本日は晴天なり

誰しも人生「毎日が晴天なり」とは行かないものです。「本日は晴天なり。明日はわからないけどね」という気持ちを込めました。

SATC最高!

2008年09月03日 01時11分16秒 | 洋画・海外ドラマ
とうとう観に行ってきました!
待ちに待った「Sex and the City」劇場版
ずっとテレビシリーズの大ファンで、映画になると聞いてから、公開になる日を楽しみにしていました。
あまりに楽しみだったので、SATC("Sex and the City"の略称)がファッション誌の"VOGUE"とコラボしたプレミアムチケットまで購入してしまったほど!私って普段はあんまりそういうのに飛びつくタイプじゃないんですけど、何て言ったって、SATCですもの。この場合は特別です。

初めはせっかくの"Sex and the City"ですから、ぜひ日本のNY(?)、六本木ヒルズで鑑賞したい、と思ったのですが、電話で空席状況を問い合わせると、「夜の回までずっと満席です」との答え。
そうか、やっぱり私と同じ考えの女性が大勢いるらしい...

それならば、地元の隣の駅のワーナーマイカルの映画館に平日の夜行けば、きっと空いているに違いない。
そして夕べレイトショーにパートナー殿と行ってきました。予想は大当たり!
私の住んでる地域は家族連れが多いので、大人向け、しかも主要なターゲットは30代の働いている女性向けであろうこの映画に平日の夜観に来るような人はほとんどいず、観客は私たちの他に若いカップルが数組と女性が何人か。

お決まりのポップコーンとドリンクを買い込み、ゆったりと座席に座ってワクワクしながら映画を観ました。

上映の間は思いっきり涙を流し、笑い、ファッションの美しさと会話の妙などなどを堪能しました。

以前も私のブログでSATCについて触れたことがありますが、SATCをご存知ない方のために少し説明しますと、テレビシリーズは、NYに住むキャリアもお金もある美貌の4人の30代独身女性(キャリー、サマンサ、シャーロット、ミランダ)のお話しでした。
女性の歴史史上初めて望むものは自分の力で何でも手に入る地位を獲得して自由の都市NYに住む4人は、それぞれファッションや恋愛やsexを謳歌しているのですが、時にはトラブルや30代独身女性としての悩みもあり、でもそれも女同士の友情を支えに乗り越えて行きます。

そしてSATCの見所の一つは、4人の女同士の開けっぴろげな会話です。保守的な考え方の人々はつい顔をしかめてしまいそうなくらい率直な彼女達の会話は、でもやっぱり女の本音をよく表現していて、いつの間にかうん、うん、そうなんだよね、と納得しながらうなずいてしまいます。
しかも言葉の選び方にもセンスとユーモアと自由な雰囲気が溢れ、4人の頭の良さをうかがわせます。

テレビドラマは主人公のキャリーが長い間すったもんだした交際相手であるミスター・ビッグとのハッピーエンドにより3年(?4年かな?)ほど前に幕を閉じましたが、映画はそれから3年後の4人の様子を描いています。
テレビドラマはアメリカだけでなく世界的にもヒットし、SATCの熱狂的なファンがたくさんいて、今回の映画化となったようです。

派手なアクションもCGもなく、地球の滅亡の危機も強いヒーローもいないながら、ずっと物語に引き込まれ楽しませてもらいながら、上映時間はあっと言う間に終わってしまいました。

これぞ、女性の観点から女性のために作られた粋な映画!といった感じでした。
満足、満足

SATCブラボー!

最近のお気に入り

2008年06月11日 14時21分12秒 | 洋画・海外ドラマ
最近の私のお気に入りの海外テレビドラマは「ミディアム」と「クローザー」です。

「ミディアム」は霊能力のある女性が主人公のお話しです。
主人公の女性(アリソン・デュボワ)は実在の人物で、エンジニアの夫と結婚して3人の子供の母親でありながら、生まれつきのサイキックな能力を生かして、アメリカ、アリゾナの検事局で誘拐や殺人事件の捜査に協力している女性です。

彼女の書いた本をベースにこのドラマ「ミディアム」は製作されているのですが、このドラマが面白い
通常この種の(刑事ものなどの)ドラマには、大げさな効果音や恐怖をあおるようなシーンがあって、かなりうんざりするのですが、「ミディアム」ではそういう効果は極力抑えてあります。まずその点がマル。
そして、主人公のアリソンを演じる女優(パトリシア・アーケット)がまた、本物のアリソン・デュボワよりも普通の主婦っぽくてマルです。
世の中の悪に立ち向おうとしたり、苦しんでいる人を助けようとする彼女の正義感は、肩にヘンな力が入っていなくてとても素朴で自然なもので、魅力的です。そしてパワフル!その彼女を理解し支える宇宙工学の技術者であるダンナさんもまた、人間くさくて魅力的です。
ドラマでは、アリソンが夜見る夢の中で、犯罪に関する情報を受け取る、という設定になっています(本当のアリソンはほとんど夢を見ることはないそうですが)。犯罪シーンの夢を見てアリソンがハッと目覚めるベッドでのシーンが多いのですが、その度に夫のジョーは夜中に一緒に起こされます。
時にブツブツ言いながらも、ジョーは優しいんですよね~。アリソンとジョーの娘たちもそれぞれすごく個性的でキュートで、私はデュボワ家が大好きであります。

「クローザー」の方は、ロサンジェルス警察の特別捜査チームのチーフである女性(ブレンダ・ジョンソン)が主人公のドラマです。
突然外部から抜擢されてロス警察にやってきたブレンダが、初めはチームの反感を買いながらも、その手腕を徐々に発揮して行き、男性の部下や同僚の嫌がらせも受け流しながら、見事な手腕で犯人を自白させ、事件を解決に導いていく、というドラマです。

「ミディアム」のアリソン・デュボワが好きだった私は、最初「クローザー」のちょっとギスギスしたブレンダ・ジョンソンに共感できなかったのですが、何話か見ていくうちに、このドラマの隠されたテーマが分かったような気がしました。隠れているのは、「女の怒り」。
今まで男性中心の製作陣によって作られてきたドラマにありがちな男性を理想化したような部分がこのドラマにはあまりありません。男性刑事によるセクハラ発言や、女性の上司の足を引っ張ろうとする姿など、男性のセルフィッシュさがリアルに描き出されます。犯罪も、不誠実な男性の言動に騙され、恨みを持った女性による犯行だったり。言外に男性中心社会に対する疑問を投げかける姿勢が見え隠れするドラマです。(と私は勝手に解釈しました
主人公のブレンダが、甘いものが大好きだけど、体型を気にして無理に我慢している摂食障害の女性の雰囲気を見事に出しています。

「ミディアム」も「クローザー」も、社会の矛盾や犯罪に立ち向かおうとする女性の姿をたくましく描いていて、女性としてはかなりスッキリ!する部分も多く、そして励まされます。
最近の男性は、社会や組織に押しつぶされて元気がなくなっている人も多いようですから、これからは、女性が社会のために闘って行く時代なのかも!!!

夏休み

2007年08月19日 13時39分16秒 | 洋画・海外ドラマ
ご無沙汰しております。
暑いですねえ...

前回のブログ以来、先週はパートナー殿の御両親の別荘のある新潟に遊びに行ったり、古式神道の浄化を受けたり、とそれなりにいろいろあって、頭に思い浮かぶこともたくさんあったのですが、あまりの暑さに、なんだか考えもまとまりません....

頭の中も夏休み中であります...

マリー・アントワネット

2007年01月31日 12時57分02秒 | 洋画・海外ドラマ
昨日、六本木ヒルズで上映中の「マリー・アントワネット」を観てきました。
監督はソフィア・コッポラ。評判の女流監督ですが、実は私は彼女の作品を観たのは初めてでした。

マリー・アントワネットと言えば、知らない人はいないでしょうが、オーストリアからフランスのルイ16世に嫁いで、贅沢を極め、貧しい民衆の怒りを買ってフランス革命で断頭台に送られた悲劇の王妃であります。
後世の人々から彼女は、「アリとキリギリス」のキリギリスの世界的な代表のように思われていますが、それを、ソフィア・コッポラは、楽しいことが大好きな現代の女の子風に描くことで、彼女に理解を示そうとしています。
豪華な衣装や建物、美しいお菓子や庭園の風景などがとても目に愉しい映画でした。
しかし、これは現在豊かな日本のような国で上映されるからこそ、理解される映画かも知れません。

私は世の中が重苦しい雰囲気だったり、個人的に苦しい状況にいたりするときには、ドラマでも映画でも絵でも(人間でも)、明るくて美しいものが特に見たくなったりするのであります。そうそう、私も!という方には、この映画はオススメです。

名もなき小さな花を愛す

2006年05月07日 22時33分48秒 | 洋画・海外ドラマ
昨日「ヴェラ・ドレイク」というイギリス映画のDVDを見ました。
久しぶりにビデオでも見るか、と思ってうちのパートナー殿と家から徒歩10分のところにあるTSUTAYAに出かけたのが先週の日曜日。そして何を見ようかと考えながらビデオ/DVDの陳列棚の間をウロウロとしばらく彷徨ったあげく見つけたのがこれであります。その映画の監督である、マイク・リーの前作「秘密と嘘」があまりに良い映画だったので、この監督の映画をまた見たいと思ったのであります。なぜそれが1週間もして返却日ギリギリに見ることになったかと言うと、うちのパートナー殿はどうもDVDケースのカバー写真のなにやら地味な雰囲気に、暗そうな映画のようだと見当をつけたようであり、一緒に見るのを渋っていたからであります。

それがどんな話かというと....今回の映画の舞台は第二次世界大戦後間もないイギリス。
主人公はあまり裕福ではない家庭の中年の主婦、ヴェラ・ドレイク。彼女は若くもないし、美人でもなければ頭がいいというわけでもありません。だけど働き者で心が優しい。夫と成人した息子、娘と共にアパートの一室に4人で暮らしていますが、貧しいながらも家族は仲良く幸せに暮らしています。
ヴェラは昼間は家政婦をして働きながら、年老いた気難しい母親の家に毎日通って世話をしたり、近所に一人暮らしの気の良い男性がいれば、夕食に誘ってあげたりと、いつも他人への気配りを忘れない人です。
しかし、彼女には家族にも話していない秘密がありました。
彼女は当時妊娠中絶が違法だったイギリスで、望まない妊娠をした女性を助けるために堕胎を手伝っていたのです。
ある日、堕胎を手伝った女性が体調が悪くなって病院に運ばれたことから、医師の告発によって彼女の存在が明らかになってしまいます。
警察による捜査が行われ、とうとう彼女の家に警察が来てしまうのです....

といったあらすじです。
大変重いテーマですが、見る側が深刻な淵に沈む間もなく淡々とお話は進んで行きます。しかし、ところどころに制作者の価値観が押し付けがましくなく散りばめられます。

例えば、ヴェラの夫とその弟の会話。ヴェラの夫も気の良い男性でヴェラを非常に愛しています。夫の弟も気の良い人で、親を亡くしてから自分の親代わりをしてくれた兄とヴェラを心から慕っています。彼は車の修理会社を経営し、若くて美人で派手好きな奥さんと贅沢に暮らしています。その二人の会話。「兄さんはいい奥さんをもらったよね。彼女の心はまるでゴールドのようだ」すると兄は言います。「ゴールド?いいや、彼女はダイヤモンドだよ」

この監督の作品は、非常に平凡で地味な生活の中で、優しい心を持って暮らしている人たちをいつも愛情を持って描いていて、感心させられます。
派手で目立つことばかりが優先されてしまう現代の世の中で、ヴェラ・ドレイクのように、お金にも才能にも名誉にも美しさにも縁がなくても、美しい心を持って一生懸命生きている人を素晴らしいと思って映画の主人公にする、というのはなかなかできることではないでしょう。

でも、こんな視点の映画が、もっと増えてくれたらいいなと思います。

ちなみにパートナー殿のこの映画を見終わってのコメントは、「え?これで終わりなの?こんなのやりきれない~~!!!」でありました。
結末が気になる方はどうぞ本編をご覧下さい。

Every Person Is Different

2006年01月21日 11時48分06秒 | 洋画・海外ドラマ
私の好きなアメリカのシリーズドラマに「Sex and the City」というのがあります。
主人公はニューヨークに住む30代、リッチでシングル、おしゃれなキャリアウーマンという共通項を持つ4人組。4人は一緒にランチをしながら、お互いのどんなプライベートなことでもあからさまに話し合う仲です。
4人はそれぞれニューヨークでのシングルライフの中で、恋愛や仕事を楽しみながらも、いろいろな経験をします。

以下は、最近見た(と言っても見るのはもう2ラウンド目なんですが)お話し。

4人のうちの超のつく靴好きのコラムニストであるキャリーが、最近3人目の子供が産まれたかつてのキャリアウーマンの友人の出産お祝いのホームパーティにプレゼントを持って出かけます。
すると、友人の妹がキャリーを出迎え、子供にバイ菌が移るから、玄関のところで靴を脱ぐようにと要求します。
キャリーは仕方なく玄関のところで靴を脱ぐのですが、しばらくして帰ろうとすると、靴がなくなっています。
なんと言っても485ドルもするマノロ・ブラニクというブランドの高級シューズ。それを友人に訴えると、友人は先に帰った友達が間違ってしまったのかも知れない、靴を貸すから今日はこのまま帰るように、と言います。

しかし、その後キャリーが友人に電話をしても靴が見つかる気配はない、それどころか、その友人はキャリーにそんな高価な靴を買うのは馬鹿馬鹿しい無駄遣いである、自分たちには子供にいろいろお金をかけなければいけない「本当の人生」があるのに、と説教をします。

そう言われてもキャリーは釈然としません。それじゃ、子供にではなく靴に満たされた自分の人生は「本当の人生」ではないのか?

キャリーは自問しながらエッセイに記します。

「私たちが子供だった頃、マーロ・トーマスはお互いの違いを認め合おうと歌った。でも、私たちは成長するとそれぞれ違う曲を歌う。お互いの選択を称えあわず、評価する。
認め合うということはただの子供じみた考え方に過ぎないのか?それともそもそも初めから存在していたのか?私たちはいつからお互いの自由を認めなくなったのだろう。」

結局考えた末、キャリーは友人の留守電に、「私は今度結婚することにしました。相手は私。結婚お祝いに欲しい品物の登録をしたのでよろしくね。」とメッセージを残し、なくなってしまった靴と同じものをプレゼントとしてもらうことに成功します。

とてもよくできた話であると感心しました。

わが身に振り返れば、私が結婚したのはつい最近で、30代独身のキャリアウーマンの寂しさや世間からのプレッシャーなど、キャリーたちの気持ちはよく分かります。でもその代わり、20代で結婚し早くに子供ができた人の気持ちはよく分からないかも知れない、その代わりその人たちには30代独身のキャリアウーマンの気持ちはよく分からないだろう。

みんな自分と違う立場の人間のことは良く理解できないことが多いものであります。
だからときには自分には理解できない人たちのことを批判してしまったり、批判した人から反撃を受けたり。
でも人とはみなそういう失敗を繰り返し、ぶつかりながら学んでいくものなのだ、だからただ失敗を恐れていても仕方ないことなのだ、と思い、ふと気が楽になったのでした。