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奈良は斑鳩の中宮寺と聞いて、何を思い浮かべられるでしょう。
謎の笑みを浮かべたお姿の魅力菩薩、いえいえ、弥勒菩薩。そうですねっ。
しかし、現在の正式名は、国宝木造菩薩半跏像(寺伝如意輪観音)です。
中宮寺は、聖徳太子の母の菩提を弔うために創建されたとされており、現在ある法隆寺の東の場所より更に東に建てられた尼寺です。
本尊は如意輪観音と呼ばれていると寺で伝わっていますが、そのお姿は、広隆寺の弥勒菩薩とよく似ており、正式名は木造菩薩半跏像となっています。
さて、今回の中宮寺跡の発掘は勿論、創建当時の場所の方で、現在は、史跡中宮寺跡と呼ばれています。
今までの調査で、塔、金堂などが一直線上に並ぶ四天王寺と同じ配置をしていたと推定はされているものの、金堂の北側にあるべき講堂やこれらの建物を取り囲む回廊などは確認されていません。
そこで、史跡整備の基礎資料を得ることを目的として2008(平成20)年度から3ケ年計画で発掘調査が進められています。
塔基壇での説明(南から北を望む)
塔基壇中央の心礎
手前に走る発掘溝で心柱を立てるためのやぐらと思われる柱穴が確認された
やぐらの柱穴
左側でも確認されました
左側のやぐらの柱穴
講堂と北側回廊確認のために発掘された第一調査区(南北方向 奥が塔基壇)
西側回廊確認のために発掘された第二調査区(東西方向 奥が塔基壇)
第一、第二調査区ともに、掘立柱列が検出されたものの、講堂や回廊を確認するには至りませんでした。
今回の発掘は、残念ながら所期の目的は達成できませんでしたが、塔基壇で心柱を心礎上面に立てるためのやぐらと思われる柱穴を確認できたことが大きな成果でした。
喰いたくも まだ春浅き 法隆寺
金剛力士像
マンホール
法隆寺駅
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