名言暴言直滑降

自作の詩や、いろんな人の名言暴言を紹介。

やりとり

2017-08-09 21:10:49 | や行 (自作の詩)
こころのどこかで
あの人を
否定しながら口では
そうですよね
って言って
仲良くなれない人と仲良くしたいのは
なぜですか

あの人は
もう気付いてますよ
せめて仲間なら
ちがうでしょ!
って言って
こころのどこかで
肯定する
これくらいのやりとりができないと

たとえ嘘でも

PC

2017-07-28 23:56:58 | は行 (自作の詩)
ケーブルを繋いで
電源を入れて
アップデート

手を繋いで
気合いを入れて
君とデート

さて、何をしようかな?
パーソナル・カスタマー


時間

2017-06-08 18:56:03 | さ行 (自作の詩)
わたしもあなたも
同じように
削られていくいのち

怒り

2017-06-08 18:54:11 | あ行 (自作の詩)
怒りこそ最高の向き合い方だ
真剣に相手のことを一番考えている

興味がない人に私のことを一番考えてほしいと思えば
その人を怒らせれば良い

あまくない

2017-05-14 13:24:33 | あ行 (自作の詩)
群を追い出されたみつばち
交通事故現場の枯れた花
いのちは終わった
夏のはじまり

抱いて下さい

2017-04-26 16:59:29 | た行 (自作の詩)
抱いて下さい
体あずけた夜を思い出し
声を枯らして泣くのです

離れ離れになった私たち
叫んでも叫んでも満たされず
虚しく天井をみつめます

うまく伝えられない唇で
今夜はたらふく飲みたいよ
あとは忘れて眠るだけ

オタマジャック

2017-04-16 17:26:58 | あ行 (自作の詩)
蛙の子は蛙
と言うけれど
わたしの子はオタマジャック

鳴き方を知らないから
ただ泣くだけで
伝わらなくてかわいそう
でも

蛙の声がわかるのは蛙だけ
どうせ一生懸命しゃべっても
誰も私のことなんか知らないさ

手足が生えたら
上手に泳げるようになるね
そして今度は陸地にあがれば
跳べるようになるのさ
でも

いくら跳んでも届かない
しみったれた土の数センチ上じゃ
誰の足下にも及ばない

蛙の子、オタマジャック
否が応でも育っていくね
拾って捨てて、食べては吐いて
取り込むことで押し出すものを
呼吸と呼んだりするみたい

蛙の子、オタマジャック
道なり世渡り育っていくの?
起きて転んで、書いては消して
五線の河をながれるものを
音符と呼んだりするみたい

当たり前に汚していけよ
全部黒なら美しい
オタマジャック、オタマジャック
右も左もオタマジャック
どこもかしこもオタマジャック

知ることで絶望する未来など
いま以上なんかじゃないんだよ

そういう音
そういう音でつくろうぜ
オタマジャック
世界を塗り替えて
蛙の詩(うた)が聞こえてくるよ

2017-02-28 09:13:46 | ま行 (自作の詩)
開けてもいない窓を閉じるとき
はじめて私はとびらをつくる

誰も風も入ってこれないように
固く重く頑丈にして
隙間という隙間を埋めて
中の光が漏れないように
守っている
何かを

だけど
ただ一つだけ小さな鍵穴を付けた

区切りながらもつながる
見せたいのに恥ずかしく
見たいのに恐い

家々の窓の明かりを
温もり
ということばで表すことに慣れてしまった社会が
親切というなまえで
閉じてもいない窓を開ける

自由の前には不自由があったのに
いつからかそれらは曖昧になり空気になり
あったことさえもなかったことになって
とてもきれいに
死んでいくのね

ちゃんとして、って
言えばよかった。

思いの強さだけが
そんな開かずの窓を開く鍵
なんて馬鹿みたいで
全然だめ


積極性

2016-10-17 16:19:14 | さ行 (自作の詩)
夜空はきみの足下
くるくる回ってるのはきみの目玉

驚くと飛び出す表現は
削ぎ落とす事で完成される美

一波乱が明日起こってしまうから
木偶の坊に抱きついて
焦がす焦がす焦がす

くるくる回る世界に立って
夜空を見上げたら
誰かがあの星の名前を決定していた

積極星

繋いだ部分は星座と呼ばれて
長い間
信じるよりもずっと強い力があった

一波乱が起こったのは
本当はきみの生まれる前だった
というか
一波乱がきみに生をもたらした

消炭となった木偶の坊の目玉は黒焦げで
驚かされて削ぎ落とされる

しっぽの先は
積極星

もうどうしようもできない強い力に
痺れた

ぼくのたてがみ

2016-09-25 17:45:01 | は行 (自作の詩)
この分野において
等しく生きるには
牙を磨かねばならぬ

煩雑な網目の果てで口にしたのは
強かな観念であった

鋭さに刺さる言葉に光がある様に
ゆるふわな風潮には影がある

延いては他が為己が為
受けて立とうか背には風

その気になるのかさせるのか
誇り高き狩人の目で風に訊く

いま目の前の事だけを考えられないとしたら
一番遠い宇宙で
きみが泣いても構わない

計算高く理に適った行動で得た結果は
必要と言い換えられたが
必ずしも、と最後に伝えるのは
卑怯だよ