光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

高倉観音に咲く最後の白い彼岸花‐木更津市矢那

2023年10月18日 | 日記

 10/6(金)ツレと久しぶりに木更津市矢那の高蔵寺・通称高倉観音を訪ねました。まだ彼岸花が咲いているか見に行ってみたのです。

 ここ平野山高蔵寺・高倉観音は、真言宗豊山派の寺院。坂東三十三観音霊場第30番札所でもあります。創建は用明天皇の代(585~587年)に徳義上人が建立したと伝えられる古刹です。

 立派な山門の横に4年前の台風で倒れた寺のご神木の切り株があります。説明版には樹名は栂(ツガ)樹齢は400年以上とあり、手を当て古木の生命力を感じてくださいと書かれています。また切り株の横と下には小さな祠が置かれていました。

 山門を潜って本堂に行きましたが、山門の入り口付近でツマグロヒョウモン蝶を見つけました。ひらひらと飛び回り、砂利の間の水を吸っているようでした。前翅(まえばね)の先端部が黒く豹柄が派手なので雌のようです。

 以前は南西諸島や九州、四国でしか見られなかったのですが、地球温暖化で2006年位から関東や、福島県、宮城県、山形県でも普通に見られるようです。

 本堂でお参りをした後、境内を散策しました。境内には、石板や石仏が置かれ古い歴史を感じさせます。

 そして腰掛石という細長い石も置かれていました。側に説明版があります。それによると西暦650年7月に大化の改新で名高い藤原鎌足公が当地を訪れた際に、この石に腰を下ろし休憩をしたと伝えられる奇石だそうです。また境内奥には鎌足公にちなんだ鎌足桜の祖株もあります。

 また境内には珍しく犬がいました。柴犬ですが良く懐いた静かな犬で、犬好きのツレとしばらく遊んでいました。

  お目当ての彼岸花ですが、境内の隅に赤い彼岸花が少し咲いていました。ほとんど盛りは過ぎています。他にはないかと探したのですが、境内裏手に1輪白い彼岸花が残っていました。その周りには彼岸花の枯れた残りが、寂しそうな姿を見せ白い彼岸花を際立たせているだけでした。



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