湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

ひぐらし、夕暮れ、ゆう泣きの空

2018-07-31 18:30:20 | ポエム
ひぐらしが泣いている


鳴くのではなくて
泣いている


どうしたのと
聞いてあげたいけれど


夕方ともなれば
何か切ないことがあったのでしょう


短い人生を悲しんでいるのか
はるか彼方に飛んでいけないことが
悲しいのか


わたしには
わからないけれど


いやに今日は
切なさが身にしみてきそうね


幼子の夕泣きのように
こんな、ひぐらしの声じゃ
大人だって
泣きそうになってしまうじゃない


わけもわからず


どこかで
『さよなら』の声がするように


どこかで
見えない姿を探すように






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