今朝、布団の中でふと思い出しました。
今は当たり前のように左右どちらにも寝返りが打てるようになりました。
でも、手術後、それが全く出来なくて、仰向けでしか眠れない辛い日々が続きました。
それはもう苦痛なんてものではありませんでした。
手術後、右わき腹には太いドレーンが入っていたので右側を下にして寝るのは無理。
でもそれ以前に身体が全く動かないのですから・・・・
右わき腹に入っている管から、たくさんの液体が出ていました。
これが赤い色から透明になり、出る量が少なくなるとドレーンの管が取れるのですが
それまでかなりの日数がかかりました。
右側への寝返りが出来ないので、なんとかして左側に寝返りを打ちたいと思い、
必死で身体をひねるようにして左側に倒してみたのですがこれも痛くて駄目でした。
仕方ないので仰向けで眠ることにしましたが、だんだん腰が痛くなってきて、一晩中眠れず、
それが2日ほど続いていました。
これほど寝返りが打てないことが辛い事とは思ってもみませんでした。
今、当たり前に寝返りが打てる心地よさ、有難さが身に凍みています。
あの頃の事が本当に懐かしく、いとおしく感じます。
これは腸に繋がっていました。
この管にもさんざ泣かされたものです。
太いドレーンがやっと取れた後も、まだこの管はしっかりとお臍の右上あたりに入っていたのですが、
どうしても小さな頃から右側を下にして寝るほうが寝やすかったのでそのようにして寝たのです。
急にお腹のあたりが冷たいなと思ってみてみたら、管の付け根から体液があふれ出して
布団を汚してしまったのです。びっくりして飛び起き、急いでナースコールをして看護師さんに
シーツを替えて貰いました。
この失敗を3回も繰り返したおばかな私。。。。。
あ~~、懐かしいなあ。
この管は退院後も暫く自宅で一緒に暮らしていたので何故か愛着が沸いてしまいました(笑)
管を通してから一ヶ月しないと取れないため、次の抗がん剤治療の時にやっと
取って貰いましたが、ちょっと寂しいものが・・・・・
何気ない日常のことが当たり前にできることって、本当に嬉しいと思える今日この頃です。