今朝妻が入所している特別養護老人ホームを尋ねました。
先般訪問の時には館内のインフルエンザは皆無でしたが、今日は館内にインフルに感染者が数名発生したとの事でマスクを手渡されました・・妻は昨日が71才の誕生日ですが、この歳になりますとお互いにめでたくもありません?
妻は穏やかに車椅子で居眠りして居ます・・隣の老人は車いすで寄り添っています。
年齢は103才との事です。この施設は100才以上の年齢の方が大勢います。
長寿が多い介護施設は健康管理が行き届いています。
妻がその年になるには約30年かかりますが私は生きてはいないでしょう・・
施設長に面談して3月開催される全国若年性認知症フォーラムのポスター貼りをお願いしてきました。
この施設は古いのですが1階はデイサービス・2階は特養施設と運営しています。
施設長は理解を示されてOKが出ました・・余り長居をしますとインフル感染しますので直ぐに帰宅しました。
http://www.caxton.sakura.ne.jp
「中国の旅」個人写真集」
介護保険サービスの利用の仕方については下記の区分がありますが、妻が利用したサービスはデイサービス・ショートステイ・ホームヘルプサービス等が主になります。
- 自宅で受けるサービス
ホームヘルプサービス(訪問介護)・訪問入浴介護・訪問介護・訪問リハビリステーション
2.施設に出かけるサービス
デイサービス(通所介護)・認知症対応型通所介護・ショートステイ(短期入所生活介護)
3. 1と2のサービス
小規模多機能型居宅介護・看護小規模多機能型居宅介護
4. 施設に入所し生活ができるサービス
特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)・グループホーム(認知症対応型共同生活介護)・
有料老人ホーム(特定施設入居者生活介護)・介護老人施設・
*特養施設については原則要介護3~5の方が利用できます。
(支援の手引きより・・)
ケアマネジャーの本来の仕事は、認知症本人の状態と能力・生活状況を専門的に判断し認知症本人が出来るだけ安心し生き生きと過ごせるように、本人と家族と共に話合いをしてサービス利用計画(ケアプラン)作成し、サービス利用の調整を計る事にあります。
その為には多くの経験と専門的知識が必要で、最も重要な仕事です・・
- 毎月訪問でケアプランの作成見直し
- 本人のケアについて話合いを要する時に支援関係者に依る担当者会議の開催
- 利用可能なサービスの情報提供や施設見学の調整
- 利用事業所の関係者との連絡調整
- 介護認定の更新の相談対応 などです。
在宅介護には長期の期間がかかります、認知症本人の悩み・介護家族の生活面の悩み等がありますので、ケアマネさんの選択も優しい人・問題解決に熱心な人が求められますが、ケアマネさんの良い人をどの様に選ぶか? 問題が残ります。
(若年性認知症の人と家族への支援手引きより 資料)
妻が意味性認知症と診断されてから、私は地区の福祉課窓口に相談に行きました・・その時支援係の女性の保健師職員の対応は早く、来宅されて状況を把握されそして専門のケアマネジャーを紹介されました。
その時ケアマネとは?意味が分かりませんでした。
紹介されたケアマネさんは少し高齢の方でしたが、後で思うに頭脳明晰で全ての事に精通しベテランのケアマネさんでした・・
通所介護施設の紹介や介護保険サービスについて精通し、施設でのトラブルに素早い対応と多いに助けられました。
今でも感謝しています。介護者にとってケアマネさんの存在は影響でした。
(若年認知症家族の会)の相談事の多くは、デイサービスに於ける介護不満・ケアマネさんとのトラブルです・・
介護施設の対応の悪さやその処理がスムーズに行かない?
ケアマネさんが若く内容を把握していない等、多くの苦情を聞きます。
それ程ケアマネさんの責任が重いと云う事だと思います。
ケアマネさんの仕事について少し考えて見たいと思います。
次回へつづく
介護体験記を書いていて思い出した事があります。
妻が要介護2の頃一週間にデイサービス(通所介護)利用は3日位でしたが、私が仕事の関係上帰宅するのが如何してもPM5:00過ぎになってしまいます。
ディの帰宅送迎時間はPM4:30頃ですので私が不在だと不安がありますので、ケアマネさんの進めもあり始めて利用して見る事にしました。
訪問介護は週2日でPM4:00~5:00までの1時間をお願いしました。
訪問介護の目的は・・(1)私の帰宅時間まで妻の話し相手として・・(2)夕食の料理です。
しかし来宅されたヘルパーさんは無口の人で妻とのコミニュケーションは全然です、又夕食も料理する量が多く食べきれません?又美味ではありません・・
その内来宅時間が1時間も早く家の前で待機しています、待ちきれず30分早く入室し私が帰宅するころ引き上げて行きます。食材も用意しなければならず事前に買物をしておかなければなりません?
訪問介護をお願いした会社は小さい為個人のヘルパーに丸投げで契約時間は守られずストレスが溜まり止めることにしました。
訪問介護を利用される方は本人と介護者在宅でなければ利用する意味がありません・・
私の介護体験記録を13回に亘り掲載して来ました。
特養入所まで数年間在宅介護の苦難の日々でした。報道記事で認知症在宅介護の状況を美談で取り上げて居る記事が多く有りますが、介護は楽しいものでも無く美談で介護出来るものではありません?
それでも私が一番助かった事は妻の下の世話が一度もありませんでした、他の介護者の皆さんは下の世話で大変ご苦労されていました。
食事・洗濯・掃除等はお蔭様で苦にならない性格で それに対するストレスはありませんでした。
私はベテランのケァマネさんにも恵まれて適切なアドブァイスを頂き、時にはショートスティ―・訪問介護・宅食サービス等色々な経験もしました。
今回全国の皆様から毎日多くの訪問数を頂き関心の深さを感じました。
現在妻と私は後期高齢者となり今では思い出話にはなりましたが、在宅介護の苦痛の日々を思い起しますと反省の事ばかりです。妻は穏やかに過ごしております。
ご購読ありがとうございました。
妻は現在特養に入所し、ディと同じ施設だった事から本人も慣れて来ており、穏やかに毎日を過ごしていますが、最近私への感情表現も落ちてきており、帰り際の後追いも無く寂しい思いが致します。
この数年間病魔との闘いで心に余裕などありませんし、まして今迄妻の笑顔など見た事はありません?
それが今では特養が妻の住処なのか?心が落ち着いたのか・・笑顔が見られます。
特養入所選択は双方とも良かったと思っております。
特別養護老人ホームに入所し落着いたころ、一度自宅のマンションに連れて帰宅して見ました・・
妻は落着気が無く施設に帰る素振りをします。
特養施設が妻にとって一番精神的に落着く最良の住処なのでしょう・・驚きました。
毎日介護される関係者の皆様に感謝! 感謝です。
認知症を支える介護者にとって、一番の悩みは介護による精神的ストレスと体力の限界です。
現在は以前のことを思うと反省ばかりです・・
今は仕事の合間にボランティアで認知症に関わる皆様に、感謝とお礼を兼ねてお手伝いさせて貰っています。
ご清聴感謝いたします。ありがとうございました・・・
在宅介護生活の限界に達しました! その時の状況をお話したいと思います。
入院に際し妻のショートスティー手配のお願いをしました。それも一週間です。
入所の期限切れてから妻の引き受け場所が無く、退院を無理矢理先生にお願いし退院しましたが無理がたたり、その2日後又下血して再入院しました。
結果的に約1ヶ月の入院でした・・
この様な緊急時に妻を預かる居場所探しに大変です・・
以前に利用しているディーサービスに特養の空きが無いかを尋ねましたが60人待ちと聞きました。
妻は私の病状は分かりませんので生活環境が変化しますとパニック状態になり、次第に私の体力も限界に思えて来ました。
退院後暫くして以前に申し込みしていた特養入所を特別許可され入所出来一安心しました。
今では特養入所のお陰で、時間に関係なくゆっくりと働けますので仕事能率は良く体調も精神的にも安定しており助かっています。
先般妻の特養入所の際に、ある男性介護者から
「特養に入所させ寂しくないかい?」
と聞かれ「寂しくはありません!」と答えますと其の方は笑って
「薄情ですね!」 と云われましたが、妻への愛情だけでは介護は長続き出来ません?
人それぞれの事情があります。綺麗ごとだけでは介護は出来ません?
中には介護を生きがいとして介護されている方も大勢います。それはそれで良いのですが
生活面で問題の無い方はそれでも良いのですが、少ない年金暮らしでは働か無ければなりません? 介護にはお金が掛かります・・
入所後に何度も伺いましたら、妻は家にいるより楽しく穏やかな様子でしたので特養入所は正解だと感じました。
在宅介護生活の限界に達しました! その時の状況をお話したいと思います。
入院に際し緊急に妻のショートスティー手配のお願いをしました。それも一週間です。
入所の期限切れてから妻の引き受け場所が無く、退院を無理矢理先生にお願いし退院しましたが無理がたたり、その2日後又下血して再入院しました。
結果的に約1ヶ月の入院でした・・
この様な緊急時に妻を預かる居場所探しに大変です・・
以前に利用しているディーサービスに特養の空きが無いかを尋ねましたが60人待ちと聞きました。
妻は私の病状は分かりませんので生活環境が変化しますとパニック状態になり、次第に私の体力も限界に思えて来ました。
退院後暫くして以前に申し込みしていた特養入所を特別許可され入所出来一安心しました。
今では特養入所のお陰で、時間に関係なくゆっくりと働けますので仕事能率は良く体調も精神的にも安定しており助かっています。
先般妻の特養入所の際に、ある男性介護者から
「特養に入所させ寂しくないかい?」と聞かれて
「寂しくはありません!」と答えますと
「薄情ですね!」 と云われましたが、妻への愛情だけでは介護は長続き出来ません?
人にはそれぞれの事情があります。綺麗ごとだけでは介護は出来ません?
中には介護を生きがいとして介護されている方も大勢います。それはそれで良いのですが・・・
生活面で問題の無い方はそれでも良いのですが、少ない年金暮らしでは働か無ければなりません?
介護にはお金が掛かります・・
入所後に何度も伺いましたら、妻は家にいるより楽しく穏やかな様子でしたので特養入所は正解だと感じました。
次回最終回へつづく
介護の中で
私なりに日常生活で特に気を付けていた事が3点ほどあります。
1.家の中をいつも綺麗に掃除すること(特にトイレ・洗面・流し周り)
2.衛生面に気を付ける事(手洗い・うがい・美容など)
3.着るものは常に衛生面で、真新しいものを着せる事・妻のおしゃれ等です・・です。
この様な病気にかかりますと介護する側にとって心の余裕というものが無くなって来ます。
ついつい掃除・洗濯や食事が雑になりますと、重苦しい生活になりストレスが増してきます。
表面でも綺麗に着飾りたい気持ち続けておりました・・
そのように努力をして来ましたが介護6年目の5月に、私は仕事中に突然の体調を崩し緊急入院し72才でした。
職場から自分で救急車を手配し病院へ・・途中意識が朦朧として来ました。
(私は58才の時軽い脳梗塞を患い、その時以来血液をサラサラにする薬を飲み続けてきました。数年前より持病があり腸に数個の憩室があり無理しますと破れて大量の下血が止まりません、今回は介護と仕事の無理が祟り3度目の下血で朝から数度の下血があり身体が熱くなり目がくらみ朦朧となります、血液をサラサラにする薬を飲んでいるため失血が止まりません?) 介護疲れに限界を感じました。
次回へつづく
認知症は世話する家族が一番大変な環境にあります。
この数年感じてきたことは、認知症本人が精神的安定を得る様になるには、それを支える家族が病状を理解し現状を全て受け入れなければ支える事は出来ません。若年認知症の妻は病人である!! と認める事から介護は始まります・・
介護者の個人的生活はなくなり、患者中心に介護生活に没等するつらさ・・
生活のために不定期に仕事をしていますが、毎日の労働時間が制約されて困ります。
ディの送迎時間は朝9時から午後4時迄ですので、仕事開始時間は9時半頃となり、作業終了時間は4時過ぎには帰宅していなければなりません・・
ディサービスの無い土日は、車の助手席に乗せて仕事をしなければなりません。
それでもやむなく仕事が伸びた時、ディサービスから帰宅している妻が落着かず、仕事と介護の葛藤の日々です・・
(前号の歯の治療についての補足です・・)
近隣の個人の歯医者には私から認知症である事をお話ししていましたが、受付する奥様の対応は良かったのですが、病の進行とともに先生も我慢が出来ず私に苦情の話がありました。
其れからは歯医者に行く事を嫌い始め騙しだまし連れて行きましたが、限度を感じ近隣の大きな歯医者に相談しました。
私が以前利用していた歯医者の副医院長先生は身体の不住な人を受け付ける担当で、直ぐに理解を示され妻の治療をすることになりました。この歯医者は緊急時対応の24時間受付・患者の入院施設あります。
認知症患者の事も大変理解され対応も良くなりました・・
しかし大きな歯医医院でも受付から検査に係る担当者は全然理解されておらず、一般人と同じ対応をしますので検査処ではありません?
ついに正常治療では不可能となり、麻酔治療をすることになりました。
治療室は別室で歯科看護師数名が付添麻酔で眠らせます・・麻酔が効き始めてからの治療ですので時間がかかります、又麻酔から覚めるのを待って帰宅します。
漸く治療が終わり高価な義歯が出来上がり入れて安心したころ、ある日義歯が見当たりません?
入れ歯を何処かに投げてしまいました。
認知症になりますと歯の治療も介護する私に取って我慢のしどうしでイライラが募ります。
次回へつづく
認知者本人には何の罪もありません?
この病気は一番難解な病気です。他の病気は本人自身の意識もあり、少なくとも会話の遣り取りや意志の疎通が可能です。
若年認知症は話し言葉を忘れ、意思の疎通が出来ず私に取って最悪な病気です。
妻は結婚した娘の名前すら思い出す事が出来ません、悲しい辛い事です。
介護する家族に取ってこれ程つらい気持ちはありません?
妻の表情から話そうと努力をしている様に感じますが、単語が出てきませんので本人はイライラしている様子が見受けられます。
家庭内での意志の疎通はゼスチャで行って来ました。
毎日妻は小食で食事も進みません・・
しかし飴は大好きで常に持ち歩く行動になっています。したがって歯がボロボロですが止めません・・
歯医者に通い治療をして頂きましたが、先日医院長先生から私に話がありまして、
「歯磨きを充分にしないと、菌が肺に入り肺炎・進行すると心臓まで達し重病になりますので注意して下さい! 」と注意を受けました。
治療も子供のようにわめきちらし、先生の云う事を聞きませんので先生もてこずっていました。
申し訳なく先生に「子供の様で困ります? 」と申し上げましたら先生が「子供は云う事は利くが? 子供より悪い!」 と顔をしかめて言われました・・
先生の気持ちは分かりますが? 面と向かってそう言われます、良い気が致しません。
御腹立ちは分かりますが、認知症本人の気持ちを理解して優しく接して呉れることを求めます。
次回へつづく