写真のネガのように
空にかざして見るような
思い出のシーンが
まぶたの裏に焼きついた
それはモノトーンのままで
セピア色になるには
まだ早い
クッキリとした
輪郭とあたりの情景
鮮やかに
鮮明に浮かび上がる
早足で
駆け抜けたかったのは
しっかりと
焼き付けたものだけを
大切にしたかったのかもしれない
春が来て
夏が過ぎ去って
秋が深まった
木々の色や形が変わるように
そんなにも
時間が過ぎてしまったことが
不思議なような
もう一度と
願ったりしたものの
その時の思いは思いのまま
だから
美しいの
だから
切ないの
こうして私は思い出を
抱きしめながら生きていく
空にかざして見るような
思い出のシーンが
まぶたの裏に焼きついた
それはモノトーンのままで
セピア色になるには
まだ早い
クッキリとした
輪郭とあたりの情景
鮮やかに
鮮明に浮かび上がる
早足で
駆け抜けたかったのは
しっかりと
焼き付けたものだけを
大切にしたかったのかもしれない
春が来て
夏が過ぎ去って
秋が深まった
木々の色や形が変わるように
そんなにも
時間が過ぎてしまったことが
不思議なような
もう一度と
願ったりしたものの
その時の思いは思いのまま
だから
美しいの
だから
切ないの
こうして私は思い出を
抱きしめながら生きていく