昔々に
なぜか
心の奥底で
いつも鳴っていた
どうして見えないの
どうして聞こえないの
見ようとしなければ見えないんだよ
そんな思い。
自分には見えているのに、、、。
人とは違う少し
距離を置いた感覚でいたのかな
高校生のとき
美術の課題でLPジャケットを
書くというテーマが与えられた
もちろん
好きな歌をテーマにするのだけれど
既存のものの模写はしないこと
これが唯一の条件
そして、
その選んだ理由を言えること。
わたしは
イルカさんの『風にのせて』を
ジャケット風に書いた
器用でなかった私は
アイディアで点数を取るタイプ
先生に生意気にも
この歌詞の説明をしたように思う。
しかし
自分にだって
見えていながら
あえて手を伸ばさなかった曲が
たくさんあった
すれちがいの曲たち
けれど
おそらく
同じ場所にばら撒かれていた
だからかな
この数年
その時の歌達を拾って
聞くことが多くなっていった
人生においても
見なきゃいけないこと
人生の中でも
見落としていたこと
そりゃたくさんあって
知らぬ間に
見て見ぬ振りをする技も身につけた
ここまで
歩いてきたからこそ
見えてきたものもある
ジンとくる歌がある
日差しがすこし
柔らかくなった午後
私も柔らかくなったんだと思った
昔嫌っていたものが
今は、些細なことで感動できたりする。
見つけた変な形の雲を見ながら
私の見てきたものは
あれほどまでに
『君には見えますか』
『君には聞こえますか』と、
思っていたものは
自分にもこだましていたんだね
自分にも
見えなかったものが
たくさんあったんだよね
『風にのせて』
見知らぬ街の
あの少年に、とどけておくれ
この言葉を・・・・・・。
風にゆれる花を
「きれいな」とあの人は言った。
ぼくは、今まで何も気づかなかった。
風にゆれてる花が
君には、見えますか?
見ようとしなければ、何も見えはしないのです。
急ぎ足で通り過ぎて
行くなんて、
君にも知って欲しいな、
心のとびらをあけて。
君に聞こえますか?
ぼくのこの声が、
いつまでも、うつむいていないで、
顔を上げてごらん。
風にゆれてる花が
そこには見えるはず、
今すぐとどけてあげたいな。
あの人からもらった、ほほえみを、君にも
風にのせて。
あの少年に、とどけておくれ
この言葉を・・・・・・。
風にゆれる花を
「きれいな」とあの人は言った。
ぼくは、今まで何も気づかなかった。
風にゆれてる花が
君には、見えますか?
見ようとしなければ、何も見えはしないのです。
急ぎ足で通り過ぎて
行くなんて、
君にも知って欲しいな、
心のとびらをあけて。
君に聞こえますか?
ぼくのこの声が、
いつまでも、うつむいていないで、
顔を上げてごらん。
風にゆれてる花が
そこには見えるはず、
今すぐとどけてあげたいな。
あの人からもらった、ほほえみを、君にも
風にのせて。