湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

ご無沙汰のブログ(誰も住んでない実家編)

2020-07-15 18:54:00 | 旅行
九州は、本州とは違う
しかし、本州に位置する山口県は、九州圏内だと言う

不思議なことだけど
前の日に
クール便を出した時に言われた。

『山口県ねー、九州圏内ばい』

『昔やないとですか、今もですかー』

『昔も今も、九州ばい』

『へー!』

雨雲は、佐賀に来そうで来ない、

相変わらず熊本や鹿児島、そして
やはり九州圏内なのか、山口県にも雨は随分と降っていたようだ。

こちらは、曇り空
しかし、雨を心配しつつ
この日は、実家の片付けをする。

義母は、施設に数年前に入った。
一人暮らしするには
心配なことばかり
耳もとおくなり、膝も悪くなり
体温調節の効かなくなった義母は
仕方なく施設へ入所した。

しかし、ご近所さんの年寄りが
たくさん入ってる所だったので
入所してから義母は元気な様子。

時折、入院はしたりしても
義母の底力を見せて
施設に戻ってきてくれる。

つい最近、93歳になった。

誰もいない家は、時折、叔母が風を通しにきてくれて
草を刈ったりしてくれる。

しかし、家の中は、
私達が帰省した折に
要らなくなったもの、必要なものを区別、判別し、分別していく。

名前も分からないような虫がいたり
ゴキちゃんの黒いブツブツの残骸であったり
タオルを頭に、マスク、手袋の
完全防備で、ことにあたる。

これでもかーと言うほどのゴミが
積み上がっていく。

昔は、藁葺き屋根だったところに
トタンの屋根を覆った100年以上も
たった家は、隙間から藁葺きが
ハラハラと落ちてくる。

かなりのホコリと格闘を7時間

それでも、その日は
暑くなく
湿気も高くない日だったことが
どれだけ作業がしやすかったことか。


働いたーって気分?
いや、正直キツカ〜(笑)


まだまだ、膨大な量のものがある。
あと、何回通うのだろう(笑)

ま、ひとつひとつだね。
義母が生きているいるうちは、
この家は潰せない。
ただ、それだけの思い。

夜は、温泉に入ってから
町の人の行くような
安くてうまい食堂のような店にて
久しぶりに『ハンバーグ定食』を食べた。

お決まりの銀の皿に
ハンバーグ、キャベツ、マカロニサラダ、トマト。

煮物が一品
茶碗蒸し(具沢山)

ご飯、味噌汁、お新香

私には多すぎた、、、。

しかし、
昔、母に作ってもらったハンバーグみたいで、とても美味しかった。

帰り際、コロナ対策で
カウンターにビニールで幕を作った先からのぞく柔和なおばさんに

『とても、美味しかったです。
食べすぎちゃいました』

『ほんなごてー、嬉しかこと。
じゃ、これ、やるけん、持っていきんしゃい。うちのばぁーちゃんが
卒寿の記念に縫うたマイバックばい。これ、記念にやっとこうかねー』

『ありがとうございます、よろこんで、頂きます』

よく昔、義母が手縫いで作っていたことを思い出した。

義母と、そんなに変わらないお年のおばぁーちゃん

何故か、気持ちがホカホカとした。

疲れてはいたけれど
何かしら誰かが見ててくれたのかな?

ありがとう。

そんな2日目だった。




武雄では、有名な『御船山』





きっと、これを縫ったばあーちゃんは、可愛らしい人に違いない。



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