湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

お化け屋敷体験

2018-08-03 07:51:23 | 日記
8月になると
『怖さで涼しくなろう』みたいな
テレビや映画館は
何を競っているのだろうと思う
夏は恒例のものなんだろうか
定番化しているものなんでしょう


昔から
納涼なんとか
お化け屋敷やホラー映画
はたまた、心霊なんとか特集とか
お盆や終戦記念日がある8月だからか
そうした心理と重なって
暑さを吹き飛ばすようにと?
果たして、吹き飛ばせるか?


私、もう
『お化け屋敷』は卒業しました(笑)



昔々のこと
子供会の夏休みの遠足が毎年あった。
今で言うスーパー銭湯?
健康センターの少し派手な感じ
ちょっとしたアミューズメントパークになっていて
こじんまりとした敷地に
遊園地のアトラクションのような中に
『お化け屋敷』があるような


そんな場所が子供会が選んだ夏の遠足場所だった
引率の大人達は温泉にはいり
芝居や歌を楽しむ
子供達は、その敷地内で遊んでいられるといった大人目線で選ばれた場所なんだろう


それでも子供は子供
みんなとつるんで
敷地内を大探索しながら繰り出していく

子供は、好奇心の塊で
『お化け屋敷』なんてものは
その最たるもの
もちろん、入ろうよと。


それまでは、『お化け屋敷』は怖いもの見たさ半分
冷やかしで入ったことがあったから
友達に誘われるまま目の前に現れた『お化け屋敷』も躊躇なく入っていった


お化け屋敷としては
オーソドックスな蛍光塗料のもの
ヒカリもの
足元の違いを利用した効果
もちろん、怖さを増す効果音とともに
暗い通路に何か飛び出してくるものと
お決まりのような
さほど怖さのない感じではあった


しかし
しかし、、、、。


そのお化け屋敷半ばを過ぎたあたりだった


人生(まだ小学校高学年だったけど)
見たことはないけれど

作り物とは重々分かっていたけれど
トラウマになるほど

その通路の一角に置かれたずっと続いていた『生首』なまくび、ナマクビ。

動かない
仕掛けもない

その通路の際に立って
怖さで足がすくみ泣きそうになる

パニックになる寸前
後ろに駆け戻りたくなる

けれど
後ろ向きに戻ったとしても
今来た道を1人で戻る怖さ

通っていかなければ
そこを出てゆくことを許されない怖さ


後ろ向きになる気持ちを沈めて
『これは作り物、お金を取るために作られたものだ』と言い聞かせて
できるだけ暗い場所で
転ばないように
友達に押し出されるように走って通った


だけれども‥


その生首達の目が
私を見てる
私を追いかけてくる


『来ないでー、見ないでー』


固まった血のりは
溶け出してこないのに
あたかも
吹き出された血が
付着してしまうような

生々しさと
おどろおどろしさと
本来の人の形を成していないもの
その一部だけがある異様さ


そこからやっとのことで
抜け出して外に出たとき


自分が生きていたことを知る


そして決心した


小学5年生、わたし
『この先、絶対に、お化け屋敷には入らない』と。


高らかに宣言(心の叫び)




大人になってからも
もちろん、お化け屋敷に行っていない


恋愛を進展させるために
ホラー映画やお化け屋敷など
男女2人で行くケース

『吊り橋効果』と言って
同じ怖さやドキドキを共有した2人の心理状態は恋愛感情を持ちやすくしたり
深めたりできると言う心理効果があるらしい

脳が恋愛してるんだ!、
相手を信頼、好きだぁって錯覚させる場合があるとのこと


脱・お化け屋敷宣言をした私は
この心理効果だけは実践したことがない。


唯一、それだけは悔やまれたりして(笑)


きゃーって
私が相手の
腕や胸にしがみつく?

いや、相手が私に
しがみついてくる場合もあるとしたら


それはそれで
臨機応変できるだけの年を
今は重ねてきたから大丈夫かな。




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