湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

都会へ

2018-06-22 23:39:49 | ポエム
夜の車窓は煌めいて
近くや遠くに街明かり

私には久しぶりのこと

夜の電車なんて‥


田舎暮らしの人間は
電車なんか滅多に乗らないから
やがて
何の乗り物でも苦手になる


誰かに会いに行く気持ちが
この乗り物嫌いな気持ちよりも
勝ってしまうときが厄介で


なんとしても
乗っていこうとする私がいる


乗り物に乗り込む
人の波は
私にとって抵抗勢力の何者でなく
足がすくんで
一歩がなかなか踏み出せない
えいっと
踏み出せば
戦いに挑んでいくようだ


張り詰めた糸のような心


目の前に
宝石をちりばめた
東京タワーが見えたとき


見たかったものがひとつ


ファインダーに収めたとき
この手の中にある大切なオモチャみたい

ずっと
ずっと
思っていたより嬉しかったんだ






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