<その1>
手術後すぐに、いったん点滴をはずされて
針を刺しなおすことになったとき。
研修医のM医師は私の左腕に2ヶ所ほど穴を開けたあげく
結局血管を確保できませんでした。
たまたま通りかかった「点滴専門の医師」とかいう人は
私の右腕に3ヶ所穴をあけただけでやっぱり血管確保ならず。
信用ならないと思ったので、それ以上はやめてもらいました。
そして現れた I 医師。
「点滴しないと痛み止め使えないからね、刺すよ」と言って
あっさりと私の左腕の血管を捕らえてくださいました。
うまいじゃん。
ちゃんと仕事できるんだねぇ。
お見事お見事。
っていうか、他の人が出来なさ過ぎって気もするけど
このときは I 医師をとっても頼もしく感じました。
<その2>
手術後2日目に、私の両親とともに手術の話を聞くことになったとき。
話が先走って、腹膜のガンが無事なくなった後のことにまで及びました。
腹膜のガンがなくなれば再度胃の手術に踏み切れるけど
そのときには胃がなくなる可能性もやっぱりあるわけで
私としては、胃がなくなって不自由するよりは
今のまま、たとえガンが残っていても
好きなだけ食べられる方がいいような気がする、と
率直に今の気持ちを話してみました。
I 医師は意外にも深くうなずいて、
「Mさんのように元気な患者さんはそこで葛藤があるんだよね」と
同意を示してくれました。
ガンがあっても食べられていたのに
ガンが治ったら食べられなくなるってのは辛いと思うよ、と。
そして、もしも本当に腹膜のガンがなくなって
真剣にそういう話し合いをしなきゃいけないときが来たら
それは「ガンが治る日が来る」ってことだから
そういうときが来たら最高だよね、と。
この「最高だよね」って言葉が私はとても気に入りました。
この人は機械的に仕事をしてるんじゃなく
本当に「治したい」と思ってくれてるような気がしたんです。
この言葉で私の目標がまたひとつ増えました。
いずれ本当に“そういうとき”が来たら
もう一度 I 医師に、同じわがままをぶつけてやる。
私の納得いく答えを出してくれるかどうか試してみたいです。
手術後すぐに、いったん点滴をはずされて
針を刺しなおすことになったとき。
研修医のM医師は私の左腕に2ヶ所ほど穴を開けたあげく
結局血管を確保できませんでした。
たまたま通りかかった「点滴専門の医師」とかいう人は
私の右腕に3ヶ所穴をあけただけでやっぱり血管確保ならず。
信用ならないと思ったので、それ以上はやめてもらいました。
そして現れた I 医師。
「点滴しないと痛み止め使えないからね、刺すよ」と言って
あっさりと私の左腕の血管を捕らえてくださいました。
うまいじゃん。
ちゃんと仕事できるんだねぇ。
お見事お見事。
っていうか、他の人が出来なさ過ぎって気もするけど
このときは I 医師をとっても頼もしく感じました。
<その2>
手術後2日目に、私の両親とともに手術の話を聞くことになったとき。
話が先走って、腹膜のガンが無事なくなった後のことにまで及びました。
腹膜のガンがなくなれば再度胃の手術に踏み切れるけど
そのときには胃がなくなる可能性もやっぱりあるわけで
私としては、胃がなくなって不自由するよりは
今のまま、たとえガンが残っていても
好きなだけ食べられる方がいいような気がする、と
率直に今の気持ちを話してみました。
I 医師は意外にも深くうなずいて、
「Mさんのように元気な患者さんはそこで葛藤があるんだよね」と
同意を示してくれました。
ガンがあっても食べられていたのに
ガンが治ったら食べられなくなるってのは辛いと思うよ、と。
そして、もしも本当に腹膜のガンがなくなって
真剣にそういう話し合いをしなきゃいけないときが来たら
それは「ガンが治る日が来る」ってことだから
そういうときが来たら最高だよね、と。
この「最高だよね」って言葉が私はとても気に入りました。
この人は機械的に仕事をしてるんじゃなく
本当に「治したい」と思ってくれてるような気がしたんです。
この言葉で私の目標がまたひとつ増えました。
いずれ本当に“そういうとき”が来たら
もう一度 I 医師に、同じわがままをぶつけてやる。
私の納得いく答えを出してくれるかどうか試してみたいです。