シングルエンドラジアントチューブバーナ

自動車や機械等の金属部品製造の熱処理工程で利用される工業炉バーナである
都市ガス用シングルエンドラジアントチューブバーナで日本初となる水素燃焼技術を開発。

水素燃焼においては、都市ガスに比べて火炎温度が高いことから、NOx排出量の増加やバーナ部品の
劣化が課題。
今回、水素燃焼時の排ガス循環量を最適化する技術を開発。

こりにより、都市ガス燃焼時と同じNOx排出量や耐久性を実現。

さらに、当該部をバーナ本体部と脱着交換できる仕様とすることで、都市ガスから水素への燃料転換に
あたりバーナ一式を交換するよりも手間やコストを抑えることが可能。

シングルエンドラジアントチューブバーナは、先端が閉塞されたチューブ内でガスを燃焼させ、チューブ表面からの
輻射熱により被加熱物を加熱する間接加熱型であり、耐久性や熱効率75%に優れた製品。

工業炉バーナのシングルエンドラジアントチューブバーナでは、新たに開発した流路形成プレートを
排ガス再循環構造部に搭載し、排ガス再循環量を最適化。
これにより、都市ガス燃焼時と同等のNOx排出量や耐久性を実現。

流路形成プレートは、排ガスの流路となる穴が開いた薄い板のことで、都市ガス燃焼用と水素燃焼用で
穴の口径が異なっているでつ。
このプレートのみ交換することで、それぞれに最適な排ガス再循環量を調整できるでつ。

これにより、都市ガス・水素燃焼の切り替えコストを、大幅に抑えられるでつ。
今後、ほかの工業炉バーナにも流路形成プレートを搭載する考え。

水素燃焼では火炎温度が都市ガス燃焼時より高いため、NOx排出量の増加や部品の劣化が課題。
また、これまでは工業炉バーナで都市ガス・水素燃焼を切り替えるには、バーナ本体や
排ガス再循環構造部一式などを交換する必要があったでつ。

バーナーも新しい技術、水素やアンモニアといった脱炭素、省エネ化もあるから
開発も進んできてるでつ。