実家の犬に見習わせたい
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鑑賞してからずいぶん時間が経ってしまったから、直後の感動が薄れてしまったのか、なんだか心に引っかかった点ばかりが思い出されてしまう
巷間よく言われるように"動物と子供にはどんな名優もかなわない"
まさに、そんな作品で、全編けなげなマリの小さな瞳とアヤちゃんの泣き顔だらけで、私も何度も胸がいっぱになり涙がこぼれそうになった
特に前半のマリとの出会いから、地震発生直後までは何度も一緒に笑ったり、泣きそうになったりしていた
でも・・・涙がこぼれそうになったけれどこぼれなかったんだなぁ・・・・
隣の席のおねーちゃんがあまりに早い段階から嗚咽を漏らし出したので気が散ってしまったせいもあるかもしれないけれど、そうじゃなかったとしても、後半になるにつれて、色々と"ご都合主義"というか"泣かせ手法"というか・・そういうのが目に付いてしまってちょっと気持ちが冷めてしまった
例えば、マリを迎えにヘリで村へ向うシーン
村に大切なペットや大事なものを残してしまった人たちは何人もいたに違いないのに、なんであの家族だけあんなに図々しくヘリに乗れてしまうのだろう?
もっともっとほかの人たちの優しさとか葛藤を描かないと、子供のわがままと父親の親バカぶりばかりが感じられてしまう
そして、マリと再会するシーン
再会して嬉しいのはわかるけど、とりあえずエサをあげようよ
マリたちずっとお腹を空かしていただろうなんてことは子供だってわかるでしょう?
それをぎゅっと抱きしめておいおい泣いてるだけなんだもの
心なしかあの時のマリの表情はあんまり嬉しそうにみえなかった気がする
とにかくマリと子供!
そればかりが強調されて、そのためだったら全てが肯定されてしまうようでなんとなく素直に入り込めなかった
とはいっても、あの映画を見た子供達は犬を飼いたいって思うだろうなぁ
でも、実際に飼ってみると、なかなかあんなに賢く育ってくれないんだよね
(と、映画を観た翌日実家の柴犬を見て深くため息をついてしまった)
(映画館)