湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

雨粒のジュエリー

2018-06-11 08:34:10 | ポエム
雨が降り続いて
肌寒い

半袖のシャツからはみ出た腕を
もう片方の腕で抱くように温めた

やせ我慢はやめて
何かしら羽織るものを探そう



玄関のドアを開けて
雨の空を見上げたら
キラキラ光るものを見つけた


いつのまにか
編み上げられたジュエリー
雨粒のジュエリー


しなやかに
たわんでも
ひかりを放つ


自然の営みは
粛々と続けられいくんだよと
教えてくれているように


人を愛し
人を見送り
人を泣かす
なのに
愛することをやめない


半年前の今日の出来事も
人生の流れの
営みの中のひとつだけど


こうして
終えた月日を
数えてしまうこと
やめないのは
人としての悲しい特権


雨粒のジュエリーは
作れないけれど


重ねた月日は
まるでジュエリーそのものだよ






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