湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

不二家のロールケーキ

2018-06-14 22:48:12 | 日記
30数年前
田舎に移り住み
近くには
これと言った店はなかった
車を15分ぐらい走らせると


町で二軒とか言われるケーキ屋さん
スーパーがこれまた二軒
肉屋さんが一軒
しかも、牛肉文化のない町なので
『焼肉』『すき焼き』は豚肉


町に一軒しかない肉屋さんに
カルビなる肉を予約で取りに行く具合
まして、ネットや取り寄せのない時代のこと


今ではわらってしまうけど
暮らしはプロパンガスに灯油


そんなアナログなところは
たくさんの店ができても
ライフラインは変わらず


しかし、このライフラインは
東日本大震災時には
復旧が早く済んだことは
あながちアナログ的なことは悪くないといえよう


ライフラインの件はまた後日にして。



そう、ケーキ屋さんの話

町からさらに一時間
車を走らせると、
当時店舗数を増やしていた『不二家レストラン』があった
小さい頃、みんなが夢にまで見た二段重ねのイチゴのショートケーキが並んでいる

もう、それを夢見る年頃は
とうに過ぎた年齢ではあったけれど
量産してるこちらの店のほうが
町内にある二軒のケーキ屋さんより
はるかに美味しかったこともあり
時々ではあったが、
一時間のドライブを兼ねて行ったりした。

けれど
人はなくてはないで
なんとかしていくもので
良質の生クリームを買えれば
いつしか
家でケーキは焼けるものである

ホールケーキもシュークリームも
パウンドケーキ、ロールケーキだって
家で焼いた。

宅配ピザの配達圏外だからと
自分でピザさえ生地から
作ってしまうようになるものだ

『食いしん坊』とは
そんなものだと思う


なんにもないと嘆くより
自分で作ってしまえばいいわけで

挙句は
娘の可愛い服も遠くにしか店がないとなれば、本を買って、布を買って
作ってしまう

人は、アナログのほうが
より動くものだ

実践してきて
本当にそう思う

今は
なんでも手に入る時代

私達には
ある意味、良い時代なのかもしれないが
量産しているあの『不二家』の苦戦

一時期は
もう、ブランドも関係なく
あの甘さが嫌になり
随分と離れてしまっていた


いつしか町も少しは発展し
不二家のケーキ屋さんも出来たというのに。


先日、
友達がやってきたときに
手土産を携えて家に来た。


バッチリ『不二家』の箱
『まぁまぁ、これを食べてみてー』と
友達が差し出した。


中には
まさしくミルキーのあの飴の包み紙に包まれたロールケーキが、、、。


思わず歌ったね
『ミルキーは、ママの味〜♪』


それが
そのロールケーキがとても美味しい

甘くなくて
少しの練乳と少しのクリームチーズだと思われる

よいハーモニーを奏でる、お味。

やってくれました『不二家』さん


もう子供も巣立ち
ケーキを作るのも買うのも
めっきり減ってしまったけど


たまには
これもいいなぁ〜と。
私的には。
それこそ、消費者。


生産者である、お店の方は
企業努力がないと
勝ち残れない熾烈な時代だと
ちょっぴり思ったわけでした。







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