昨日まで
開くことがなかった紫陽花は
今朝みると
名前を呼ばれたように
小さなくせに
大きな声で精一杯の
『はーい』と声を上げているように見えた
紫陽花という花は
とっても水を欲しがる花だから
水を切らしちゃいけないからと言って
せっせと水やりをしていた母の姿を思い出す。
毎年違った紫陽花をみつけては
母の日に
母に手渡した時の笑顔が思い浮かぶ
なのに
何種類もあった紫陽花の
鉢植えの紫陽花を
この2年ほどで
私は枯らしてしまったの
夏前の暑さと
夏からの暑さ
そして
何より
私がダメダメな私で
紫陽花を見ているのもつらくて
水やりを怠ってしまったの
ごめんね、ごめんねって
空に向かって謝っていたわたし
今年はせっせと水をやる
母のように水をやる
雨が降らないから水をやる
だけど、
やっと雨が降るような匂いがした朝
白い花が咲いた
今日の夜から
本格的に雨が降るらしい
しばらく
ほんのしばらく
沢山すぎる雨ではなくて
少しを長く‥‥
『雨よ、どうか降り続いてよ』
そんな歌を思い出していた
悲しいニュースも
悲しい魂も
雨に流されて
浄化できますように
『紫陽花の詩』
歌:サスケ
作詞北清水 雄太
作曲北清水 雄太
突然の通り雨に
君の手を握り走り出して
図書館の屋根の下に
駆け込んだけど
濡れたシャツ気にもせずに
笑う君をもっと見てたくて
この時が続けばいい そう願った
君を強く抱きしめたい
震えるこの腕で
雨よどうか降り続いて
僕の決心がつくまでは
窓際の席に座り
借りたばかりの本を
開いて肩寄せて 声ひそめ 内緒の話
君のそばにずっといたい
明日も明後日も
雨よどうか降り続いて
君とこうしていたいから
通りゆくバス
また一つ見送る・・・
君を強く抱きしめたい
震えるこの腕で
雨よどうか降り続いて
僕の決心がつくまでは
君のそばにずっといたい
明日もあさっても
雨よどうか降り続いて
君とこうしていたいから