湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

夢の中で会えた微笑み

2018-08-26 19:14:07 | ポエム
夢で母と会う

口元は動かなくとも
テレパシーのように伝わる言葉

元気そうな姿
にこやかに目の前に座っていた
もう目は見えるの?
もう耳は大丈夫なの?

いつからそこに
座っているのか分からないけど
たしかに母がいた

その姿を見ただけで
嬉しかった


あの時から
夢で見かけることはあったけど
目の前にいたのは初めてだった


『自由に生きなさい』

『どうやって、自由に生きるのか、分からないの』

『色んなものを背負いすぎたから、分からなくなったのかー。だけどね、自分の思うままに、もう生きていいんだよ』

『わたし、不器用なとこあるから
どうしていいか、分からないの』


母が、ニコッと
微笑んだと思ったら
次にはその姿は消えていた


嬉しかったのか
悲しかったのか
涙がとめどなく
真夜中に声を出して泣いていた


母の遺品を叔母に送り届けた日の夜のこと

にこやかな母の顔

思い出せば私の涙顔







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