久しぶりの友達とのお喋り
大声で笑うのって
やっぱり良いね。
今日の議題は?
『ぶりっ子について』
男性は
なんだかんだ言っても
ぶりっ子を選ぶものよって。
賛否両論あれど
この友達と、私の考えが同じなのは
とても有り難く、気持ちが楽だ。
気持ちよく笑い合ったあとは
買い物に出るからと、じゃねと別れた。
いつものように買い物を済ませて
帰り道の湖沿いの道に差し掛かる。
オレンジ色の夕陽の光が
何故かおかしい。
車のハンドルをにぎりつつ
オレンジ色の方を見つつ
黒い塊になった雲の下から
今にもオレンジ色の夕陽が顔を出しかかっていた。
待ってー
待ってー
今行くから
うまく湖の土手にたどり着くからと
ハンドルを握りつつ
オレンジ色を確かめつつ
ダメかも
間に合わないかも
待ってー
あと少しで車を停めらる、、、。
しかし、いつもの私の場所と言える湖岸の場所は工事の車で入口を塞がれていた。
ああ、ダメだー
もう、写真撮れないかもー
少し車を走らせて
入ったこともない道へ
土手に繋がる道でありますようにと、、、、、。
行き着いた場所に、車を停めて
慌てて土手に駆け上がった。
雲の下から覗きこむように顔を出した夕陽は
ちょうど大地との隙間にあった。
自分が撮りたかった場所ではなく。
本当はもう少し、控えめな夕陽を撮りたかったけれど
大地に沈みかけながら
光の強くなった夕陽も悪くない。
うん、全然悪くない。
風の冷たさで
身はすぐに凍りそうなほど
寒いっ!!
けど、きれいー。
だけど、さぶっ!!
土手を歩く見知らぬ人とすれ違う
微笑みながら
白鳥がいることを教えてくれた。
心の中に
オレンジ色の灯がともった。
一日はなんだかんだで
こうして過ぎていく
しかし、明日は明日の風が吹くと言うものでしょう
使い古された言葉だけれど
まさに、そのとおり。
泣いても笑っても同じ一日で
風の方角が変われば
また、違う風となる