昨日は通院日。
どうせ診察だけだからゆっくりでいいだろうと
ついついのんびりとしてしまい
しかも電車はきついからバスで、と思ったら
予定していたバスに乗り遅れてしまい「げっ!次はこんな時間かよ?」となって
それでも雨の中、駅まで歩いて電車で行こうという気にはなれなかったので
「こんな時間」のバスを待った結果、いつもよりかなり遅れて病院へ到着。
通院日が雨なのって、イヤ。
前回と同じ若い検査技師さんの採血。
やはり血管確保に手間取っておられます。
輸血したからやりやすくなってるかと思ったけど
血管の太さや硬さはかわらないらしいです。
指先が冷たいと血流が悪くなると言われていたので
使い捨てカイロを握り締めて温めていたのですが、それだけじゃ足りなかったらしい。
検査技師さんは温かい蒸しタオルを持ってきて、私に握らせてくれました。
腕にもタオルを巻きつけられ、しかも手をゆっくりと優しくさすってくれます。
お~、まるでエステにいるみたいだ。気持ちいい~。
って、そんなうっとりしてる場合じゃないって。
でもなんか、とっても得した気分でした。
その後無事に採血を終え、診察へ。
今日は訴えることがたくさんあります。
足がむくむ、肩が痛い、腰も脇腹も痛いし、足には力が入らない。
食欲もない、ちょっと食べるとすぐおなかがパンパンになってほとんど食べられない。
立ったり座ったりがきつい。階段も上れない。
夜寝るときには、寝返りさえも打てないほど体のあちこちが痛くて動かない。
これすべて、同じ原因によるものだったらしいです。
すべての根源は腹水。
ここ2.3週間ほど、お腹が常にパンパンに膨れ上がっておりました。
下剤を飲んでも利尿剤を飲んでも、座薬を使っても引っ込まないお腹。
まさかメタボじゃあるまいし、こりゃあ腹水溜まってるなとは思っていたんですわ。
でもね、まさか非常事態宣言されるほどの量が溜まってるとは思いもしませんでした。
かつてタキソールの点滴をしていたときには
2リットルくらいの生理食塩水を毎回お腹に入れてたもんですから
そういう状態に慣れっこになってしまっていて
たいして気にしてなかったんですよねぇ。
I医師いわく「もうちょっと早く来てくれればよかったのに」・・・
そうか、病院に駆け込んでもおかしくない状態だったのか。。。
そして言われました。「じゃあ、入院しようか」
うそでしょ。
だってこの前、シリンジでちょこっと抜いてくれたことあったじゃない。
今回もこの場で抜いてはもらえないの?
そんなレベルじゃないと言われました。
この前は200cc程度だったけど、今回は リットル単位 で溜まってるから
時間をかけてゆっくり抜かないとダメだって。
でもね、いったん入院したら何日いることになるかわからないって言うんですよ。
私、今月いっぱいで仕事をやめるわけですが
いくらもう行きたくない職場だったとしても
最後くらいちゃんと通ってやるべきことをやって終わりにしたいじゃないですか。
そこで駄々をこねてみました。
12月になればいつでも入院できるけど、今月は無理。
まして今日からなんてもっと無理。
でもこのおなかを抱えて12月まで過ごすのも無理。
だから、ちょっとだけでもいいから今日、できるだけ抜いてちょーだい。。。と。
I医師、しぶしぶ承諾してくださいまして、すぐさま
輸血の時と同じ処置室のベッドへ移動。
とりあえず取れるだけ取ろうということで
お腹のポートに針を刺し、チューブをつなげて
あとは横になったまま、腹水が流れ出ていくのをじっと待つのみとなりました。
1時間ほどで0.5リットルの腹水が取れました。
意外に早く抜けてくれているのと、時間的にも少し余裕があったので
「もうちょっと取ろうか」ということになり、さらに1時間。
合計1リットルの腹水を抜いてもらいました。
それでもまだお腹はふくれております。
こりゃあほんとに、2リットルどころか3リットル近く溜まってるのかもな。
でもだいぶ、体は楽になりました。
お腹が空いたという感覚も久しぶりに戻ってきて
前よりもいくらかたくさん食べられるようになりました。
腹水というのは、体が栄養を吸収できなくなったときに
栄養分を蓄えるために溜まるものなのだそうで
そこから栄養を摂っているため
いっぺんに抜いてしまうと体の方が参ってしまうんだそうです。
だから本当は入院して、ゆっくりじっくり抜かなきゃいけないんだって。
それを一気に2時間で抜いてしまったので
本来ならその後1日休んでなきゃいけないんでしょうねぇ。
抜いてる途中で「今日これからお芝居見に行くんだけど・・・」と言ったら
I医師驚いて「どこへ?遠く?」と聞いたあと、ため息つかれちゃいました。
先に言うべきでしたか?
でもそう言ったら「じゃあ、やめよう」とか言いかねなかったでしょ。
大丈夫です。ちゃんと見に行かれましたから。
ちょっと疲れちゃったけどね。
(ちなみに見に行ったのは帝国劇場の「レ・ミゼラブル」です)
お芝居の話をしたあと、今度はいつ抜くかという話になったので
11月末と12月中旬に旅行の予定があることを正直に話しました。
I医師、さすがに呆れ顔でしたが、あわててカレンダーを取り出し
旅行に行くんならなおさらしっかり抜いておかないと歩けないよ、ということで
とりあえず来週もう1回、同じように通院で抜き
その後もマメに通院して少しずつ抜こうということになりました。
じゃあ入院はなしですか?
12月に入ってからなら、喜んで入院しちゃうんだけどなぁ。
でも通院でこれだけ抜けるんだから、その必要はなさそうですね。
ただ、いったん腹水が溜まり始めると、お腹にスペースができやすくなってしまい
いくら抜いてもまたすぐ溜まるんだそうで
今後は定期的に腹水を抜きに通わなければならないだろうとのこと。
さらに、この状態で抗がん剤を飲むのは体に負担がかかるけど
だからといって飲まないわけにはいかないし、とのことで
今回TS-1を1週間だけ飲んで様子をみることになりました。
そうそう、前回輸血した結果、貧血は見事に改善されておりまして
再度の輸血は必要なさそうです。
そう言えばめまいしないもんな。
よかったよかった。
輸血しながら腹水抜いてるなんて姿、想像しただけでゾッとしますもん。
というわけで、診察だけのつもりがお昼過ぎまで病院にいるはめになり
いったん帰ってから、あわてて身支度を整え、娘ッ子を連れてお芝居を観てまいりました。
劇場の階段を上がるのが辛かったですけどね。
お芝居そのものは堪能してきましたよ。
さすがに疲れて、今朝は朝寝坊しましたけど。
でもやっぱり身が軽くなった気がします。
来週もう1回抜いてもらったら、もっとすっきりできるかな。
そう思うと、いくらかやる気が起きてきました。
これでまた、体力復活に専念できるかも。
さて、この前の軽井沢旅行からもう1ヶ月も経ってしまいましたが、
ようやく 旅の記録 を更新いたしました。
今回も食べ物の話ばっかりですが、よろしければ読んでくださいませ。
どうせ診察だけだからゆっくりでいいだろうと
ついついのんびりとしてしまい
しかも電車はきついからバスで、と思ったら
予定していたバスに乗り遅れてしまい「げっ!次はこんな時間かよ?」となって
それでも雨の中、駅まで歩いて電車で行こうという気にはなれなかったので
「こんな時間」のバスを待った結果、いつもよりかなり遅れて病院へ到着。
通院日が雨なのって、イヤ。
前回と同じ若い検査技師さんの採血。
やはり血管確保に手間取っておられます。
輸血したからやりやすくなってるかと思ったけど
血管の太さや硬さはかわらないらしいです。
指先が冷たいと血流が悪くなると言われていたので
使い捨てカイロを握り締めて温めていたのですが、それだけじゃ足りなかったらしい。
検査技師さんは温かい蒸しタオルを持ってきて、私に握らせてくれました。
腕にもタオルを巻きつけられ、しかも手をゆっくりと優しくさすってくれます。
お~、まるでエステにいるみたいだ。気持ちいい~。
って、そんなうっとりしてる場合じゃないって。
でもなんか、とっても得した気分でした。
その後無事に採血を終え、診察へ。
今日は訴えることがたくさんあります。
足がむくむ、肩が痛い、腰も脇腹も痛いし、足には力が入らない。
食欲もない、ちょっと食べるとすぐおなかがパンパンになってほとんど食べられない。
立ったり座ったりがきつい。階段も上れない。
夜寝るときには、寝返りさえも打てないほど体のあちこちが痛くて動かない。
これすべて、同じ原因によるものだったらしいです。
すべての根源は腹水。
ここ2.3週間ほど、お腹が常にパンパンに膨れ上がっておりました。
下剤を飲んでも利尿剤を飲んでも、座薬を使っても引っ込まないお腹。
まさかメタボじゃあるまいし、こりゃあ腹水溜まってるなとは思っていたんですわ。
でもね、まさか非常事態宣言されるほどの量が溜まってるとは思いもしませんでした。
かつてタキソールの点滴をしていたときには
2リットルくらいの生理食塩水を毎回お腹に入れてたもんですから
そういう状態に慣れっこになってしまっていて
たいして気にしてなかったんですよねぇ。
I医師いわく「もうちょっと早く来てくれればよかったのに」・・・
そうか、病院に駆け込んでもおかしくない状態だったのか。。。
そして言われました。「じゃあ、入院しようか」
うそでしょ。
だってこの前、シリンジでちょこっと抜いてくれたことあったじゃない。
今回もこの場で抜いてはもらえないの?
そんなレベルじゃないと言われました。
この前は200cc程度だったけど、今回は リットル単位 で溜まってるから
時間をかけてゆっくり抜かないとダメだって。
でもね、いったん入院したら何日いることになるかわからないって言うんですよ。
私、今月いっぱいで仕事をやめるわけですが
いくらもう行きたくない職場だったとしても
最後くらいちゃんと通ってやるべきことをやって終わりにしたいじゃないですか。
そこで駄々をこねてみました。
12月になればいつでも入院できるけど、今月は無理。
まして今日からなんてもっと無理。
でもこのおなかを抱えて12月まで過ごすのも無理。
だから、ちょっとだけでもいいから今日、できるだけ抜いてちょーだい。。。と。
I医師、しぶしぶ承諾してくださいまして、すぐさま
輸血の時と同じ処置室のベッドへ移動。
とりあえず取れるだけ取ろうということで
お腹のポートに針を刺し、チューブをつなげて
あとは横になったまま、腹水が流れ出ていくのをじっと待つのみとなりました。
1時間ほどで0.5リットルの腹水が取れました。
意外に早く抜けてくれているのと、時間的にも少し余裕があったので
「もうちょっと取ろうか」ということになり、さらに1時間。
合計1リットルの腹水を抜いてもらいました。
それでもまだお腹はふくれております。
こりゃあほんとに、2リットルどころか3リットル近く溜まってるのかもな。
でもだいぶ、体は楽になりました。
お腹が空いたという感覚も久しぶりに戻ってきて
前よりもいくらかたくさん食べられるようになりました。
腹水というのは、体が栄養を吸収できなくなったときに
栄養分を蓄えるために溜まるものなのだそうで
そこから栄養を摂っているため
いっぺんに抜いてしまうと体の方が参ってしまうんだそうです。
だから本当は入院して、ゆっくりじっくり抜かなきゃいけないんだって。
それを一気に2時間で抜いてしまったので
本来ならその後1日休んでなきゃいけないんでしょうねぇ。
抜いてる途中で「今日これからお芝居見に行くんだけど・・・」と言ったら
I医師驚いて「どこへ?遠く?」と聞いたあと、ため息つかれちゃいました。
先に言うべきでしたか?
でもそう言ったら「じゃあ、やめよう」とか言いかねなかったでしょ。
大丈夫です。ちゃんと見に行かれましたから。
ちょっと疲れちゃったけどね。
(ちなみに見に行ったのは帝国劇場の「レ・ミゼラブル」です)
お芝居の話をしたあと、今度はいつ抜くかという話になったので
11月末と12月中旬に旅行の予定があることを正直に話しました。
I医師、さすがに呆れ顔でしたが、あわててカレンダーを取り出し
旅行に行くんならなおさらしっかり抜いておかないと歩けないよ、ということで
とりあえず来週もう1回、同じように通院で抜き
その後もマメに通院して少しずつ抜こうということになりました。
じゃあ入院はなしですか?
12月に入ってからなら、喜んで入院しちゃうんだけどなぁ。
でも通院でこれだけ抜けるんだから、その必要はなさそうですね。
ただ、いったん腹水が溜まり始めると、お腹にスペースができやすくなってしまい
いくら抜いてもまたすぐ溜まるんだそうで
今後は定期的に腹水を抜きに通わなければならないだろうとのこと。
さらに、この状態で抗がん剤を飲むのは体に負担がかかるけど
だからといって飲まないわけにはいかないし、とのことで
今回TS-1を1週間だけ飲んで様子をみることになりました。
そうそう、前回輸血した結果、貧血は見事に改善されておりまして
再度の輸血は必要なさそうです。
そう言えばめまいしないもんな。
よかったよかった。
輸血しながら腹水抜いてるなんて姿、想像しただけでゾッとしますもん。
というわけで、診察だけのつもりがお昼過ぎまで病院にいるはめになり
いったん帰ってから、あわてて身支度を整え、娘ッ子を連れてお芝居を観てまいりました。
劇場の階段を上がるのが辛かったですけどね。
お芝居そのものは堪能してきましたよ。
さすがに疲れて、今朝は朝寝坊しましたけど。
でもやっぱり身が軽くなった気がします。
来週もう1回抜いてもらったら、もっとすっきりできるかな。
そう思うと、いくらかやる気が起きてきました。
これでまた、体力復活に専念できるかも。
さて、この前の軽井沢旅行からもう1ヶ月も経ってしまいましたが、
ようやく 旅の記録 を更新いたしました。
今回も食べ物の話ばっかりですが、よろしければ読んでくださいませ。