湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

そう言えば『あおり運転』

2019-09-01 20:25:00 | コラム
そう言えば、、、。

まだ、携帯がガラケーのころ

娘の塾に送りに行った帰りのこと。

曲がりくねった近道の小道から
国道に出る道
信号はない。

左から車は来ていたけれど
全く街灯のない、国道といえど
細く真っ直ぐなみち。
その向こうから
どの程度の速さで来ているかわからない車を確認。

しかし、
こちらは、道を突っ切れば済む

まだ、その車が
ずいぶん先だと思って
ほとんど通行のない車道を
私は突っ切った!

突っ切ったあと
案外とその車がすごいスピードだったんだと、突っ切りながら
近づくライトの感覚で
気がついたが、
急ブレーキをかけるほど近くはなく
余裕で通っていった、、、、。

しばらく普通のスピードで
鼻歌まじりで運転する私。

突然、後ろからパッシング

スピードを上げて
私の後ろについてくる車

パッシング、クラクション

はぁ?
わたし?
追いかけられてる?


その時、ハッと気がついた。

知ってる道を曲がってみた

ついてくる

また、知ってる細い道を曲がってみた

ついてくる

えー!!!!

くるくると知ってる道を
どんなふうだか走ってみたけれど
ピタッとついてくる


これは、、、、。


いい加減、疎い私とて
身の危険を感じてきた。

いったい、何があった?

闇雲についてくることなんてあり得ない。

頭がぐるぐると
思考が回っていく。

そうだ!
さっきの車⁈



私は国道を突っ切った

左から来る車は相当なスピードだったはず。
気持ちよく走ってる国道に
私が横切ったことになるのか⁉️


えー、、
そんなこと、、。

冷や汗が出てくる

私はどうなる?
一体どうすればいい?

走ること、10分ぐらいだろうか。


自宅に帰れば、遺恨が家に向けられやしないか。

警察に行くには遠い。

近くの住宅地に
友達が住んでいることを思い出した。

とても信頼を寄せているとまでは言いがたいが、困って、飛び込んで
家を訪ねた私を無視するほどではない。

旦那さん同士は
同じ会社で同期ときてる。


もうそこしか頭になかった。

そこの家に行って
イチカパチカ駆け込んでいくしか
選択肢はないように思えた。

そこの住宅地は、住宅地をさらに
増設されたような場所で
慣れた人でしか道はわからないはず。

ハンドルをきって
そこの入り組んだ住宅地に入った

友達のところまでに
何回か曲がっていく。

その住宅地に入るまでは
後ろに車はついてきていた。

何回目かを曲がったら
諦めたのか
後ろに車は付いてきてはいなかった。

友達のところに着いて
しばらく駐車場前に駐車して
様子を見ていたが
やはり車は見当たらなかった。


友達ところには顔を出さず
違う道を通り
あたりをビクビク見渡しながら
自宅へと帰ることになったが
その間の恐怖は
手がガタガタ震えながらの帰宅。


家に着いた途端に
居間に入ったところでペタンと
座り込んでしまった。


いまや、どんな人と関わりを持つやもしれぬ時代?

あおりを受けても
絶対に窓を開けてはならないと
知ってはいたけれど
得体の知れないお化けにも
取り憑かれたような思いだった。


私が事故らなくて良かったと
今から思えば背筋がゾッとする。

今を賑わしてしまっている『あおり運転』&『暴力』


私もキッカケを作ってしまったかも知れないけれど
怒りは狂気になり、車は凶器となる


人生、色々あります。
一つ違えば、私は天の上。

そうして、なおさら思う。

色んなものと隣り合わせでいる以上、今あることが奇跡。

感謝しております。


そうして
今回の事件で自分のことを思い出して
新ためて先日行った『牛久大仏』の写真を見ると

『それそれ、皆さん落ち着きなさい』と言ってるようだ。











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