ひざっこぞうのがんばるブログ

スキルス胃ガンになっちゃったバツイチ母の闘病メインだけど他にもいろいろ書いちゃう日記

4度目の入院第1弾

2008-03-12 | 闘病生活
さてぼちぼち、今回の入院・手術のことを書いていこうかと思います。
時系列で書くのは難しいので
思いついたテーマごとに、ある程度まとめて書いちゃいます。

まずは手術の内容。

もちろん胃は全摘出しました。
その他に、脾臓(ひぞう)を全部、膵臓(すいぞう)を半分、
副腎を1個(2個あるんだって)、胃の周辺のリンパ少々。

そんなに取ったんかい!って感じです。
手術前には、胃だけ取ればいいようなこと言ってたのに。。。

ちなみに、リンパ少々っていうからほんとに少々なのかと思っていたら
42ヶ所取ったと後で聞きました。
それで「少々」なんですか。
リンパっていったいどのくらいあるんでしょうね。

術後の病理検査の結果も、入院中に聞くことができました。

胃の一部にガンが残ってはいたものの
発見当初に比べれば大幅に縮小していたとのこと。
そうとう抗がん剤の効き目がよかったのだろうと医師はおっしゃっていました。

そして、胃の周辺のリンパからはガンは検出されなかったとのこと。
これはすごいことかもしれません。
リンパに転移していたら、そこからガンがあちこちへ飛んじゃうわけですから。
ならばなぜ取ったのかと言えば
抗がん剤の影響で使い物にならないくらい傷んでたんだそうです。

腹膜には、1ヶ所だけガンが残っていたそうです。
もちろんそれも取ってくれました。
もう1ヶ所あやしい場所があったらしいですが、そこからはガンは出なかったと。
無数に転移していた腹膜播種が1ヶ所だけになってたっていうのもびっくりしました。
効いたんですねぇ、タキソールちゃん。

I医師いわく、体内にアクティブなガン細胞は残っていないと言える。
「医師団が期待していた状態の中で、最も良い状況だった」とのこと。

もちろん目に見えないガン細胞がひっそりと息を潜めている可能性は
おおいにあります。
一番可能性が高く、そして怖いのはやはり腹膜です。
I医師は、できれば入院中にでも抗がん剤の投与を再開したいとおっしゃっていましたが
さすがに体力が回復しないうちは無理だと判断されたのか
再開は4月からということになりました。
私だっていやですわよ。
まだ、ろくに食事もとれてないっていうのに・・・

そんなわけで、しばらくは自宅療養です。
今後、抗がん剤治療がいつまで続くかわかりませんが
再発がないことを祈るしかありませんね。

さて再発についてなんですが
胃がなくなったのだから「胃ガン」は再発しないんだろうと思ったら
違うんだそうですね。

今後、可能性として肺や肝臓なんかの転移が考えられるそうなんですが
それは「肺ガン」や「肝臓ガン」とは違い
「胃ガンの肺(または肝臓)転移」と呼ぶことになり
胃ガンに準じた治療を行い、抗がん剤も胃ガンと同じものを使うそうです。
だから、私が自分で再発予防とか転移などの情報を集めようとするのなら
やはり「胃ガン」で探すように、と。
へぇ~、そうなんだ。

もちろん、肺や肝臓にまったく新しいガンが発生した場合には
肺ガン、肝臓ガン、となるそうなんですが
それはガン細胞の「顔つき」を見ればわかる、と。
不思議ですねぇ、ガン細胞。

もうひとつ不思議と言えば
胃や脾臓膵臓など、これだけのものを取ったのだから
お腹の中にはかなりの空洞ができてしまってるんじゃないかと思ったんですけどね
「空洞なんてできないよ~」とI医師。
ちゃんとまわりの臓器がウニョウニョと動いて
隙間をしっかり埋めてしまうんだそうです。

その際、臓器がちゃんと落ち着いてくれないと
腸閉塞や臓器の癒着などを起こす原因にもなるそうで
そのためにはどんどん体を動かし、内臓の働きを活発にして
しかるべきところに収まってくれるように協力しないといけないんだって。

たしかにね、術後ちょっと歩くだけでも腸の動きが活発になるのがわかりました。
安静にばかりしていちゃいけないんですね。

少しずつなら歩いて買い物もできるようになりましたし
お洗濯もお片づけもぼちぼち始めています。
今日は娘ッ子のお弁当も作りました。
体力回復のためにも、また余計な合併症を起こさないためにも
ちょっとずつがんばっていこうと思います。