今日の午後、私の彼が祖父母宅に来てくれた。
本日の来訪の目的は、じいたんの入浴に付き合うこと。
週三回のデイケアでは味わえない、
「ゆったりと自分のペースで楽しめ、かつ安心して入浴出来る楽しみ」を
じいたんに提供するために。
祖父母の住むマンションの1Fには綺麗な大浴場があって、
じいたんはそこで入浴するのが大好きなのだが、
もう医者から、一人での入浴は止められている(因みに外出も)。
そこで私の彼氏が登場となるのである。
(他の親族は?という突っ込みはナシでお願いします)
彼氏としては、
①介護度も性別も病気も違う二人の老人を、私一人で介護している
状況が心配(←私みたいな立場の人って結構いると思うんだけど)
②デートする時間さえまともに確保出来ないなら、
自分がじいたんばあたん宅へ出向いて、一緒に過ごせばいいじゃん!
という考えのもとに、止むに止まれず介護の手伝いに来てくれるのだ。
それも週一のペースで。
時には私と一緒に祖父母宅に泊まってくれる。
だが問題はじいたんの、「彼氏が訪ねてくることに関しての理解回路(?)」。
単純に彼氏のことを気に入っているというのではない。
彼の頭の中では、彼氏と自分との関係は、
私という緩衝材抜きの
「個人的な友人関係」に書き換えられているようだ。
例えば、
彼氏から、何気ない葉書が届いたり、電話が入ったりする度に
「どうして◎◎さんは、こんな何の変哲もない年寄りのところに
しょっちゅう足を運んでくれるんだろうか」
と、超満面の笑顔で、少し得意げに私に尋ねる(笑)
そして、彼氏の来訪時には、決まって
「今夜は我が家に泊まって行かれるでしょう?」
と真顔で、そしてどこか縋るように彼におねだりする(^^;;;
じいたんは、本当に本当に本気なのだ。
それが証拠にじいたんは、
彼氏のために、自宅にADSLを導入し、
(彼氏はネットできる環境でないと仕事ができない)
彼氏の着替え置き場や彼用のタオルを選び、
いつでも彼が眠れるよう、来訪日はこっそり自分の書斎を片付けていたりする。
勿論、上に書いたような彼氏の気持ちには、
じいたんは全く思い至らずにいる(笑)
だが。
彼氏は、嫌な顔ひとつせず、そして決して無理はせず
穏やかに控えめに祖父の甘えを受け止めてくれる。
じいたん、本当に良かったね。
人生の晩年に素敵な友を貴方は得たんだよ。
そして彼氏よ、ありがとう。
私のために来ているといっても、
じいたんと接しているときは、
しっかりとじいたんの心に寄り添ってくれているのが
旗から見ていて分かるのだ。
じいたんの家族として感謝するとともに、
一人の男としての貴方の、誠実さと優しさが嬉しいです。
私が貴方に返せるものはあるのでしょうか?