光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

広重の浮世絵①「上総黒戸の浦」付近を行く-木更津市

2022年08月03日 | 日記
      

 著名な江戸時代の浮世絵師・歌川広重(安藤広重)が木更津郊外の黒戸(畔戸)の風景を描いていると言う事を知り、7/31ツレと早朝畔戸(くろと)漁港を訪ねてみました。上の縦位置の浮世絵が「上総黒戸の浦」、トップは畔戸(くろと)漁港からこの日見た富士山です。



  広重は黒戸(現在は畔戸と言う地名で呼び名はくろと)のどの辺からこの絵を描いたのでしょうか?私も畔戸の浜から東京湾を何枚か撮影しUPしてみました。広重は2度房総旅行をしており、2回とも旅日記を書いています。最初の『鹿野山行日記』によると天保15年(1844年)に、江戸橋から舟を利用し木更津に渡ったようです。そして3月24日に木更津北方の「久津間道」を通行し、その時海辺の景色が美しいことを記述しています。「上総黒戸の浦」はこの時の体験をもとに描かれた絵と言われています。



  上の写真は2019年1月に久津間海岸から撮影した富士山。広重の「上総黒戸の浦」は久津間と黒戸の小櫃川河口から、鳥の目線で見たように上空からの富士と東京湾が描かれている素晴らしい絵です。広重が187年後の黒戸を描くと、どんな絵が出来るでしょうね。



  この日も畔戸漁港には誰もいませんでした。もう使われていないのかもしれません。





  朝日を浴びた船が物悲しい光景を見せています。また日陰には美しい月見草が沢山咲いていました。



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