさんいて、今回の映画化となったようです。

派手なアクションもCGもなく、地球の滅亡の危機も強いヒーローもいないながら、ずっと物語に引き込まれ楽しませてもらいながら、上映時間はあっと言う間に終わってしまいました。

これぞ、女性の観点から女性のために作られた粋な映画!といった感じでした。
満足、満足

SATCブラボー!